当然です!
妄想をうっかり漏らしてしまった日の夕食では、学校から帰って来ている義兄義姉も当然いるワケで…。
ガッハッハッと豪快に笑いながら俺の所業をバラしたジジイには、翌日シャイニングデコピンソードをお見舞いすることが俺の中で静かに決定されていた。
「ユーリウス…お前、それは…」
「さすがに無い…かな?」
義兄たちの言葉に若干落ち込み…
「「ヒソヒソヒソ…」」
ヒソヒソと耳打ちすり義姉たちの姿にダメージを受ける。
 
「ユーリ…駄目よ?そんなことばっかり考えてちゃ…」
レイラ母さんの言葉に追加ダメージッ!
「ユーリ…めっ!」
「ゴフッ…」
セイ兄に止めを刺され、俺はテーブルの上に突っ伏した。
「ガッハッハッハッハッ!」
ジジイにはシャイニングデコピンソードではなく、ゴッドデコピンソードにランクアップが決まった瞬間である。
 
「ユーリウス様…お皿、下げてもよろしいですか?」
シーバス…お前は空気を読め。
夕食後は部屋に戻り、錬金術で何か出来ないかとそれ関連の本を読んだり、魔導具の資料を読んだりとお勉強。
 
実際は自分のための資金集めに使えるかどうか…を模索しているワケだが…。
ネックなのはやはり素材集め。
素材が無ければ実行出来ないし、素材を集めるためには資金が必要…と堂々巡りである。
 
簡単な解決策としては『自分で集める』になるのだが………………そうか!魔物素材を集めて代理でシーバスに売ってきてもらえば良いのか!
こんな簡単なことに気付かなかったとは、俺もまだまだだな。…いや、三歳児が一人で外に出るのはおかしいか…。
シーバスや義祖父さんならノータイムでOKくれそうだけど…なんなら「儂も行くぞ」とか言って着いてきそうだ。
それはそれで動き難いからやだな…。
みんなが寝静まった夜に動く…いつ寝るんだ?…却下。
う~~~ん…。あまり良い案が出ない…というか『三歳児』というのが全て駄目にしている。
まあ、それが五歳~十歳でも大して変わらないんだけれど…。
この際シーバスは連れて歩いちゃって、そのまま無茶しちゃうのが一番マシか?
しかしシーバスは無いことは言わなそうだけど有ることは言いそうだしなぁ…。
「当然です。専属はユーリウス様ですし、貴方に忠誠も誓っていますが、雇い主はご当主様ですから報告することは当たり前のことと思ってください」
…ですよね。
もう少し、色々考えてみよう…。
お読みいただき、ありがとうございます。次回もよろしくお願いします。
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