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紅の魔眼と白銀の刀  作者: 櫻庭空
Episode1
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Episode.1 (part.1) そして事件が起こった

 夢から覚めた悠徒が時計を見ると・・・AM8:00だった。悠徒が通っている学校は8:30までに登校しなければ罰として反省文である。悠徒は急いで着替えて朝食を採り、いざ行こうと玄関の扉開けて出た瞬間、誰かとぶつかった。

前方へ倒れたため、四つん這い状態になっていた。立ち上がろうと手に力を入れようとしたとき、何かやわらかいものを握っていた。なんだろうと何度も揉んでみると喘ぐ声が聞こえて下を見ると、そこには幼馴染の神谷優賀かみやゆうかが倒れていた。

「すまん。」と謝ったが、当然ながら優賀に殴られた。近くにいた妹の志穂しほは、「お姉ちゃん大丈夫?」と姉のことを心配した。玄関から悠徒の妹の千尋が出てきて、「ご愁傷様、お兄ちゃん。」と言って、そそくさと行ってしまった。千尋が走って行ったのを見て、自分達も遅刻してしまうことを思い出し、急いで学校に向かった。

悠徒達はギリギリ間に合って、何事の無い学校生活が始まった。

学校では、剣道部副部長の澤井忍さわいしのぶや新聞部部長の桜木小春さくらぎこはる、その他悠徒の友達の羽田拓哉はたたくや鳥居真也とりいしんや鈴木弘史すずきひろふみたちが先に来ていて(当然ながら・・・)ホームルームに遅れて、担任の芝野綾が来る。

これは、去年の1年生の時と変わらない学校の風景。それが永遠に続くものだと思っていた。

 授業後、忍と優賀と志穂は部活に行ってしまい、部活をやっていない悠徒と拓哉と真也と弘史を誘い、バスケをやって部活が終わるのを待っていた。

そして5時半になり部活が終わり、みんなで帰ろうとしたら、優賀と志穂は夕食の買い物のため先に帰ってしまい、拓哉と真也はゲーセンに寄って行くと言って、行ってしまい、弘史は彼女と帰ると言って行ってしまうので、結局、悠徒と忍の2人きりで帰ることになってしまった。


帰る途中、忍が、公園内に新しいクレープ屋に寄りたいと言い寄ってく事になり、クレープを買った後、公園内の広場のベンチでクレープを食べていた。クレープを食べ終えたころ、立ち上がってゴミ箱にゴミを投げ入れた瞬間突然木が何本か倒れて、広場の中心にある噴水に何かが当たり、水しぶきが上がり、よく見てみると1人の女の子が倒れていた。その女性の方に駆け寄ったとき、木が倒れた所から足音がして、槍を持った20代ぐらいの女性と、その横に小学生ぐらいの少女が噴水の方に歩み寄ってきて、目が合ってしまった。

「何なの?あれは。」と小学生ぐらいの少女が言い、槍を持った女性が、「ただの市井です。」と言い、小学生ぐらいの少女が、「邪魔よ」と言われ、こっちの方を向いていたので自分達だとわかったが、たぶん退いたらこの女の子が危ないのだと判断し、悠徒は女の子の方へ走って庇った。

「邪魔よ。死にたくないならさっさと消えろ。」と少女に言われ、

「小学生に言われたくないな。この場から立ち去るのは、お前たちだ。」と忍が悠徒の方に歩み寄り、少女を睨み付けながら言った。

槍を持った女性が、「どうします、切り刻みましょうか。」と少女に問いかけて少女は、「うん、こんないらないゴミ虫なんて切り刻んだ後、燃やして塵にしてやりなさい。」と少女は言い、了解と言い槍を持った女性が悠徒たち目掛けて走り出し、槍を両手で握り、切り掛ってきた。槍が脳天目掛けて振り下ろされたのを見て、死んだと悠徒は思っていたが、瞬間的に、忍は自分が手に持っていた竹刀を取り出して槍を止めた。少女は忍が槍を止めたのを見て驚いた。

「あの子何で樺煉かれんの槍を止められるの。」と少女は言い、その後、意味がわからない言葉を言い始めた。

悠徒は忍が受け止めた瞬間に噴水の側に倒れている女の子を抱き上げ逃げた。忍は悠徒がこの場を離れるまで樺煉の相手をしなければならないのだが、樺煉は兵の槍使い手で、忍はもうお手上げだった。しかし、今退いたら悠徒と女の子の命が危ないし、ここで相手をしていても自分の命が危ういので、忍は悩んでいた。だが、敵は待ってはくれない様で、樺煉は忍に攻撃を続けていった。

忍は耐えながらも考えていたので、いきなり樺煉の動きが変わったことを見極められなかったので、忍は持っていた竹刀を飛ばされて、槍を向けられた。樺煉は槍を大きく上げて、斬りかかろうとして、忍は、『死んだな・・・』と思い目を瞑った。しかし、なぜか斬られた感覚も無く、死んだのかと思いながら目を開けてみると、そこには二十歳ぐらいのスーツにサングラスの男性が忍の前に立っており、樺煉の槍を腕で受け止めていた。

「ギリギリセーフ・・・あんたら2人がかりで情けないな。それでも魔法使いか?」と樺煉と少女に向けて男が質問した。

「別に良いじゃないの。組織のためなら人殺しもおっけ~なのよ・・・」と少女が言い、

「紅の夕闇のNo.2がなぜここにいるのでしょうか?確かあなたは魔法世界の方で、ハイレジェントドラゴンの討伐の依頼でリヴァルト砂漠にいたのではなかったのか。」と樺煉が驚いた様子で言った。「あんなミッションなんか、半日もあれば余裕。」と男が言った。

「なっ、我々『幻夢鏡げんむきょう』のゾディアックでも3日は掛かるというのになんてでたらめな奴だ。」と樺煉は言い、持っていた槍を放して後退した。

「幻夢鏡?この世界に魔法のことを認識させると言うめちゃくちゃな事をしようとしたあの組織のメンバーなのか?」と男は言った。

「そうです。我々は幻夢鏡メンバーで、私は坂口樺煉。ここに居るイブ・S・リーフェ様の直属の護衛隊長を務めております。」と樺煉が言った。

「あんなチビスケが隊長・・・笑わせるねぇ。俺は『紅の夕闇くれないのゆうやみ』のメンバーのフォルス・ガルドだ。No.2なのかは知らねぇが、よろしく。」と言い、腰にぶら下げていた剣の柄に手を当てて構えた。

「リーフェ様に向かって、なんて言う口答えだ。」と樺煉はガルドに向けて言い、そして、樺煉はポケットからお札のようなものを出して唱え始めた。

「人喰らいし修羅、我、力の源となって、総てを切り裂く槍となせ。」

樺煉は紙を上空に投げた瞬間紙から槍が出てきて、その槍をガルドに向けた。

「この坂口樺煉、お相手いたします。」瞬間移動をしたみたいに10m先まで一瞬で移動して、休む暇を与えないほどの攻撃をガルドにしたが、ガルドは目を瞑って樺煉の攻撃をすべて避けた。それを見たリーフェは両手を開いて唱え始めた。

「汝、契約の名において、我に力を与えよ。雷の精霊よ、雷玉を生み、それを放て。」

言い終わった瞬間リーフェの手に光り輝く玉があり、その玉をガルドに向けて放ち、見事に当たり大爆発が起こった。

見ていた悠徒達は死んだのかと思ったが、リーフェが舌打ちをしたのが見えたので、ガルドが死んでいないことがわかった。

爆風で砂が舞っている中に人影が出てきてガルドが出てきた。

「ゾディアックの魔法はこのぐらいか・・・まだ、火力が足りないな。」とガルドが平然とした姿で出てきた。

ガルドは「じゃあ、こっちの番かな」と言い、10m離れているリーフェの方にパンチをした。リーフェはガルドがパンチをした瞬間、とっさにバリアのようなのを張ったのだが、数十m先まで吹っ飛ばされた。それを見ていた悠徒は何が起こったのかわからなかったが、忍はガルドの攻撃を見て感動していた。

「こんな攻撃で吹っ飛ばされるとは、幻夢鏡も終わりだな。」とあざ笑ったように言い、ポケットに入れていたタバコに火を点けて一服し始めた。

樺煉は急いでリーフェのもとに走って行き、気絶しているリーフェを担いで、そして、ポケットに手を突っ込み赤い玉を取り出て、「あれを壊すまで何度でも来る。」と言い、赤い玉を空に向けてかざした瞬間、樺煉達は消えた。

 樺煉達が消えた後、ガルドが悠徒達の方に歩み寄り、何か水みたいなものが入っているビンを差し出して、「これを彼女に飲ませろ。傷が治る。」と言い、悠徒がビンを受け取りガルドは、忍の方に行き、聞き取れないが会話をしている。

会話が終わり、再び悠徒の方に来て、「今からお前たちを鍛え上げるためにもうひとつの世界に行くぞ。準備期間は3日だ。」と言い、一方的に言い、去っていった。


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