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「ユーリウス=フォン=ゼハールト………リリアーナのことはどう思っておるのだ…」


多分に最初からコレが本題だったのだろう…。うん、知ってた。

魔人のおかけで有耶無耶にならなかったのが非常に残念で仕方ない。


…で、リリアーナ王女…ね。

美人で可愛いし、金髪縦ロールとか、一度はお付き合いはしてみたいジャンルではあるが、王女とかのオプションは正直いらないよなぁ。

となると現状では王女殿下は二こ上の学校の先輩というだけなんだが…。


そもそも国王陛下の質問の意図がよくわからない…。

今の感想を正直に答えたら、より面倒くさくなるであろうことは分かっているのだが…。

…さて、どうしたものか。


「陛下…それだけでは質問の意図が汲み取れないのでは…」


そう言ったのは宰相のオッサン。ナイスアシストである。


「む…そうか、そうだな…」


国王はそう言い、ぬぅ…と少し唸りながらかつ苦々しい顔をして口を開く。


「リリアーナが婚約者候補を全て袖にした、というのは言ったな…」


そういえば言っていたね。俺はコクリ…と頷く。


「第三…とはいえ王女という立場上、リリアーナには自由恋愛などということはさせられん。その事については父として申し訳なく思ってはいる…」


親として娘のことを…か。わからなくはないが、俺…前世も前々世も独身だったのよね…。…あ、やっぱわからないわ、ごめんなさい。


「その立場から相手にはそれなりのモノが必要だ。それは地位だったり、立場だったりするワケだが…」


そらそうだろうな…。王女という立場的には対等な者ならば他国の王子だったりするだろうし、下の者なら伯爵家以上…とかかな?


ん?………そうか、王女はソレを全て蹴ったということか。………しかしソレと俺、というのがどうも結びつかないんだけれど…。


「リリアーナはソレを全て袖にして、よりにもよってこんな…」


と途中で言葉を止め、ぐぬぬ…と唸る。


こんな…、『こんな…』と言ったな。あぁ、そういう…。

………マジか。何処でフラグが建ったんだろうか…今のでさすがに察したぞ…。

なるほど…だからさっきからシーバスがニヤニヤしてやがったのか。


しかし参ったな…前世、前々世の記憶のせいで王女とはいえ中三女子は俺の範囲外。精神的にタイーホ案件である。

ここは決定的な言葉が出る前に何とかしたいところだが…。


いや、決定的な言葉が出たとしても、反対出来る理由があった方が良いか?記憶うんぬんは無しだとして、何か…何かないだろうか。

う~~~ん…。

お読みいただき、ありがとうございます。次回もよろしくお願いします。


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