ロマン?
『クアンタム王国』
エクシア王国の西隣に位置し、国土もほぼ同じ。建国時はエクシア王国の『始まりの四家』から代表され、当時のエクシア王の弟が王となる。他の三家もエクシア王国と同じように公爵としてクアンタム王国を支えることとなる。
エクシア王国の王弟は新たな国の新たな王になるに辺り、新たな名前へと改名する。
『エルス=O=クアンタ』
新たな王はそう名乗り、国名を『クアンタム』とした。
他の三家も家名を新たにし、以後、この四家の当主は世襲…同じ名前を引き継いでいくことになる。
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なるほど…。
つまり…アレだ。
名前がアカンやつやないかいっ!?
…って、ことだな。
いや、もう今さらではあるが…。この分だと他の三家もお察し…てところか…。
うん…もう深くは考えないようにしよう、そうしよう。
しかしアレだな…そうするとこちらの王様もスキルか称号に『純粋種』とか持っていそうだな………いや、知らんけど。瞳が虹色になったりするのだろうか?
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『飛竜便』
卵から孵し、刷り込みと『従魔術師』のスキルで飼い慣らしたワイバーン種を使う。小型のワイバーン種から大型のワイバーン種までおり、手紙などの小物の配送から大人数、大荷物の運搬まで用途は多岐に渡る。
大型のワイバーン『大飛竜』はとても希少で、テイムに成功したテイマーは大成功を納めている。
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ちなみに俺たちはこの『ワイバーングランデ』に乗って行くらしい。下手な竜種よりもデカいんだとか…。
飛行機を知っている俺としては魔物とはいえ生き物に乗って飛ぶということが凄く怖いんですけど…大丈夫?
まあ仕事として確立されているのだから大丈夫なんだとは思うけれど…。
「ちなみに飛竜便の護衛には『飛竜使い』が数騎就くぞ」
義祖父さん、いきなり入ってくるんじゃない。
「まあ固いことをいうな」
ワイバーン乗りなのにドラゴンライダー…と言うのは?
「まあ『竜種』ではないが『飛竜』ではあるからな。見栄…の部分が大きいんじゃろ」
…ああ、まあわからないでもない。確かに竜でも飛竜でも何でも良いけれど、『乗って飛ぶ』ことにはロマンを感じるからな…。
まあ俺は『飛翔』の魔法を使おうと思えば使えるし…。
「ちょっと欲しいな…とか思っておるじゃろ?」
何故バレたしっ!?…と言ってもテイムスキルは持っていないからな、さすがに無理かなぁ…。
いや…知能の高い竜種とか龍種ならもしかしたらワンチャンあるんじゃね?
「そんなのがいたら大災害待ったなしなんじゃが…」
義祖父さんの言ったことは、とりあえず聞こえかったことにしたのは言うまでもない。
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