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いつもですね

公爵邸のメイドさんに連れられて、その美しい肢体をナイトドレス…いや、ナイトドレスはおかしいか…。しかし、そう見えるほどに艶っぽいドレスを身に纏い、ミリアリーゼさんは食堂に現れた。


ふ、ふつくしい…いや、美しい。


白い肢体に青を基調としたドレス。長いスカートは今度は横にガッツリとスリットが深く入っており、その切れ目から見える太ももはこれでもかと眩しい。

そしてこちらもガッツリと開かれた胸元。たわわにたわわなたわわが………ゴフッ!?おっといかんいかん。思わず心の中で吐血してしまった。


俺は立ち上がり、ミリアリーゼさんの手を握る。


「ミリアリーゼさんとアイアリーゼさん…二人共俺がしあわ」『スパアァァアンッ!!』「………痛いじゃないかシーバス」


そして当然のようにシーバスがハリセンでツッコでくるのだが…。


「お止めくださいユーリウス様。公爵閣下の前ですよ」


おっと、そうだった。いかんいかん。…失礼しました、公爵閣下。


「ぷっ………あはははははっ!!面白えなぁユーリウス。いつもこんなことしてんのか?」


「いえ、いつもは」「いつもですね」「………………」


俺の返事に被せるシーバス。俺はジト…とジト目を送るが、シーバスは何処吹く風…である。


「あはははははっ!良いな、お前らっ!良いっ!」


思いっきり公爵に笑われている。公爵も『何』が良いとは言っていないが、ソレが『何』かは俺もわかる気がする。………って俺たちのことだけれど。


こういうところも『器』の大きさを感じる。そう…それはまるで緑色のパイロットスーツを着た…うっ、頭がっ!?


そしてミリアリーゼさんはというと…


「あら、残念」


と、あらあらうふふ…みたいな表情。…いや、その瞳はとても面白いモノを見つけたかのような視線を感じる。

多分『刻を視る者(ニュータイプ)』が何かを感じ取ったのかもしれな「無いですね」…シーバスうるさい。あとお前は俺のスキルとか知らないだろ、ツッコむんじゃないっ!


「その辺にしとこうか。皆揃ったんだし、料理を出していこう。今日は存分に味わって、楽しんでくれ」


そう公爵が音頭を取り、バタバタとしつつも晩餐会は開始された。


「バタバタしていたのはユーリウス様だけですけどね」


うるさいなシーバス。分かってるよ…。


当然ながら本日のホストは公爵なので、ミリアリーゼさんは公爵の横へ。まあ、普通の貴族なら横に着かせる、なんてことはしないのだろうけど…。

ココだけ切り取って見たら、何処の高級クラブだ?…という感じである。

くっ………俺の横にも着いてほしい。


そして俺は気付く。


ゼハールト家で俺がホストでアイアリーゼさんを呼べば良いのだ…と。

帰ったら直ぐに企画をし「やりませんよ。…というか止めてください。あと旦那様とセイリウス様や奥様方に怒られますからね」………だ、駄目かぁ。

お読みいただき、ありがとうございます。次回もよろしくお願いします。


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