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昼休憩にて

 


 それから僕は。


 すぐに、心音さんのお母さんに。

 連絡した。


 『もしもし』


 『もしもし。

  あの……昨日。

  心音さんの、お見舞いに、伺った者ですが』


 『あー。

  さっそく、連絡してくれたんですね!

  ありがとうございます』


 『あっ、いえ。

  それで、再確認したいことが、ありまして』


 『はい。 なんでしょう?』


 『心音さんの、お見舞いに。

  6人でいっぺんに。

  伺っても、よろしいでしょうか?


  もし、迷惑でしたら。

  はっきりと、おっしゃって下さい』


 『いいえ。 

  全然、迷惑なんかじゃないです。

  ぜひ、お願いします。


  心音も、喜ぶと思いますし。

  お待ちしています!』


 『えっ。 いいんですか!』


 驚いたのと、嬉しさから。

 つい、勢いよく、大声を出してしまう。


 『はい。 もちろんです!』


 『本当ですか?

  気を遣わないでくださいね』


 『はい。 紛れもなく、本心ですよ!

  不適切な言い方、かもしれませんが。

  遠慮はしていません』


 『ありがとうございます!

  では、皆にも、伝えますね。

  

  また、伺う日時が、決まり次第。

  ご連絡いたしますので。

 

  よろしくお願い致します』


 『はい。 よろしくお願い致します!』


 『では、失礼いたします』


 『失礼いたします』


 そして、電話を切る。



 それから、僕は。


 一斉送信メールで。

 皆に、このことを、送った。


 『さっき、心音さんのお母さんに。

  6人でいっぺんに。 心音さんのお見舞いに。

  伺っていいかを訊いたら。


  建前じゃなくて。

  快諾してくれたから。


  また、日時が、決まり次第。

  連絡することに、なっているから。


  今度、皆で。 日時を決めない?』



 『了解!』


 『そうだね』


 『分かりました』


 『そうだな』


 『分かったぞ』


 そして。

 皆が、バラバラの言い方で。

 同意してくれた。



 ピロンッ!



 そしてまた、一斉送信にて。

 メールが届いた。


 そのメールは、分太からだった。


 『たいき! 

  あとは、お前次第だぞ!

  どうするんだ?』



 一斉送信メールなのに。

 泰樹だけという、個人に当てた内容なので。


 僕はもちろん。

 誰も、この、分太の文には。

 返信しなかった。




 5分後ーー。



 『わりぃな。

  泰樹の個人メールに、送るはずが。

  一斉送信してしまってたわ!


  泰樹!

  返信は、おれの個人メールに。

  送ってくれれば、いいからな』


 それから、しばらく。

 内容が、気になるので。


 泰樹から、一斉送信メールに、返信がくるか。 

 固唾をのんで、見守っていたが。 


 なかなか、泰樹からの返信がないので。

 今日はもう、諦めて、眠ることにした。

 

 きっと、泰樹が。

 メール内容を確認して。


 直接、分太の個人メールに。

 返信したんだろう、と思った。





 翌日。




 昼休憩になり。



 ブーブーブー。


 携帯電話の、バイブが鳴ったので。

 確認すると。


 泰樹からの。

 一斉送信メールだった。



 『分太は、直接と言ったけど。

  間違えたとはいえ。


  皆も、どうなったか。

  気になるだろうから。


  あえて、この、一斉送信メールで。

  送らせてもらうけど。


  分太の提案通りに、やってみようと思う!』


 という内容だった。



 『おう! いい案だろ』


 そしてそれに。

 分太が、返信していた。


 『まぁ、一時的になら』


 『だろ!』



 『詳しくは、分からないけど。

  泰樹も、一緒に行ってくれる。

  ってことで、いいんだよね』


 僕が、確認するために、送信すると。


 『うん。 そのつもり』


 すぐに、泰樹から、返信がきた。


 『じゃあ。 とにかく、頑張ってね!』


 僕が、素直な気持ちを、返信すると。


 『なにに、頑張るのかは。 分からないが。

  ありがとな! 勇大』


 そして、泰樹からの返信を見て。

 一気に、嬉しくなった。


 分太と、泰樹と、僕、以外。

 やりとりしていないけど。


 一斉送信メールにて。

 やりとりをしていたので。


 やりとりしていない、3人にも。

 届いているはず、だが。


 きっと、僕らのやりとりを、なにも返信せずに。

 暖かく、見守ってくれているんだろうなぁ……。 と思った。 


 けど、洸希は、そもそも。

 学校に携帯電話を。

 持って行ってはいけない、のかもしれないな! とも、思った。


 こうして、今日の、僕らの。    

 昼休憩中での、メールのやりとりは、終わった。




 そして、僕らのメールのやりとりは。


 翌日の昼休憩も、おこなわれた。


 おそらく、優介が。

 この時間は、都合がいいことから。


 自然と、この時間に、やりとりをすることが。

 暗黙の了解に、なっているのかもしれない。


 『とりあえず。 

  6人で、心音さん宅に、伺う前に。

  また、集合しねぇか?』


 分太が、一斉送信メールにて。

 招集をかける。


 『了解っ!』


 それから、僕が、返信すると。


 『そのときに。

  ずっと、気になっていたことが、あってさ。

  そのことについて、話してほしいんだけど』


 今度は。

 泰樹から、メールが届く。


 『気になっていたことって?』


 そして、僕も。 その、泰樹の文が、気になり。

 すぐに返信すると。


 『優介が、なんで、倒れたのか。

  について、まだ、判明してなかったな。 と思ってさ。


  倒れる直前の、話の内容とかは。

  おれたちにも。 分かるけど。


  どういう理由で、倒れたのかが。

  ちょっと、気になっててさ。


  分太が、隠し事はなしだって。

  言ってたから。 訊いてみたんだけど。


  また、そのことについて。

  思い出そうとして、きつくなって。

  具合が悪くなりそうなら。

  無理に、とは言わないけど。


  別に、支障がなければ。

  教えてくれないか?』


 泰樹が、気になっていたこと、について。

 返信してくれた。


 『ごめんね。

  俺も、教えたいんだけど。

  

  そのことについては。

  誰に訊いても。

  絶対に、教えてくれないんだよね。


  原因を教えて。

  また、そのことを、思い出そうとして。


  頭痛の症状が現れて。 倒れたら、悪いから。

  ということ、らしいんだけど。


  泰樹が、気になるようなら。

  どうにかして、訊いてみるね!』


 優介がそのことについて、返信する。 


  『いや。 だから。

  そこまでしなくていいって。』


 そして、泰樹が、返信する。


 『実を言うと、俺自身も。

  なんで、倒れたのか。

  気になってるんだよね。


  でも、本当のことを、教えてくれないのは。

  心配してくれている、からこそであって。

  それはすごく、ありがたいんだけど。


  ちょっと、大げさだな。 と思ってるんだよね。

  

  だから、これを機に。

  もう1回、訊いてみるね。


  それに、自分の身体のこと、なのに。

  なんにも、教えてもらえないなんて。

  おかしいでしょ。


  じゃあ、そういうことだから。

  今度、訊いたら。 皆にも、教えるね!』

 

 この文は。

 優介が、泰樹に配慮をして。

 自分も気になっている、と言ったのか?

 

 それとも。

 優介の本心なのかは、分からないが。


 泰樹の気になることについて。

 優介が、訊いてくれることは、確かなようだ。


 今回、優介は。

 叔父の存在について、触れていないけど。


 きっと、叔父さんに訊くんだろうなと。

 男性の正体を、知っている僕は、思った。


 『ありがとな!

  これでようやく、スッキリできそうだ。

  連絡、待ってるぞ!』


 さっきまで、原因を訊くことに。

 遠慮がちだった泰樹も。


 優介が、訊いてくれると、分かって。

 安心したようだ。


 『じゃあ、次は。 

  集合する、日時を決めるのと。


  優介からの、連絡を待つ、として。

  今日はこれで、お開き! ということで。


  皆、それぞれ。 今から、仕事や、学業。

  頑張ろうな!


  このメールに、返信はしなくていいから。

  じゃあな!』


 分太からの。

 締めの言葉が、最後に届いて。


 今日の僕らの。

 一斉送信メールは、幕を閉じた。




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