Episode.1 (part.13) 特訓にお約束の
悠徒と忍とエリスの3人で大会に出ることが発覚した次の日、悠徒が目覚めるとそこは常夏のビーチだった。
「マジありえない。」と悠徒は言うと、「何がありえない、だ。ここでお前は一週間トレーニングして貰うぞ。」とガルドは悠徒の背後に突然現れて言った。
「はぁ?いきなりそんな事を言われても、準備も何も、着替えすらない状態で一週間トレーニングするなんて最悪だ!」
悠徒は不満を言うと、ガルドは他人事のように、「まあ、諦めろ。」と言って消えた。
~1日目~
「一週間となると住む場所と食料が必要か・・・」
悠徒は憂鬱そうに呟き、島の周りを歩き、住み易そうな崖の上に住むことを決めた。
家を建てるのに必要な木と、大きな葉を採ってきて蔓で木を縛り、一応住めるほどの大きさの家を建てた。
「我ながら良い家を・・・強風で壊れそうな家が出来たな。ハァ」
もう挫折気味になっている悠徒は諦めて食料調達に島内部に入っていった。
島の内部はとても広く、島の外周を歩いただけで3時間もかかったので容易に島の大きさが想像できた。
島の内部に入るとすぐにジャングルとなっており、木の実などはここで採取しようと悠徒は思った。
さらに奥に行くとジャングルが終わり、そこには広大な草原があった。
だが、そんな広大さよりも悠徒は目の前にいる巨大なドラゴンに目が点になっていた。
「嘘だろ。モンスター狩りのゲームとかRPGゲームぐらいしかいないと思ってたが、まさかこんな所にドラゴンがいるとは・・・・・かっけ~!!!」と悠徒は騒いでいるのでドラゴンが気付き、咆哮を上げた。
悠徒は恐る恐るドラゴンの方を見てみると、ドラゴンはもう完全にキレており、口から炎が漏れているのが見えたと思ったが、ドラゴンは炎の息吹きを放っていた。
「マジでヤバイ。死ぬぞ。」と悠徒は言いながら咄嗟に横に飛び込んで回避して、右目の眼帯を外して紅を発動してすぐさまドラゴンにお返しに炎の息吹きをお見舞いした。
ドラゴンの体は燃え盛り炎が消えた時にはもう黒焦げで絶命していた。
悠徒は今日の昼食にしようと思ってドラゴンに近づいた瞬間、ドラゴンの黒焦げの皮膚が砕け、目の前に銀色のドラゴンがいた。
「なんか強そうなのになって復活した。」
悠徒は率直な感想を述べて、すぐにドラゴンに炎の息吹きをお見舞いしたがドラゴンは全く動じず、ドラゴンはそのまま羽を広げたと思ったら大きく羽ばたいてどこかに行ってしまった。
「何だったんだ?」と悠徒は呟くと、騒ぎを聞きつけた巨大なゴリラ?が後ろから雄叫びを発しながら襲い掛かってきた。
悠徒はもう帰りたいと思いながらその後10体ほど巨大なゴリラと交戦していた。
一方、忍とエリスは見知らぬ女性に起こされて、頭が回らないまま朝食を食べずに水着でビーチに来ていた。
「っで、私たちをどうするつもりなの?」と忍はやっと目が覚めて女性に聞くと、女性は忍に巻物状の携帯用端末を渡した。
忍は初めて見る端末を見てパニック状態になっているのをエリスが取り上げて、側面に付いている出っ張りを引っ張ると、一枚の透明なシートが出てきて、シートが急に不透明になった瞬間、シートにガルドが映っていた。
「お早う、お二人さん。戸惑っていると思うが心配するな。今ここにいる女性は、俺の元パートナーの芝野裕奈だ。今は国会議員をやっているが、戦闘に関しては達人だぞ。裕奈に鍛えてもらって頑張れよ。あと、怒らせると怖いから怒らせないように。以上」
ガルドが事前に撮っておいた映像が終わると同時に、エリスの持っていた端末が一瞬で消えて、次の瞬間、裕奈の手によって粉々に壊れていた。
それを目撃した二人は、怒らせないようにしようと心の中で決意した。
裕奈が初めて二人に言った言葉は、「じゃあ、最初に準備体操から始めましょう。」であった。
裕奈の優しい声を聞いて、二人は綺麗で優しい人だと思ったが違った。
二人が準備体操を終わらせると同時に、裕奈は二人に装備(愛用の武器ではなく、裕奈が用意した愛用の武器と形状は同じ武器)を渡し、裕奈は二人から10mぐらい離れた。
二人は、自分たちの実力を試しているのだろうと思ったが、武器を持った瞬間、小手調べではないと確信した。
「重いか?まあ、いつも使っているのよりも数倍重たいのを用意したから、頑張って戦えよ。」と裕奈は言うと、全速力で二人に突っ込んできた。
忍は30kgの刀を引きずりながら体を使って体ごと一回転し、エリスは20kgの筒を握り縦に一振りした。
だが、動きが遅いために簡単に避けられたが、エリスの攻撃は地面を大きく切り裂き、砂塵が舞った。
エリカの武器は、筒状の持つ所の先端にピアノ線のような細い糸状の刃が付いている鞭のような武器である。
「私たちだけこんな重たい武器だと不利なんだけど。」
エリスは不満を言いながら、裕奈に向かって連続攻撃を与えた。
「私は両手両足に50kgの枷を付けて、さらに30kgのナイフを所有しているけど?」と裕奈は平然とした表情で返答した。
「はぁ?ありえない。重装備でそんな動き、どんな体をしてるのよ!」
エリスは驚愕と憤怒を撒き散らしながら、裕奈に一気に接近して新体操のリボンを動かす感じに曲芸ともいえる動きに忍は魅了されたが、自分も加勢しないとと思いエリスの元へ走っていった。
悠徒は体力の限界の先にいた。
闘ってすでに2時間。
巨大なゴリラとの交戦1時間に、その次に四足の獣の群れに1時間も交戦をして、悠徒の体力は限界を超えた。
しかし、悠徒はドラゴンとの戦い以外、紅を発動してないので、紅の発動すれば体力は限界を超えても普通に闘える。
「もう駄目。きつい。食料は肉だけだけど、まあ、腹ごなしにはなるな。」
悠徒はそう言って、木の枝を集めて火をつけた。
ゴリラの肉は歯応えが良くおいしいが、四足の獣の肉は柔らかいがおいしくなかったが、捨てるのはいけないと思い全て平らげた。
食後、悠徒は日が落ちる前に戻らないとと思ったが、微かだが人の声が聞こえたので、聞こえた方向に歩みだした。
歩くこと数分、悠徒の目の前には年頃の女性がいた。
年齢的には悠徒と同い年か、それ以上ぐらいのスラ~っとした背丈に見合わない胸が露出していた。
「・・・・・清め中でしたか・・・失礼しました。」
悠徒は裸の女性と目が合い、何事もなかったように言って立ち去ろうとした。
「いえ、お構いなく・・・・・えっ?人間・・・きゃ~~~~~~!!!」
裸の女性は始めは羞恥も無く普通に返事をしたが、自分の今の状態に気付き、大声で悲鳴を上げた。
そして裸の女性は胸元を片手で隠して、もう一方の手で魔方陣を描き始めた。
悠徒は女性の動きが魔方陣を描いていると気付いて、急いで眼帯を外して紅を発動させた。
裸の女性は悠徒の右目を見た瞬間、「えっ!」と驚き、魔方陣を描くのを止めて、悠徒の方に歩み寄った。
悠徒は女性が歩み寄って来るのを見て両手で目を隠したが、グラマラスな体系に魅了されてか、悠徒は指の間から覗き込んでいた。
「あなた、もしかして魔眼持ちですか?」
女性は羞恥を忘れて悠徒に歩み寄って来た。
「あの~、すみませんが少し離れてくださいませんか。」
「えっ、・・・(ボッ)すみませんすみません。」()は効果音
理性の防衛ラインぎりぎりの所で悠徒は女性に指摘すると、女性は初めは何を言ってるのだろうと思ったが、すぐに自分が裸であるということを思い出して会社員が上司に謝る感じの謝罪のお辞儀を繰り返した。
だが、女性は今は裸。
当然ながら女性の胸は悠徒の前で大きく、そして乱暴に揺れている。
悠徒はその光景を無防備な状態で見てしまったため、理性が抑えきれなくなった。
たら~り、ダバ・ダバ・ダバ、ひゅ~バタリ(鼻血が出て、出て、出て、出て、出て、出て、出て、出て、出て、出て、出て、出て、出て、出て、出て、出て、そして貧血で倒れた音)
悠徒の意識は薄らいでくる。
隣で女性が何かを言っているが解らないが、心配をしているだろうと思ったが、意識が遠くなり、深い眠りに付いた。