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そうか…アレが…

確か…王女の婚約者候補なんだっけか?


それを思い出した時、そうか…アレがフラグだったか…と思う。

うわっ、面倒くさっ!本当に面倒くさい。アレが、国王との謁見中に起こるイベントのフラグだったなんて…想像出来るかっ!?フラグ管理しっかりしてっ!


しかし、謁見中だというのに、あのオッサンが騒いでも誰も動こうとしないのはどういうことだ?

黙認してくれるっていうのなら、今すぐにでもあのオッサンをぶっ飛ばすんだけれど…?


「(多分、下手に口を出して、ユーリウス様に詰められるのを恐れているのかと…)」


あぁ…そういう…。

まあ、十三歳の子供にあんなに詰められるのは嫌だよなぁ。俺ならもう泣いちゃってるかもしれない…。


「(それは無いですね…)」


いやまあ無いけど…。


なんてシーバスと周りにはわからないように会話をしていると、オッサンの様子が変わる。

何か…アレだな。息子の時も見たような光景だな…。


しかし、たかが子供の喧嘩…にもなっていなかったが、揉め事にそこまで怒るかね?


「あ、アレか?あの時のことが原因で婚約者候補から外れた…とかかな?」


「………………」

「「「………………」」」


俺が言葉を発したあと、オッサンは目を見開き、周りの貴族や近衛騎士たちは沈黙をさらに深める。

シーバスはあちゃぁ…みたいな表情。何だ、その顔は…?


うん、よく分かった。どうやら当たりらしい、ということが…。

そうか…外されちゃったかぁ。


「ぷっ…」


そうかそうか…いやまあ、アレは外して正解だよ。あんなのが婚約者とかになったら、王女が可哀想過ぎる。


「ぷふ…」


あっ…手袋を二回も避けた時のアイツの顔を思い出してきた。すんごい顔してたな…。


「ぶふ…」


今のオッサンも似たような顔して…いや、アイツがあのオッサンに似てるのか。そりゃ似たような顔にもなる。


「ぶはははははっ!そうかっ、外されちゃったかっ!だから父親のアンタが怒ってんのかっ!ぷふ…それは申し訳なかった。いや、うん、ちゃんと謝った方が良い?ぷはっ、いや、謝るよ。なんかすみませんでした………クックックッ…」


「「「(こいつ、謝る気ゼロだぁっ!!!)」」」という声が聞こえたような気がするが、おそらく気のせいだろう…きっと。


そして自称騎士の父親はというと…


「………………」


ギリギリと歯軋りが聞こえそうなほど歯を食い縛り、震えながら俺を睨んできている。

あぁ、もうすぐにでも腰の剣を抜いて襲い掛かってきそうだな…。


俺はチラリ…と宰相?のオッサンを見るとコクリ…と頷いていた。

えっ?コイツ…ヤッちゃっていいの?

お読みいただき、ありがとうございます。次回もよろしくお願いします。


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