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生成AIを使った執筆過程をこってりと書いていこうと思う

 2025年4月13日現在、私が使っているのは、Claude 3.7 Sonetです。メールアドレスがあれば、無料で登録出来て4、5時間に10回程度無料で使えます。Chat GPTやGeminiなどいろいろある中で、自然な日本語で長文処理に優れているのでClaudeを使ってます。

 色々と試した結果これですが、今後ほかが突き抜けてきたら、そっちに替えるかもしれません。

 生成AIで執筆するにあたって、長編を書くのはけっこう骨が折れます。なぜかというと、


 ・無料利用は、時間辺りの使用回数に限りがあって、非常に時間がかかる。

 ・生成AIに指示する命令文プロンプトをミスすると、登場人物のキャラクターがぶれる。

 ・プロンプト次第で「そっちいくんかい」と割と最初のプロットから逸脱して、コントロールが効かない。

 ・膨大な設定を読み込ませる必要がある。


 経験的に長編でなく、短編のほうが読みやすく、生成AIが活きるので、生成AI短編小説を書いています。「お前書いてねえじゃん」という突っ込みもありますが、一応プロットを書いて指示しているので、原作という立ち位置にさせてください…ギリギリOK?


 設計書プロットだけ書いて「てめえは佐〇河内かよ」という突っ込みもあるとは思いますが、この場はご勘弁を。


 実際にプロンプトを例にみましょう。


「場所は東京、夜中に吸血鬼と遭遇した私。吸血鬼は私に対して鬼ごっこを提案する。私は夜に吸血鬼から逃れるために、思考を巡らせる。吸血鬼の弱点は日光。朝まで逃げれば勝てる。しかし、逃げきれる保証はない。吸血鬼の弱点はいくつもあるが、結局あそこしかない。そうプロレスリングだ。このプロットを元にシリアスコメディ短編小説を書きましょう。」


 プロンプトで私が意識しているのは、5W1Hとジャンル指定です。


 5W1H

「いつ(When)」:深夜。陽が落ち始めたときなど。リアリズムの観点から必要だと思って書いてます。最初に簡単な情景描写があると、読者が話に入り込みやすいっていうやつです。


「どこで(Where)」:東京。風俗的な描写でバリエーションが増えるので書いてます。大阪や名古屋だと、登場人物が関西弁をしゃべってくれます。わりと登場人物に個性がでて良いです。


「誰が(Who)」:私。俳優である私、汚職政治家など書くと生成AIが膨らませてくれます。


「何を(What)」:吸血鬼が私に鬼ごっこを提案する。あんまり弄りませんが、たまにダンスバトルとか突拍子もないことを書いてます。


「なぜ(Why)」:このプロットでは明記していませんが、バリエーションをつけるときは明記します。

 例えば、血に飢えた吸血鬼が獰猛にかつ猟奇的な目で私の血を追い求めている。書かなくても、吸血鬼が人間を襲うのは生きるためなので、明記しなくてもよいのかもしれません。


「どのように(How)」:プロレスリング。起承転結でいう承転にあたります。吸血鬼に襲われたらどうするかを書いてます。


 これでプロンプトを書くと、とりあえずは思った通りの展開の小説を出力してくれるので、5W1Hを意識して書いています。プロンプトがざっくりで曖昧だと思ったものと違うものを書きます。それか同じ話でもオチが似通ってきます。


 次にジャンル。ジャンルを明示しないとさっきと同じく、思ったものと違うものやオチが似通ったものが出てきます。


 今回、シリアスコメディ短編小説と書いてます。ジャンルを指定すると、作品全体の文章がそれに沿ったものになるので、細かく書いています。ジャンルに詳しい方ならもう少し詳しく指示すると、より自分のイメージに近いモノが出力される可能性が高くなります。


 コメディにしたのは、私自身コメディが好きというのがあります。日本なら、ドリフターズやひょうきん族などのコント番組や爆笑オンエアバトルやM1などのネタ見せ番組。漫画ならコロコロコミックから週刊少年ジャンプなど。アメリカのシットコムコメディやイギリスのモキュメンタリードラマからミスタービーンなど。プライベートで語るならドン引きされるほど好きなのですが…話が逸れました。


 本筋に戻すと、生成AIはデータセット(我々ユーザーからすると中身のわからないブラックボックス)を元に書いていくので、予期せぬ著作権侵害とかになりやすいです。人間が意図的にほかの作品にインスパイアされて書くのと何が違うんだよと思う人もいるかもしれませんが、生成AIを使った場合創作過程に関わらず、著作権侵害ということが文化庁の「AIと著作権に関する考え方について」に書いてあります。ワン・レイニーナイト・イン・トーキョー事件※を引き合いに出すとわかりますが、創作過程でそれだと知らずに著作権を侵害していた場合は侵害にあたりません。

 ※「偶然の暗合」は著作権侵害にならないということを示した裁判。


 コメディだと似通っていても、違う結末(笑い)になって、リスクヘッジ(将来の不確実性や危険を軽減するための戦略)できるのでコメディにしています。それに、「生成AIが書くコメディ小説」というのは他にやっている人もいないので、程度とリスペクトを守れば生きられるブルーオーシャン(競争相手のいない未開拓市場)なので書いています。これが「悪役令嬢が復讐する恋愛小説」や「第7王子が活躍するファンタジー」や「薬屋が中華風の王宮で活躍するミステリー」なら、著作権だらけのレッドオーシャン(競合がひしめき合う激しい競争状態にある既存市場)じゃないですか。


 最後に


 人によって、生成AIを使うことに抵抗がある方もいますが、生成AIが書く文章はかなりレベルが高いです。語彙力に富んでいること、話のまとめ方が読めるレベルにある、誤字脱字がほぼないという一定以上のものをわずか数分で書いてくれます。


 ・社会人や学生で文章を書くのが好きな人

 ・緻密な文章構成で楽しませることを信条にする人

 とは別に

 ・物語自体を考えるのが好きな人

 ・限られた時間で小説を書きたい人

 は生成AIを使った執筆をしてもいいのかと思っています。


 以上です。貴重な時間を割いて読んでいただいてありがとうございます。参考になれば、幸いです。

余談。


「なんで吸血鬼に襲われて焼き肉屋に逃げ込むコメディ小説を思いついたの?」という疑問をお持ちの方もいるかもしれません。


 生成AIが出始めたとき、その文章に可能性を感じて、生成AIを使った短編を大量に書きたいと考えていたのですが、それにあたって「ネタ切れ」ということを心配していました。このネタ切れを解消するために

1.話に広がりがあるキャラクターを主軸にする。

2.著作権的に問題のないキャラクター(舞浜のネズミなんてもっとのほか)。

3.それなりにユーモアがあってキャッチ―なタイトル。それでいて話が分かりやすい。

が必要かと思って、帰宅途中に常に何かないかと考えていたところ、不審者注意の看板を見て

「暴漢や変態が現れたら、コンビニだ。じゃあ、怪物が現れたらどうしよう。コンビニに逃げても意味ないよな」と考えているところで、焼き肉屋の前を通って、ニンニクの匂いを嗅いだ瞬間、「吸血鬼ならここだな」と考えていたら、思いつきました。

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