メモ用紙
2週間後。
昼休憩になり。
ようやく、一斉送信メールにて。
優介からの、メールがきた。
さきに、集合する日時を。
決めてもよかった、のかもしれないが。
優介からの、連絡があってからと。
皆が、思っていたのか。
それとも。
皆も、それぞれの、生活が。
忙しいからかは、分からないが。
誰1人として。
集合する日時について、決めよう!
という人は、いなかった。
そして。
優介のメール内容を、確認すると。
『皆。 時間が、かかってしまって。
ごめんね。
なんとか、確認がとれたから。
送ろうと思ったんだけど。
やっぱり、叔父は、心配性なのか。
俺が、倒れると悪いから、ってことを。
かなり、気にしてくれているんだよね。
でも、俺が倒れたせいで。 皆は。
警察署まで、行くはめになったのに。
そんな、皆が。
俺の身体のことを。
気にしてくれている、というのに。
その要望には、応えられないなんて。
出来ないよ! って言ったら。
絶対に、俺が見ない。 という条件で。
あのとき。 俺が。
倒れた原因について書かれた、メモ用紙を渡された。
だから、今度。
集合したときに、持っていくね!』
とのことだった。
『分かった』
それから。
優介に、返信をしてから、考えた。
倒れたときの、状況は。 心音さんが。
病室に来てくれたとき、のことを。 話していて。
優介だけ、なぜか、覚えていなくて。
思い出そうとして、倒れたわけだから。
僕らのせいで、優介が倒れた。
と言っても、過言ではない。
だとしたら。
叔父さんが、そのことを。
怒っているかもしれない。
だったら、メモ用紙とはいえ。
僕らに当てたものなら。 なおさら。
怒りの込められた文面に。
なっているかもしれない。
だとしたら、優介との。
絶縁を、要請される可能性も、ありそうだ。
そんなことを、考えていると。
一気に、そのメモ用紙を。
手渡されること自体が、恐ろしくなった。
皆は、このことについて。
どう思っているのかな?
もし、僕と同じように。
恐ろしく、思っていたとしても。
優介本人もいる。
この、一斉送信メールでは。
恐ろしいなんて、返信できないよな。
僕が、あれこれ、考えている間。
優介の送ったメールに対して。
皆も、驚いているのか。
それとも、ただ単に。
見ていないだけかは、分からないが。
僕以外、返信する人は、いなかった。
そして、もうすぐ。
昼休憩が、終わる頃になり。
ピロンッ!
泰樹からの、一斉送信メールがきた。
『了解!
わざわざ、オレのために。
訊いてくれて、ありがとな』
それに、対して。
優介も、返信していた。
『ちょっと、時間が。
かかってしまったけど。
間接的に、訊けてよかったよ。
だから。
必ず、忘れないように。
メモ用紙を、持っていくね!』
『あぁ。 でも。
忘れても、次回で、いいと思うけどな。
それで。 今度、集合する日時は。
いつにする?
因みに、オレは。
今回は、日曜日を、希望したいんだけど。
もし、土曜日に、集合するなら。
オレは、不参加ってことで。
よろしく。』
そして、今回は。
泰樹が、切り出す。
続いて、分太からの。
一斉送信メールが届く。
『たいき。 それだと。
肝心な、お前が。
メモを、見れねぇじゃねぇか!』
たしかに、そうだ。
さらに、泰樹が返信する。
『でも。 土曜日は、用事があるし。
仕方ないんだよな。
だからもし。
土曜日に集合するなら。
悪いが、また。
報告してくれないか。』
そして、分太も返信している。
『まぁ。
それなら、仕方ねぇわな。
おう! 任せろ。』
そこで、僕は。
気になったことを。
送ることにした。
『優介は。 土曜日、希望だよね』
そしてすぐに、優介から。
返信がきた。
『そうなんだけど。
1回だけなら。 なんとかなるから。
大丈夫だよ』
それに対して、分太が。
返信していた。
『無理するなよ。』
優介の返信は、早かった。
『大丈夫だよ。
ありがとうね!』
優介の返信を、確認した直後に。
キーンコーンカーンコーン。
予鈴が鳴った。
日時の決定は。
明日以降に、なりそうだ。
そして僕は。 いつも通り。
携帯電話を、引き出しになおして。
授業の準備をして。
教室に、向かった。
そして、帰宅後。
携帯電話を確認すると。
洸希から。
一斉送信メールが、きていた。
『僕は、土曜日のほうが。
ありがたいですが。
日曜日でも、大丈夫です』
そして、僕が、返信する。
『洸希も、無理しないでね。
都合、悪ければ。
断ってもいいからね』
それから、翌日の朝になり。
洸希から、返信がきた。
『はい。
ありがとうございます』
そして、昼休憩になり。
秀寿さんから。
一斉送信メールが、届く。
『我も、いつでもいいぞ!』
それに僕は、すぐに返信した。
『分かりました』
そして、昼食を食べていると。
ピロンッ!
通知音が鳴ったので。
一旦、箸を置いてから、確認すると。
分太からの、一斉送信メールだった。
『じゃあ。
今週の、日曜日の10時に。
いつもの公園に、集合しようぜ!
皆は、もちろんだが。
勇大は、曜日の指定、してねぇが。
それでいいのか、教えてくれ。』
今回は、分太が。
出欠をとってくれるようだ。
そして、その文に、返信する。
『僕は、今週の日曜日で。
大丈夫だよ。』
すると、皆も。
分太の、決めた日時に。
同意していた。
今回は、久しぶりに。
皆で、集まれそうだ。
そう思うだけで。
僕は、嬉しくなっていた。




