O・HU・RO・③
とりあえずではあるがほとんど豆腐建築の容れ物は完成させた。
入口の扉は石造りだと当然重いので後でシーバスに木製の物を用意してもらおう。
ただし…開き戸ではなく引き戸でだけど。引き戸はこの国では一般的じゃないからな…分かるかな…。
最初は布とかでも良いかな…敷地内だし家族と使用人しかいないし…。入口がある壁は本邸側に向けてあるし…。
あっ、そうか…。入口を隠す用にもう一枚、目隠し壁を設置すれば良いか。コレで布とかでもOKかな…。
入口は高さ2,2メートル、幅1,3メートルと少し大きめに作ってある。義祖父さんとかシーバスとか少しデカいからな。
中に入り脱衣場部分の作成に取り掛かる。
入口に履物を脱ぐスペース、幅は入口に合わせ1,3メートル、奥行は0,9メートルでいいか。…を残し、小石でガリガリと線を引く。
えぇ~っと…棚と脱衣スペースだけで良いか…を確保し、ここから浴場で良いかな?…と線を引く。
まずは脱衣場スペースに厚さ5センチ程度の床板…と言っても『石壁』で作った壁を床に置くんだけど。
本番なら木製の床を敷きたいところだね。
脱衣場スペース分の石床を置き、浴場スペースとの境界部に石壁を作る。
境界の壁は、建物入口を左側に作ったので、中は右側に作成。大きさは入口に合わせた。
ん~、ここも引き戸…それもガラス戸が欲しいところだが…アルミとか無いしちょっと無理かなぁ?
うん、保留っ!
次、浴場っ!
さて、どうするか………湯船はアレだな。こういう中世ファンタジーなら白いバスタブなんかが定番だったりするのだろうか…?まあ、格好は良いし、いずれは入ってみたいと思ったり思わなかったり。
しかし…しかしである。
俺の…いや日本人の魂は銭湯的な床と一体型の湯船を求めているっ!…ような気がする。
というワケで湯船は一体型のモノにしようと決めた。
床は脱衣場より一段下げた方が良いし、石材をタイル調にすれば良いか。
問題は…
「勾配…ってどのくらいにすれば良いんだろうか?」
俺のにわか知識では分からないし、俺の知識…というか記憶から引っ張れないから鑑定先生でも無理だ。
う~~~ん…。
片側1センチが高くなるようにとりあえず石の一枚板を作り、水が流れるか試してみよう。
1センチ=微妙。
2センチ=ギリギリか?
3センチ=おっ?ちょうど良いかな?
勾配はとりあえず片側を3センチ高くすることで決定。
浴室内への入口が向かって右側にあるので左側に流れるように床を作っていく。
タイル調にした石板を張れるように床を下げて『硬化』を掛け直し、その上に張っていく。
浴室予定のスペースの半分くらいまでを張り終わったところで残り半分のスペース、湯船に取り掛かった。
勾配は1/100くらいだそうで、今回は横幅2,7メートルが目安になります。
なので3センチだとちょっと勾配取りすぎな感じですがギリギリ許せる範囲かな…と。
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