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幅広い年齢層  

 

 少年が来てから。

 さらに、5分後。


 「ふぅー。 やっと着いた。 

  かなり長い道のりじゃった」



 入り口のほうから、声がした。

 そこには、老人が杖をついて。

 きつそうに立っていた。

 今にも倒れそうだ。


 公園の入り口までは。

 坂になっているから。

 無理もない。


 そこに、急いで駆け寄る。

 すると、AさんとBさんも。

 一緒に、駆けつけてくれた。


 「大丈夫ですか?」


 老人の身体を、支えるようにしながら。

 入り口から見て、左側にある。

 もう1つのベンチへ誘導する。


 僕以外の2人も、手助けしてくれた。

 老人はベンチに座るなり、僕を見た。


 「ここは、“ハートミュージックの……集い”なのか?」


 きつそうに、やっとの思いで、老人は言う。


 その様子を見ていると。

 わざわざ無理して、言わせているようで。

 申し訳なくなる。


 「はい。 そうです」


 「悪いが。 しばらくここで、休ませてくれ。

  歳のせいか、回復が遅くてな」


 「もちろんです。 ゆっくり休んでください。

  もう1人、合流する人がいるので」


 公園に備え付けられている、時計を見ると。

 集合時間ピッタリだった。


 「もう1人いるんですか?」


 Bさんが訊いてきた。


 「はい。 1度は集合したんですけど。

  今、飲み物を買いに、行ってくれているんです」


 「そうなんですね」


 それにしても皆、なぜ呼び出した人が。

 僕だと気づいたんだろう?


 思い返せば皆、当たり前のように。

 僕だけに、合言葉を言っている。


 きっと、合言葉を聞いたときに。

 神様から、僕の特徴でも、聞いたんだろう。


 ふと、公園を見渡す。

 改めて見ると、幅広い年齢層だよなぁ。

 そして、男性ばかりだ。


 それは心音さんが、女性ってことと。

 なにか、関係しているんだろうか?


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