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荒廃ジュブナイル  作者: 乃々森愛支
1/7

Be Strong,Again.

はじめに


 秋田せつなへ

お元気ですか?こちらは皆元気です。

貴女がいなくなってから、早いものでもう季節が二つ過ぎました。

 仲間が一人欠けて、空気が抜けてしまったような、色が褪せたような、うすぼんやりした旅が続いています。

僕らの旅ではしょうがないこと|(と、貴女も分かってくれるでしょう!)ですが、その壁にぶち当たってしまってたのだから、かつての姿に立ち直るのは難しいかもしれません。いや、たぶん無理でしょう。

 それだけ、貴女の存在はかけがえの無いものだったのです。

私の言いたいことは、もう分かったでしょう。

 早く帰って来てください。

皆触れようとしない大きなできものが、私達の心の距離をどんどん離していっているのです。

それに僕は耐えきれない。

貴女が帰ってきてくれれば、きっと元に戻ります。

 この手紙が届くかどうかも私には分からない。

貴女がどこにいるのか、それにどの時空にいるのかも分からない!

でももうこうするしかない。

 早く帰って来てください。


 最後に。

 とても綺麗な花を見つけました。

押し花や絵を送れればいいのですが…

名前もよくわかりません。

小さく可愛くて、朝露に濡れて、白い花びらが透明になっていました。

良ければ、この花の花言葉を調べてくれませんか?

貴女が帰って来たとき、その話をしたいから。


では。この手紙が、貴女に届くことを願って。


                      貴女の友、レグルより

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