表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

85/304

『雷の鉄槌』

日本人の頃…アニメや漫画などでたまに視たり聞いたりしたことがある神様『雷神トール』。あ、ゲームでも見かけたかも…。

まあ、神話とか伝説とかを調べたりとかはしたことないから、たくさんいる神様の一人なんだなぁ…くらいの認識だったワケだ。

そもそも『一柱(ひとはしら)』なんて単位も知らなかったし、読めなかったよ。絶対『一柱(いっちゅう)』だろ、と思ってたのは内緒である。


前世…勇者に転生してファンタジーな世界の住人になってからは神様には会ったことは無いが『神託』スキルやら『神造武具』やら神様がいないと説明がつかないようなことから、存在すること、は信じるようにはなった。

まあ、信心があるかと言えば、それはまた別の話である。


まあ、そんな中…勇者になった俺は「雷属性かっこよくない?」な感じで多用し、その中でもお気に入りだった広範囲雷属性魔法がこの…


〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


俺が『隠蔽』を解除するとゴブリンたちの集まっている直上に巨大な魔方陣が()()姿を現す。

魔方陣への魔力充填は既に完了している。


一つは広範囲攻撃魔法…。


もう一つは結界魔法だ。


結界魔法の魔方陣は、その魔方陣の外周が直下に伸びる。無色透明なソレはゴブリンたちには見えておらず、離脱した義祖父さんとシーバスを追おうとしていた者たちはムギュッとつっかえていた。

そう…ゴブリンたちを魔方陣の外周内に閉じ込めるため、そして広範囲魔法の音や衝撃を漏らさないための結界である。


もう一つの結界は今か今かと激しく発光し、その周りは雷属性らしく激しくスパークが起きている。

もう準備は終わっている…待たせたな。今、解き放ってやる!


雷の鉄槌(トールハンマー)


激しく発行していた魔方陣はさらに光を強め、次の瞬間…


『………ズンッ』


結界に沿って直下に極太の雷が落ちる。

ソレは雷と言うにはあまりに太く大きい…例えるならゼロカスのツインバスターなんちゃらが近いか…。


魔法と言うには長い放出が終わり、光線が細く終息していく。結界の内部は外周に合わせたようにクレーターが出来ていたが他には何も残っていなかっ………いなかったあああっ!?


「おい、ユーリウスよ…」


「はい…」


「レベル上げは構わないし、成功じゃったろう…」


「はい…」


「お前…素材がどうとか言っておらんかったか?」


「言いました…」


「………………」


「………………」


「全部っ消し飛んどるじゃろぉっ!!」


「さぁせんっしたぁっ!!」


俺は流れるようにジャンピング土下座をかまし、頭を下げた。


レベルは12になってた。


『雷神の鎚』の方が良いかも、と思ったり思わなかったり。


お読みいただき、ありがとうございます。次回もよろしくお願いします。


【ポイント評価】【いいね】【ブックマーク】【感想】【レビュー】ご協力のほど何卒よろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ