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紅の魔眼と白銀の刀  作者: 櫻庭空
Episode1
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Episode.1 (part.3) 魔法学校でのトラブル(一回目)

 悠徒が目を開けたとき、そこはさっきまでハイドが座っていたソファーに横になっていた。

 向かい側に忍が可愛い寝顔で「むにゃ・・」と寝言を言いながら寝ていた。

 悠徒は起き上がって周りを見渡すと、後ろにガルドとハイドが立っていた。

 「起きたか、忍の方もそろそろ起きる。ところで悠徒、感想は?」とガルドは面白げに言ったので、「何が何だか分からなかった。何か変わったか?」と悠徒はガルドに言ったら、ガルドは悠徒と忍の間にあるテーブルを指差した。

 そして、「それに目を通してみろ。」と言って悠徒はテーブルの上にあるプリントを見てみると、見たことの無い文字であったが、なぜか知らないがプリントの文字が読めてしまった。

 このプリントの内容は、『魔法学校《テレフォニジウム学園》入学案内+α(ハイド特別バージョン)』と書かれていて、学校の案内図やカリキュラム、寮の案内、校則などの事が書かれてあった。

「これを読んでおくように。」と言ってガルドはまたどこかに行ってしまった。

 ガルドが行ってしまって3分後、忍が起きて、ガルドがプリントを見るようにと言ったということを話した。

 そして、忍がプリントを読み終わってプリントをテーブルに置いたらハイドが「読み終わりましたね?では、今から教室の方に行って下さい。私は同行できませんが、あなた達なら大丈夫でしょう。教室の位置はさっきのプリントで記載されていたので分かりますね?」と言って、ハイドは二人にお辞儀をして退室した。

 二人だけになった悠徒と忍は教室に向かった。

 教室に向かっている途中、「君たち、学年と名前、カリキュラムを言いなさい。」と女性の声が後ろから聞こえてきた。

 悠徒は「僕は、朝倉悠徒です。彼女は、澤井忍です。僕たちはガルドさんがここで修行するようにと言われまして、今、教室に向かう所です。」と答えた。

 女性は悠徒を見て、そうなのか?という感じの顔をした後に、「あなたたちがそうなの?私はあなたたちの担任になるアルタナ・ベラルージュと言います。」と簡単に自己紹介をし、「付いて来なさい」と言い反転して歩き出し、悠徒たちは迷わないようにアルタナの後を早歩きで付いて行った。

 「ここが、あなたたちが勉強する教室です。」と言って先生は教室の中に入っていったので悠徒たちも続いて中に入っていた。

 教室の中はサッカーグラウンドの半面ぐらいの大きな教室の中に生徒が38人入っていて、一部は何の興味が無いらしく話していたりしていたが、大半の生徒が悠徒たちに注目していた。

 「席に着いて。今日からこのクラスに入る事になった2人の転校生を紹介します。」と先生がどうぞと手でジェスチャーしていたので、悠徒と忍は先生の前に行って、「朝倉悠徒です。よろしく。」「澤井忍です。よろしくお願いします。」と自己紹介して、先生が「席はあそこ」と指をさしたので、その場所へとそそくさと行った。

 所々、「この時期に転校生?珍しい。」と言った小言が聞こえたが、忍は聞いてなかった感じに足早に席に着いた。

 一方、悠徒は男子の「野郎かよ。転校生は女子だけでいいのによぉ。」と言う言葉にプチっときて「なんか文句有るのか?」と文句言った男子に悠徒は少し威嚇した。

 ところがその男子が立ち上がって、「僕に向かって『文句有るのか』って?身の程を知れ!この平民。僕は魔法世界の議員の息子だぞ!その僕に向かって暴言を吐くとは・・・決闘だ!前に出ろ。」とその議員の息子が言い放つと、教室中がざわめき始めた。


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