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おやりなさい!

「ん~~~っ………ぷはっ!大丈夫…コイツ、ぶっ飛ばすから!」


俺は抱き付かれている義姉であろう女性の胸から顔を出し、そう言い放つ。

惜しい…とか思ってなんかないんだからねっ!と一人ツンデレを心の中で発動しながら。


そして、俺の言葉に応接室にいる全員が絶句する。

それもそうだ、たかが三歳児が明確に言葉に出しているのだ…この男、シーバスを倒す…と。

そして分かったのだ…決して三歳児の冗談ではないと、この子供は本気で言っている…と。


おっと、一人だけは絶句していないな…。執事の男、シーバス。

コイツだけは表情を変えず、冷静に、冷徹に俺を視ていやがる。


そして、シーバスが口を開く…。


「坊っちゃま方、お嬢様方…奥様のご命令ですのでお下がり下さい。…でなければ力ずく…となりますが?」

「「「「っ!?」」」」


元々俺のせいで場の空気が緊張していたのだが、シーバスの言葉でさらに空気が重くなる。

つーかこの野郎、庶子の俺とセイ兄だけでなく四人の兄姉にもそういう扱いなのか。


「さあ、お退きなさい貴方たち。シーバス」

「はっ!さあ、こちらへ来ていただきますよ」


空気を全く読まない義母の言葉にシーバスがゆっくりと動き出し、空気の重さに身体を動かせない四人の兄姉を無視してセイ兄と俺の方に近付いてこようとする。


だが、次は俺のターン。

空気を読まないことに定評…は別に無いが、前世での経験から空気を読むとろくでもないことになると学んでいる俺はやられたらやり返すし、何ならやられなくてもやる、という精神にアップデートされている。


俺は顔は胸から出したが、まだ抱かれていたのでソッと抜け出し、てくてくとシーバスの正面に立つ。


「ユーリッ!?」

「あれっ?いつの間にっ!?」


セイ兄と義姉の声が聞こえるが、とりあえず後回しだ。今は先にシーバス(こいつ)をぶっ飛ばす。


「力ずく?やれるもんならやってみろ」


「………ふむ。どうやらユーリウス坊っちゃまには私には出来ない、もしくは自分がされる理由(ワケ)がない、とお思いのようですね。………奥様?」

「構いません、おやりなさい」


おおぅ、即答しやがったぞあのBBA。三歳児相手に何考えてんだ…。後で死ぬほど怖い目に会わせてやろう。


「奥様の許可も出ましたね…。抵抗しても構いませんが、その場合は少し痛い目を見ることになりますのでお覚悟ください」


一歩…前に出て言うシーバス。その言葉は俺に対して言っているのだろうが、その俺は三歳児である。故に舐めているのだろう、シーバスの視線は俺を視ているようで視ていない。


「ユ、ユーリ…」

「「「「………」」」」


セイ兄の心配そうな声と四人の兄姉の心配そうな視線を感じる。いくら大丈夫と俺が言っても子供の言うことである、心配に決まっている。


だからここで見せるのだ…。


「かくごするのはおまえだ。だれにケンカ売ってるのか思いしれ!」


俺の意志と『力』を。


お読みいただき、ありがとうございます。次回もよろしくお願いします。


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