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紅の魔眼と白銀の刀  作者: 櫻庭空
Episode1
13/34

Episode.1 (part.12) まさかの・・・

 悠徒が再び目を開けた時、そこは自室のベッドの上だった。

 悠徒は起き上がるとベッドの横で看病をして疲れて寝ている忍がいた。

 悠徒は起こさないようにベッドからゆっくりと離れようとしたが、忍は眠ったまま悠徒の右手を握っていた。

「困ったな・・・」と悠徒は呟きながら反対の左手で忍の髪を綺麗に整えてあげ、大人しく忍の寝顔を見ること10数分、「うにゅぅ」と言って、忍は目を覚ました。

「悠徒、起きたんだ。体の調子は大丈夫?もう3日は寝てた・・・・・・・って、ゆっ、悠徒!もしかして私の寝顔見てたの?恥ずかしいから見ないでよ!」と忍は眠そうな声で言い、悠徒が忍の方を見ていたことに気づき、悠徒の顔をパンチで方向転換させると、「って~なぁ。お前が手を繋いでいるから離れれなくて途方に暮れてたんだよ。」と悠徒は言うと、「私じゃなくて、悠徒が手を繋いできたのよ!」と顔を赤くしながら忍は言った。

「まじかっ。俺、そんな癖あったかなあ?まあ、それはどうでも良いけど、忍、ありがとな。」と悠徒は言うと、忍はいっそう顔を赤くして、「そうよ。感謝しなさい。お礼に今週1週間の学食おごりだからね。」と言って忍は悠徒に先に行ってると言い部屋を出てった。


 授業が終わり、教室から出ようとした時、廊下にガルドが立っていた。

「よっ、右目の調子はどうだ?」とガルドは何事もなかったような感じで言った。

「大丈夫じゃないですよ。3日間ずっと寝ていたらしく、体中が硬直しててキツイっすよ。あと、右目の方は全く今までどおりです。」と悠徒は言うとガルドは他人事のような表情で廊下の端の方を見ていた。

「ガルドさんは何の用も無しにここに来ませんよね?」とガルドの普段と違う行動に気づいた悠徒は言うと、「炯眼だな。まあ、本題は、悠徒。お前の紅の事だ。」と言ってガルドは悠徒に付いて来いと言って廊下を歩き始めた。

「ここで話さないのは、誰かに聞かれちゃいけないからなんだが、まあ、お前以外使える人がいないし、対紅には時間がかなり必要だから、聞かれても安全なんだが、まあ、一応安全に越したものはないからな。」と言っていつもの応接室に入った。

 ガルドは腰掛に座ると右手の人差し指に付けていた指輪を取ると、机の上で指輪を発動させた。

 発動した指輪中にはデータが入っていた。

「これはあの紅の抜け殻内のデータですよね?」と悠徒は言うと、ガルドは無言のまま頷いた。

「悠徒、こいつが誰だか知っているか?」とガルドは動画データに移っている男を指差して悠徒に質問した。

「この人は、自称フォン・ユエとか言っていた紅の抜け殻が人型になったときの状態ですよね?」と悠徒が聞くと、ガルドは首をかしげながらこう言った。

「この男は俺が所属している『紅の夕闇』のリーダーさんで、コードネームが『風月』っていう―――まあ、消息不明の人なんだが・・・」とガルドは言った。

 悠徒はあまりにも急展開のせいで頭が働かず、考え込んだが、やっとの事で整理し終わったと同時に悠徒は「え~!!」と叫んだ。


 悠徒は叫びつかれて呼吸を整えていると、「まあ、なんだ。あいつが何時、何所に何の目的でいるのかが全くつかめない傍迷惑(はためいわく)なリーダーだからほっとけば、いづれ現れるさ。あと、あいつに稽古をして貰ったんだろ?あいつが稽古をすることは普通は無いから、お前は認められたんだよ。ましてや、あいつに傷を与えるなんて、お前が知っている中だと、俺と、ハイド、あとアルティベートとかいう奴ぐらいかな。アルティベートはどれだけの戦闘値なのか知らないが、忍に渡した鎧が破壊するレベルならかなりの奴だろう。」とガルドは言った。

「まあ、リーダーさんに一方的に攻められましたが最後の力を振り絞った攻撃がたまたま当たっただけだから、あまり褒められる様な感じがしないのですが・・・」と悠徒はネガティブな感じになりながら言うと、ガルドは、「まあ、結果オーライだろ。」と言いながら悠徒の肩をバンバン叩いた。

 悠徒はガルドの一言が決定打になり、体操座りでイジケ始めた。


 土曜日、悠徒はガルドに呼び出されていつもの応接室に行くと、そこにはガルドと忍と、なぜかエリスがいた。

「悠徒、ハロハロ~。」とエリスはいつもの様な感じに挨拶をしたが、悠徒はなぜここにエリスがいるのかが疑問に思い、エリスの挨拶に返答する事無くガルドに、「なんでエリスがここにいるのでしょうか?」と聞くと、「私の跡を突いてきたらしくて・・・ごめんなさい。」と忍は謝罪した。

「まあ、良いじゃないか。今回の任務はアドベンチックな感じだから、まあ、それほど危険ではないと思うから、今回は大目に見とけ。」とガルドは悠徒に言うと、「まあ、ガルドさんが言うなら別に反対しませんが、エリス、もし極秘事項だったらどうするんだ?」とエリスに言うと、エリスは、「ごめん。」と言い応接室から出ようとした。

「だから、次回からしないようにとガルドが言ってただろ。今回は特別に付いて来ても良いとまで言ってるから、エリスも来い。」と悠徒は言うと、エリスの顔が明るくなって、「判った。次回から気をつけるよ。」と言ってエリスはソファーに座ってる忍の隣に座った。


「今回の任務は、ある大会で優勝して貰う。」とガルドが言うと、3人の頭上に?マークが浮び上がった。

「大会に優勝ですか・・・どのような大会ですか?」と忍が言うと、「いわゆるアスレチックで時間内にゴールをするやつだ。」と言うと、「あの番組みたいないのか?」と悠徒は言うと、「お前たちの世界やってるアレとは少し違うぞ。」とガルドは言うと、右手に持っていた筒状の紙を机の上に広げた。

「この大会は、選手一人一人に課題と転移用の魔法球を渡されて、スタートと同時に転移する。そして課題を見て、その課題をクリアーしてゴールということだ。簡単だろ?」とガルドは言うが、実際のところ課題の内容がどれほどの難題なのかや、転移する場所が何所なのかが判らないので、もし氷雪の場所に行ったら凍え死ぬかもしれないという事だ。

 ガルドの説明を聞いた3人は最悪な状況を連想して身震いをすると、「安心しろ。死にそうになったりギブアップ宣言すると自動的に転送するらしいから。あと、もしもの時は俺が駆けつけるから。」とガルドが言うのを聞いて3人は一応安心した。

「良い忘れていたが、これが一回戦で残り四回戦分残ってるからな魔力消費を少なくして闘うのがコツだ。」とガルドが行って3人に3冊の薄い本を渡して去って行った。

「これは、ガイドブック?」と悠徒は疑問文で言うと、「ああ、これか。書店にかなり冊数が置かれていたけどアレなのか。はぁ」とエリスは溜息交じりで言った。

「そんなに有名なの?この大会?」とエリスに聞くと、「この大会、毎年死ぬ寸前の人がたくさん出ると言う大会で、参加者が多いから難易度をあげたり、TV中継する大会だよ。ここでは一種の名物として取り上げられているのよ。」とエリスは忍の跡を付いて行ったことに今頃後悔していた。

「まあ、楽しんで優勝しようぜ。」と悠徒は気楽に言ったが、後になって悠徒は自分の軽率な発言を撤回することになった。



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