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謁見前日

結局、『マップ』に映っていた赤の光点は全て消えたので、散策を続行。


『マップ』の仕様なのか、悪意・敵意を感知して白の光点が赤くなるワケだが、俺が意識してマーキングなどしない限り、色は変化する。

例えば今回の場合で言えば…赤の光点に対し、俺ではない他者が攻撃ないし捕縛することで悪意・敵意の向きが変わったりするワケだ。

気絶でも変わっているし、死亡時は光点そのものが消える。


普段はあまり『マップ』を使用しないのと、使用した時も範囲を狭めているので、当然捕縛して連れていかれたりすれば範囲外に消えたりもする。

え、広く設定しとけって?

情報量が多くなって目がチカチカするからイヤなのよ。特に人が多い王都や都市なんてもう…。村とか集落程度なら全マップにしても良いけれど…。


そんなワケで赤の光点は…って、さっきやったか…。

じゃ…買い物続行ってことで…。


「ユーリウス様」


………何だよ。


「王都には冒険者ギルドの本部がございます」


へぇ………で?


「寄ったりは…」


しないよ。


「確か本部には」「待てシーバス」「………はい」


「お前が俺を嵌めようとするんじゃない。明日、謁見だっていうのに、今日は絶対に行かないからな」


「ちっ…かしこまりました」


舌打ちっ!?

シーバス…良い度胸だ。帰ったら…いや、帰りにデュナメスに寄った時にでも訓練所借りようか。久しぶりに対人戦の訓練でもしよう。


「すみませんでした」


ペコリと腰を九十度に折り、即謝るシーバス。謝罪は受け入れようじゃないか。

………でも訓練は決定だからな。


「なっ!?そ、そんなっ!?」


何を驚いた顔をしているのかねシーバス君?君…最近、調子に乗りすぎよ?

今一度、誰が主なのかしっかりと分からせてあげよう…クックックッ。


「ユーリウス様…往来でその悪い顔は控えた方がよろしいかと…」


おっと、いかんいかん。

あと悪い顔って…顔が悪いみたいに言うな。俺は父さんやセイ兄に似てイケメンなはずなのだ。


「いえ…もう完全に悪徳貴族の顔をしておりましたが…」


なん…だとっ!?


そんなやり取りをしつつ、細々と買い物を済ませ宿へ戻る。

夕食の後はシーバスをスイートルームに呼んで、謁見へ着ていく服や着ける小物を確認して就寝。


翌日、朝食を採ってから風呂に入り、昨日準備した通りに着替え準備完了。

よし、良いかな…と思っていると…


「ユーリウス様、こちらを…」


シーバスが俺に差し出した物は、装飾は控え目だが紛れもないソレは『剣』だった。



お読みいただき、ありがとうございます。次回もよろしくお願いします。


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