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第四章 ミューメイル・シンドロームの舞台  作者: rianchef


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4/6

file.4 目指すレッドカーペットはただ一つ

前回のあらすじ…

殺人事件が起き、キサラの安否を確かめた。

キサラは無事で句崇刃達は練習の中止にかこつけて安全策をとろうとしたが、キサラのライブを成功させるという固い決意の前に句崇刃達は覚悟を決めて継続の道を取った。

ドームライブは危うかったがキサラとしのぎを削る針音との対バンライブにすることでなんとかすることができた。

事件は寝具巻探偵が被害者の身元特定に困っていたがキサラの観察力もあり特定することができ、事件の解決は任せることになった。

句崇刃達は無事にライブを成功させることができるか…

針音(はりね)「とりあえず今日は歌唱練習しましょう、基本の基本だしいくら今度のライブでライバルになるとしてもバトルっていうのは拮抗した白熱する状況を作り出すのは効果的よ。」

鬼沙羅(きさら)「詳しいね針音(はりね)ちゃん!頼もしいなぁ…」

針音(はりね)「貴方も頑張るんですのよ!全く…まだまだ貴方は憧れの存在にはなれそうにはないですわね」

鬼沙羅(きさら)「えぇ〜!?なんでいきなり貶されるの!?!?」

句崇刃(くたかば)「2人ともやる気みたいだしドームライブそのものは任せても大丈夫だろう…こっちはそれを妨害するやつがいないか特に気を引き締めていかないとな」

〜そしてライブまでの特訓が始まった〜

針音(はりね)鬼沙羅(きさら)さん!2人でライブを回すんですから今まで以上に体力が必要なんですのよ!」

鬼紗羅(きさら)「う〜、でもやるって決めたんだもんね!まだまだ頑張らなくちゃ」

針音(はりね)「そうですわ!それでこそ私としのぎを削るアイドルというもの!!」

フラスコ「やっぱりこの2人ならきっとライブも成功するぜ」

句崇刃(くたかば)「やっぱり慎重派の相手だな、簡単に仕掛けてこないか」

〜練習が終わり休憩中〜

針音(はりね)「まあでも、流石キサラさんですね。このまま練習を続ければ私たち2人だけでもライブするということも不可能ではありませんわ」

鬼沙羅(きさら)「う〜ん、久しぶりにかなりがんばってるから疲れたよ〜。」

針音(はりね)「全く…そんな気概ではライブではもちませんわよ?」

鬼沙羅(きさら)「えへへ…でも針音(はりね)ちゃんと一緒に練習するのは楽しいな」

針音(はりね)「なっ、なにをいきなり小っ恥ずかしいこと言ってるんですの!?」

句崇刃(くたかば)「こういうところもキサラのいいところなんだぜ、これ休憩用に持ってきたからよかったら食べてくれ」

鬼沙羅(きさら)「わーありがとう、句崇刃(くたかば)君。久しぶりに食べるなぁ…」

針音(はりね)「ありがとうございます…(推しの!推しの作ったスイーツですって!?ほんとはこのまま保存したいくらいですけれども出された以上は食べるしかないですわね)」

鬼沙羅(きさら)「………ッ!やっぱり凄く美味しい!探偵やめることになったらお菓子屋さん開けるよ!!」

針音(はりね)「凄いですわ…このレベルなら人気行列店間違いなしですわよ(お菓子も作れるなんてなんですごいお人なんですの〜!)」

句崇刃(くたかば)「お気に召したようでなによりだ」

鬼沙羅(きさら)「にしてもこんな美味しいお菓子とかどうして作ろうと思ったの〜?」

句崇刃(くたかば)「何言ってんだ、元はといえばキサラのためだったろうが…」

鬼沙羅(きさら)「えっ!?私!?!?」

句崇刃(くたかば)「昔のお前は引っ込み思案が仇になってよくオヤツとか持ってかれてたじゃねーか、だから俺が作ってやってあげてたってのに…」

鬼沙羅(きさら)「えっ!?知らないよ!!初耳だよ!!」

句崇刃(くたかば)「あ、そういや作ってるとこ見せたことないな…そりゃ知らないか。すまんすまん」

針音(はりね)「仲がよろしいんですね、2人とも(キャー!幼馴染のためにお菓子を作ってあげるなんて…それってもう…もう!)」

鬼沙羅(きさら)「でも、針音(はりね)ちゃんにもそういう人がいるんじゃないの?」

針音(はりね)「…いないわよ……いやいたけどもう会えるかどうかなんて」

ロキは悲しそうな顔で空を見つめている

鬼沙羅(きさら)「あっ…ごめんねこんなこと聞いて」

針音(はりね)「別に死んでないわよ、もう海外に行ったから会えないだろうってだけ」

句崇刃(くたかば)「連絡手段もないのか??」

針音(はりね)「子供の頃の付き合いだったからないわね……そもそも私がやってるアイドル活動の目的の半分はその子に見てもらえるかもって淡い期待でやってるしね」

句崇刃(くたかば)「残り半分はなんなんだ?」

針音(はりね)「金よ、アイドル辞めたら海外行ってその子探すわ」

鬼沙羅(きさら)「えっ!?アイドルやめちゃうの!?でもそのくらい大事な幼馴染だったんだね」

針音(はりね)「まあもしかしたらどこかで私を見てライブにきてくれる…とか思ってた頃もあったけど声をかけられたこともなかったしね」

句崇刃(くたかば)「海外に行ったって言ってたけど外国人ではないのか?」

針音(はりね)「いや、外国人よ。日本にきてたけどどうしても国に帰らないといけなくなったらしくて結局それも何処なのか聞けなかったし…」

そんな話をしていた3人の頭上に鉄パイプの束が…!

鬼沙羅(きさら)「キャアアア!!」

針音(はりね)「う、あっ…避けられない」

句崇刃(くたかば)「休憩中にきやがったか…せめて2人だけでも」

しかし名織(なおり)が全ての鉄パイプを持ち前の力で受け止める!

句崇刃(くたかば)「ありがとう名織(なおり)さん、すまねえちょっと油断してた」

名織(なおり)「いいのよこれくらい、それにこんなことする犯人のことをもうそろそろ許せそうにないわ」

そういうと鉄パイプがあらぬ方向に折れイソギンチャクみたいになった

鬼沙羅(きさら)「やっぱり怒ってる時の名織(なおり)さんだけは怖いよ〜」

針音(はりね)「アイドル目指せるって話…やっぱなしですわ〜( ; ; )」

句崇刃(くたかば)「にしてもどうやって鉄パイプなんて…ん…?」

そこには倒れているカラスが何羽か点在していた

句崇刃(くたかば)「やはり動物を使う人間の仕業か…もしくはカラスだけなら多少やりやすくはあるが」

鬼沙羅(きさら)「なんてひどい、動物はあなたの道具じゃないんですよ…犯人さん」

針音(はりね)「どうやら敵はとんでもなく碌でもない人間みたいね、上等じゃないますます思い通りにさせちゃいけないわね」

句崇刃(くたかば)「そうだな…このままライブを中止させようっていうんなら俺達が守るまでだ」

針音(はりね)「ええ、お願い致しますわ(えっ、俺が守るって推しに守られるの私!?やばいもう耐えられないかも…)」

鬼沙羅(きさら)「………やっぱり針音(はりね)ちゃんの句崇刃(くたかば)君への視線が怪しい気がする…」

〜そして様々な妨害もあったがライブ当日へ〜

針音(はりね)「ついに今日まできたわね、このままこのライブで大成功を納めましょ!」

鬼沙羅(きさら)「うん!2人で頑張ろうね!」

針音(はりね)「…あのね、一応対決形式なのよ、そのような気持ちでライブするんじゃないわよ!」

鬼沙羅(きさら)「わかってるよ、ねぇ…針音(はりね)ちゃん。」

針音(はりね)「…?なによ」

鬼沙羅(きさら)「…勝つよ、私が」

針音(はりね)「……言うじゃない」

鬼沙羅(きさら)「それに私にはどうしても頑張ってるところを見せたい大事な人(くたかばくん)がいるもの」

針音(はりね)生憎(あいにく)、私にもこの姿を見てほしい大事だった人(もとおさなじみ)がいるわ。負けてあげるいわれ謂れ(いわれ)なんてないわよ!」

鬼沙羅(きさら)「…そうだね!いい勝負にしよう!針音(はりね)ちゃん!」

針音(はりね)「あなたももうロキって呼んでいいわよ!真剣勝負!負けても泣かないでよね!」

鬼沙羅(きさら)「えっ?他の人に既に呼ばせてるの??どういうことかライブ終わったら問い詰めるからね!!」

針音(はりね)「(やべっ、しくじっちまいましたわ〜)」

〜そしてライブが始まりを迎える〜

ロキ「♪纏え!この針のように連なる意志で何もかもを貫け〜!」

煌目(きらめ)「♩煌めく心は〜、全てを照らすための礎になり〜」

ロキ「♪たとえ〜鬼の如く、全てを壊しても〜その先に目指す未来があるから!」

煌目(きらめ)「♪どんな艱難辛苦(かんなんしんく)に晒されても!心まで鬼にはなりたくない、それが平和のためだから!」

〜そしてライブも終盤に差し掛かる!〜

ロキ「(流石にすごい熱気ね、私が認めるアイドルなだけあるわ)」

ファンA「やっぱすげえな2人とも!こんなライブ見れて俺は幸せもんだ!」

ファンB「煌目(きらめ)ちゃんの活動はみたことなかったけどハマりそうだわ〜」

ファンC「ロキの歌もおっかないイメージあったけどそんなことないな!むしろ元気をもらえるぜ!」

ロキ「(もうすぐ最後の曲ね!最大の力を持ってファンを楽しませるわ)♪このせ…えっ、なにこれ?」

ロキに触れた赤い液体はロキの上から垂れているように見えた、その先には…

ファンD「うわぁぁぁ!?死体か…嘘だろ」

ファンE「演出か!?いやそんなことするわけねえよな」

ファンF「なんなのよこれ!?早くここから出してよ!」

ロキ「あっ…あぁ(そんな…せっかくファンを楽しませるために頑張ってきたのに逆効果だったの?)」

ロキは申し訳なさと恐怖でその場に立ってられなくなる…

鬼沙羅(きさら)「大丈夫…?ロキちゃん」

ロキ「………ごめん、あんなに啖呵切ったのに情けないとこ見せて」

鬼沙羅(きさら)「ううん…いいよ、針音(はりね)ちゃん。だって私達友達でしょ?」

針音(はりね)「…フフッ、ありがとねキサラ」

句崇刃(くたかば)「大丈夫か!?2人とも」

鬼沙羅(きさら)「私は大丈夫!ロキちゃんを早く救護室に!」

名織(なおり)「わかったわ!こっちに任せてちょうだい」

煌目(きらめ)「ファンのみなさん…こんなことになってごめんなさい。でも!ここには私が信頼する頼れる探偵がいます!すぐに事件解決してロキと一緒に最後の曲!歌わせてもらいますので楽しみにしててくださいね!」

その言葉にファンたちは平静を取り戻した。

句崇刃(くたかば)「てかそれって絶対俺のことだよな…はぁ…まあ可愛い幼馴染のために本気出して速攻解決しますか!」

針音(はりね)鬼沙羅(きさら)は共にライブへの練習に励む、休憩中に句崇刃(くたかば)とともに親睦を深めるが、その途中に鉄パイプの妨害が入る。その後も妨害が入るがなんとかライブの開催にこぎつける。互いに譲れない想いを胸に対バンライブが始まり、終盤になるまではなんともなかったがロキの終盤曲の歌唱開始の時にドームの上部に死体が現れる、困惑の中、キサラの一声で平静を取り戻すファンと奮い立つ句崇刃(くたかば)。この突如現れた死体の事件を速やかに解決できるか!?


ミューメイル・シンドロームの舞台 file.5に続く…






???「………あぁ、今出る。久方ぶりに息子にあってこようとするところだ」

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