表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紅の魔眼と白銀の刀  作者: 櫻庭空
Episode1
3/34

Episode.1 (part.2) ここが魔法世界!

 その夜、悠徒は忍に彼女を預けて家に帰り状況の整理をしていた時、携帯が鳴って見てみるとと、忍からのメールだった。

『今日の事だけど、悠徒はどうする?ガルドって言う人が鍛えるって言っていたけど、私たちって狙われているのかな?』と書いてあった。

『そうだと思う。あのリーフェとか言う少女が何度でも来るって言っていたし、行くしかないと思う。』と返信してベッドにもたれかかるように倒れて眠りについた。


 次の日、悠徒と忍は何事の無かったように学校に行った。

何事も起こらずにそれから準備期間の3日後になった。

「今からもうひとつの世界の扉を呼び出す。」とガルドが言ってポケットから鍵を取り出して、もう片方の手で扉の絵を空中に書き始めて、その絵の中心にその鍵を差し込んだ。そしたら、いきなり扉が光り開いた瞬間、風が背中を押して悠徒と忍とガルドは扉の中に吸い込まれた。

 扉に吸い込まれて目を開けようとしても開かず、やっと目が開けれてもぼんやりとしか見えなかったが、なにか空中に浮いてるものがたくさんあった。なんだろうと思いながらだんだん視界がはっきりした時、驚愕した。そこには箒に乗って宙を浮いている人や人間の耳ではない耳をつけている人やトカゲ人間?とかがそこには存在した。

「ここがもうひとつの世界『魔法世界アベリアンス』だ。」とガルドは言い、すたすたと町の中央にある建物に向かった。悠徒と忍は、ガルドの後ろを歩いて行くと、5分もしないうちに遠くに見えていた建物が目の前に見えた。

「今からここがお前たちの一次訓練場の魔法学校だ。半年ここで魔法や格闘などのいろいろな事を学べ。わかったな?」とガルドが言いながら正門の巨大な扉を開けた。

 扉の奥には草原のような広大な庭があり、その庭から3㎞ぐらい歩いたところに東京ドームが数百個ほど入りそうなデカイ建物があった。

建物の中は200畳ほどのロビーがあり、ガルドはそこにいた受付嬢のような人に話しかけた。

 その人は紙とペンを出して、何か書いて紙飛行機にして飛ばした。

ガルドは、「あの紙飛行機に付いて行けよ。」と言い壁に設置されている無数の扉の一つに手を掛けて入ってどこかに行ってしまった。

 悠徒と忍はどこに行くのだろうと思いながら紙飛行機を追いかけて5分、紙飛行機が元の状態に戻って、ひとつの扉の中へと入った。

 悠徒は扉を叩いて返事が返って来たので「失礼します。」と言いながら扉を開いたら、そこには椅子に腰掛けているガルドと、白髪のオールバックの老人?がいた。

「君達が幻夢鏡と勇敢に戦った忍君と悠徒君だね。私はここの学園長および、この世界を代表する政府の議員、ヴィニッシュ・ハイドと申します。貴方達の事はガルドからお聞きになりました。つきましては、今から半年の間、ここで魔法学と戦闘学を学んでいただきます。」と言い、悠徒と忍の前に厚さ10㎝ぐらいの本が3冊づつ渡された。

「今からその本を読んでもらいます。ただ読むのではなく、頭に叩き込むと言う荒療治ですが、時間がありません。早速ですが、まず1冊目始め。」とハイドが言った瞬間、本が開き始めて悠徒と忍は本の中に吸い込まれた。


 そこは真っ暗だった。しかし、だんだん明るくなってゆき、視界がはっきりした時には本に囲まれた大きなホールに悠徒と忍は別々に同じような所に飛ばされた。

悠徒は状況整理をしている中、

「ここはLibrary network,No68532です。今から、あなたの頭に直接データを送って、強制的に学習してもらいます。その間、自由にしていても良いと許可されています。」と司書官らしき人が言って、どこかに行ってしまった。

 悠徒は一人になってしまったので何冊か本を取って読書を始めたが、本は全てラテン語やギリシャ語などの外国語で書かれている本で、てきとうに本を選んではじめは読めなかったが5分ぐらいがんばって読んでいるうちに何故だか読めるようになった。

「本の内容が解らないと思いまして、ギリシャ語、ラテン語の方のデータを最優先に入れさせていただきました。」と司書官が急に出てきて言った。悠徒は始めて本の内容が魔法学の本であることを知り、魔法を使う時に必要な魔法コードの配列や魔法陣、その魔法についての効果などが載ってあった。

 悠徒はその本の中の雷系統の魔法を学んだ。雷系統の魔法は、主に遠距離系の攻撃魔法が中心で、たまに近距離系の雷魔法もあり、悠徒は雷系の中では古代最高位魔法と言われている自分の体を雷のようにする肉体強化系の雷魔法の所を読んでいた。

「あっ、ちなみにここにあるのはこの世には存在しないのも存在します。つまり、原本はこの世から抹殺されて今は存在しない本もこのLibrary networkには在るのです。大切に扱ってください。」と司書官が悠徒に注意するように言い、再びどこかに行ってしまった。

その魔法の3分の1ぐらい読み終わった時にまた司書官の人が出てきて、「今回はここまでです。あと1分ぐらいで元の世界に戻ります。本はそのままで結構です。後で片付けますので・・・」と言い終わると同時に悠徒を中心に魔法陣が作りあがってきた。

「またのお越しを快く思います。ちなみに私は桂木と申します。以後お見知りおきを。」と司書官が言った瞬間、悠徒は元の世界へ戻った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ