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7話



真っ先に隊長蜂を叩いておきたかったが、周りの兵隊蜂がそれを許さなかった。

仕方なしに隊長蜂は後回しにして、まずは周りの蜂から片付ける事にする。


「うぉぉらぁぁぁっ!!」

力を込めやすいように、怖気づかないように腹から声を出し縦に向けて一息に剣を振るう。


ザシュッっとした音とともに1匹の兵隊蜂の片側の脚を切り落とせた。


(ちゃんとダメージは与えれる!)

確信した俺は振り下ろした勢いのまま腕をひねり、横薙ぎに首を跳ねようとするが、周りの蜂が仲間の蜂を庇ってしまい仕留め損ねた。

ギィンと音がして庇った蜂の身体にうっすらと傷が付く。


「仲間意識が強すぎだろ。なんで見た目雀蜂みたいなのに蜜蜂みたいに仲間意識強いんだ」


こっちの世界に来てから癖になってしまった独り言を呟く。

しかし仲間を庇っているって事は、蜂にとっては攻めにくくなったって事になる。

空中に留まりながら様子見をしている蜂達は俺をまだ餌としてしか見ていないようだ。


「油断してる今のうちに!」


足を失ってる蜂を庇ってる蜂の体、胸の位置を狙って剣を突き立てる。到底生物に突き刺したとは思えないキリキリとした金切り音を響かせながら体を突き破り、そのまま斜めに切り裂く。


しかし1匹仕留めたと同時に周りの蜂達が


「ギギギッ!?」

「ギガッ!ガッ!」

「ガチガチガチガチッ!!」


と警戒音を鳴り響かせた。完全に敵として見られたみたいだ。


「チッ!1匹しか仕留めれなかったか。仲間とコミュニケーションとる知能もあるみたいだし、厄介だなオイ!」


だけど1匹減らしたお陰で上手くコンビネーションが取りずらくなっている。今なら他の蜂を斬りながらこのまま隊長蜂まで駆け抜けれそうだ。


「そうと決まったらやってやらぁ!!」


斬る瞬間だけに力を込めて兵隊蜂を斬っていく。断末魔の叫びとも聞こえる、ギチギチとした鳴き声を聞き流す。

蜂の体が硬過ぎて腕が痺れてきたが、後は隊長蜂のみになった。

しかも目の前の兵隊蜂が一瞬で居なくなったからか、呆然としていて動かない。


「喰らいやがれぇぇぇぇ!!」


そう叫びながらトドメを刺そうとしたその時


「ビビビビビビビビッ!!」


隊長蜂の顎の前に小さい魔法陣が出た。あと一歩の所だったのに魔法陣に一瞬怯んだ瞬間、蜂に距離を取られてしまった。


「クソ!なんだ!?いきなりファンタジー要素出してきやがって!ってもしかして固有スキルか?確か名前は同族徴収。だとしたら…」


続きを言う前に聞いたことのある警戒音が聞こえてきた。


「ギギギギギギッ!!」

「ガチガチガチガチッ!!」


「くっ!兵隊蜂共が増えやがった!やっぱ無理してでも隊長蜂を片付けるべきだったか!」


一体どうしたらこの状況を切り抜けれる?隊長蜂を倒そうにも他の蜂が邪魔で倒せない。


しかも隊長蜂が攻めて来ない俺を疲れた獲物認定したらしく、兵隊蜂をビュンビュンと周りを飛びながら狙いを定めさせないようにしている。

このままじゃこちらのスタミナや精神力だけが消耗していく。

何か攻撃に使えそうなスキルがあればまだ良かったが残念ながら無い。


「固有スキルも《自家発電 羞恥》って不穏な名前だし…いや待て、羞恥って事は恥ずかしい思いをしたら発動するのか?」


〈〈そだよー。でも恥ずかしい行動や格好をしたらだねー〉〉


「今なんかっ!?」


気が逸れた瞬間、"ガチンッ!"と兵隊蜂の顎が襲ってきた。


「危ねぇ!!危うく腕持って行かれる所だった。いやそれよりなんだ今の!?幻聴か?ついに危ない精神状態なのか俺?」


〈〈まだ正常だから安心してねー〉〉


「また聞こえた!これはアレか。所謂(いわゆる)ナビ子さんとか言うテンプレお助け機能か!」


〈〈いや全然違うから…というよりもナビ子ってダサいし…。正解は君をこの世界に連れてきた菩薩でしたー。パチパチパチー!〉〉


「おおおおおっ!?『ガヂンッ!!』っと!」


〈〈話す余裕無さそうだから、君の固有スキルの詳細だけ言っとくよー。あ、後で僕が居る空間に精神を招待するから来てね。ごめんだけどコレは強制だからー。

さて、では君の固有スキルがどんな物か教えてあげよう!

君の固有スキル《自家発電 羞恥》は君が(恥ずかしい) (お婿にいけない) (穴があったら入りたい)とか思ったらステータスを3つ、任意で上げられる事が出来るんだよ!すごくない?因みに何故か分からないけど生命、剛力は勝手にプラス値が付くんだよね。

あ!プラス値が付いた状態で更にステータスを3つ、任意で上げられるからチートと言えばチートかな?ここまでは良い?〉〉


「ああっ!だけど余り余裕が無いからもうちょい手短に頼むっ!」


何せこの兵隊蜂共、コンビネーションが格段に上手くなってきている上に、3つの部隊に分けて攻撃してきている。

少しづつダメージを与えられているからさっきみたいに縦横無尽に駆け回られるよりかはマシだが、同じ位こっちもダメージを受けているから正直厳しくなってきた。


ぶっちゃけ服がやばい。何故か乳首周りの損傷が激しい。解せぬ


〈〈なら簡潔に話すよー。恥ずかしい格好になるまで耐えてから自家発電使えば蜂ぐらいならぶちのめせるよっ☆〉〉


鬼か菩薩(コイツ)っ!!しかし今の状況だと確実に肉団子にされる。命を取るか羞恥心を取るか。


ビリッ


あ、乳首周りの布破けた。ちくしょう

閲覧ありがとうございます

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