表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

61/304

KA・RA・SHI・MA・YO

グラム商会に連れ出され、商会内での唐揚げ発表、そして連日の唐揚げパーティーが開催された。

結果、商会長は唐揚げに撃たれ、マヨを浸けて再び撃たれ撃沈。俺から追撃として商会内にあったカラシと胡椒の味変にさらに撃たれ、止めにからしマヨをお見舞いしてやった。


俺的には「悪くはない、悪くはないが…やはり塩唐揚げとしょうゆ唐揚げとの相性があるなぁ…」と記憶の向こう側のしょうゆ唐揚げに思いを馳せることになったのだが、カラシがこちらに存在していたことに喜びもした。

カラシは帰りに買っていこう…。


ちなみに同行していたシーバスとエルディアの二人もからしマヨにKOされていたのは見なかったことにする。


グラム商会長は今までは仕入れだけだった鶏肉を事業化することを決意。俺からは出来るだけ安く販売して一般にも広まるようにしてほしいということと、事業を独占しないで他商会、商店にも広めてほしい、と希望を出す。


「理由は?」と当然聞かれるが…


「世間一般に広まれば当然…とまでは言わないが新しい料理が出てくるだろう?」


俺の答えに「なるほど…」と納得したようだ。


しかし普通ならなんとなく良い場面のはずなのだが、お腹を膨らませて横になっている商会長のせいで台無しなのは内緒である。

あとで店員さんに胃薬を用意しておくように言っておこう。


商会を出てシーバスに抱えられながらエルディアと三人で歩く。


「精肉店」を見にいこう、と言うとエルディアが「ん?鶏肉ならグラム商会で買っておいたぜ」と言う。

甘い、甘いよエルディアくん。マヨが合うのが唐揚げだけだと思っているのかね?


「なん…だとっ!?」


いや驚いているけどアレ、調味料だから。

まあ、実際には鶏肉を買う時は一羽買いとか他の肉もブロック買いとか現代日本人の感覚的に無駄が多過ぎる感があるからなんだけれど…。


だいたいエルディアくん、唐揚げだけ作るつもり?他の部位はどうするの?昨日の分だって大量に残ってるのに、また何羽も買って…。

しまったっ!?みたいな顔しても許さんよ?


しょぼーんとしたエルディアが若干鬱陶しいが通りの商店を一つ一つ見れるようにシーバスにはゆっくり目に歩いてもらう。


屋台なんかも出ているが焼くか煮るかしか見当たらない。

建物の造りを見る限り、そんなに文明が進んでないこともないんだけどなぁ。何で調理法なんかは少ないんだろうか?


そして精肉店に限らず色々見ていた俺の前に、建物の造りや店構えがまったく違う、異国情緒溢れる一軒の店が現れた。



お読みいただき、ありがとうございます。次回もよろしくお願いします。


【ポイント評価】【いいね】【ブックマーク】【感想】【レビュー】ご協力のほど何卒よろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ