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1話 気が付いたら異世界。

闇の中、薄れていた意識が少しずつ覚醒する。



覚醒すると同時に、あの夢が視えた。




「逃げて!! 貴女は逃げて!!」




また、ボクの目の前で、そう叫んだ40代の女性が、鎧だけで動く化け物の剣に突き刺される。




「逃げるんだ……リノン……」




その声の方向に顔を向けると、50代の男性が、先ほどより一回り大きい、鎧と骨だけで動く化け物に押しつぶされているところだった。




「いやぁ!! いやぁあああ!!」




そう、ボクは言った。




そこまで流れた途端、またあたりは暗くなる。

暖かくも、冷たくも、怖くも無い完全な闇。




「ああ……、ボクは死んだんだ」




なんとなく、そんな感覚を感じて、ボクは目を閉じた。

数時間たっただろうか?




ふいに、仄かに目の前が光りだした。





「起きなさい、イグドラシルの子よ……」




そう優しい声が聞こえ、ボクは目を開けた。

目の前にいたのは、青い鎧をきた、背中に白い羽の生えた外国の女性。


ボクより年上だろうか?

整った顔で、こちらを優しく見た後、彼女は話を始めた。




「イグドラシルの子よ……今こそ、盟約を守る時です」


「イグドラシルの子って……なんですか!?」


「記憶は……いずれ戻るでしょう」




その優しそうな女性が、少しだけ悲しそうな表情をした後、ボクの手を取ってなにかを渡した。




「私の名はヴァルキリー……、指輪【ニーベルングの指輪】が貴女を導くでしょう」




そこまで言った途端、ヴァルキリーはその体が透けて消えていった。




残った僕も、次第に眠気が襲ってきて……

なんとなく、指輪をはめなきゃ!!、という思いがして、はめた数秒後、ボクは眠りについた……





*    *    * 





「くすぐったいなぁ~」




気持ち良く眠る僕の顔を、やわらかいものが触る。




《起きなさい!! 起きなさいってば!!》




ザザザァっという草原の音が気持ちよく聞こえ、ポカポカの陽気にいつまでも……って!?




「何が、どうなってるんだ!?」




飛び起きた場所は草原でした。

青い空に、何処までも続く草原。




「ここは……? ボクは……?」




そう言って、少しボーっとしているボクにあの声が聞こえた。




《ちょっと聞いてるの!?》


「わ!? はいぃい!!」




そう返事をして、声の方向をみると……そこに居たのは、小さな人間。

慎重30cmくらいの妖精で、羽はないけど、なぜか宙に浮いていた。



髪は青くて、腰まで来る長さ。

可愛い顔立ちとその小ささが幻想的に見えた。




《まったく……私の半身っていうから、どんな人かと思ったら》


「君はいったい?……って半身!?」


《そう……覚えてないのね。ヴァルキリー様には会ったわよね》


「うん……」


《なら、指輪をもらったはず……。うん、それ》




妖精の言葉通りに見せた指輪を、妖精は満足そうに微笑んだ。




「半身って何なんだよ?」


《すぐ……思い出すわ》


「また、それか……」 




色々な事が起きすぎて、若干ゲンナリしているボクをみた妖精は、横目でチラッとみながら……




《私の名前はリノン。アナタは?》


「ボクの名前は……ひいらぎ 花音カノンだよ」


《そう、良い名ね》




そう言って、フフッと笑って動き出す。




「何処行くんだよ!!」




急に動き出したリノンに、ボクは急ぎ足で付いていく。

ボクが寝ていた場所から少し歩いた、小高い丘を越えたあたりでリノンが質問に答える。




《どこって……街よ》


「街!?」


《そう……首都プロンテラ……》




そう言ったリノンの目線の先を見ると、眼前には大きな石作りの町並みと、大きな城壁、そして奥にはとても大きな城が聳え立っていた。


さて…。



イグドラシル戦記の登場人物の名前が思い付かないため募集します。



キャラクター名、性別、年齢、身長などのプロフィールなど書き込んで下さい。



あと、できたらでよいのですが…。職業も……。




職業は、【騎士】【聖騎士】【プリースト】【モンク(修道士)】【魔法使い】【賢者】【暗殺者】【ローグ】【ブラックスミス】【錬金術師】【狩人(弓使い)】【歌手&踊り子】



の12職です!



期限は一週間!!



種族は2種 人間族とホムンクルスです。


また、敵役として、不死者と魔族がいますので、こちらも応募していただければ助かります!!

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