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アレってなんですか、アレって

謁見をするのに必要であろう身に付ける物を買うためにお店を回っていた最中…俺の『マップ』に敵意を表す赤い光点が複数、俺たちのいる店舗の周り囲んでくる。

一定の距離を保ったところからは近付いて来ないので店にいる間は襲い掛かっては来ないのだろう。


それならば…と、買い物を優先して終わらせよう!とゆっくりと買い物を続行。たっぷりと時間を掛けてやろう。


「意地が悪いというか、性格が悪いというか…」


黙りなさいシーバス君。敵に掛ける優しさなど俺は持ち合わせてなどいない。むしろ俺を狙う奴らが悪いまである。


「まあ、それはそうですが…ここは、さすがユーリウス様…と言うべきでしょうか…」


言いながらヤレヤレ…とジェスチャーするシーバス。おい、文句があるなら聞こうじゃないか。

そんなやり取りをしながら買い物を進めていると…


………ん?赤の光点が離れていく?


「どうかしましたか?」


いや、敵が離れていっているんだが…諦めたのかな…と。


「ふむ…おそらく国王の手の者が動いたのでしょう」


国王の?………国王が動く理由が在るとは思わないが…。


「理由なら在りますよ」


そうなの?


「今、ユーリウス様は国王の命によって王都に訪れていますからね」


ああ、なるほど…。呼びつけておいて、その人物に何かあったら面倒なワケだ…。


「ざっくり言い過ぎですが、まあその通りです」


…となるとだ。ゼハールト家の敵というよりは国王の敵…ということか?


「どちらか…は分かりませんね」


だよなぁ…。可能性としてはどちらか…より両方とも…の方が高いかな?

どちらにしても、本当に面倒くさいな…貴族。


「貴族だけではありませんよ?」


え、マジで?


「グラム商会とゼハールト家の繋がり、なんてすぐに分かりますからね」


あぁ、グラム商会の商売敵の可能性もあるワケか…。何処のどいつかは調べれば分かるか?


「情報は集めようと思えば…ですが殲滅とか考えるのはお止めいただけると…」


理由を聞こうじゃないか…。


「それなりに大きい商会が相手ですと、裏で繋がる貴族家もそうですが、流通や雇用などにも影響が出ますので…」


ああ、そりゃあそうだな。その辺りに影響出るわなぁ。

面倒くさい…ホント面倒くさい。

となると…だ。

締め上げるだけ締め上げて、繋がりのある貴族家がいるならばそっちは殲滅。商会だけなら影響が少なくなる程度にアレする…ってことで良いかな。


「アレってなんですか、アレって…そうではなく、基本、暴れないでいただきたいということです」


なるほど…力ずくだけではアカンということか…。言っても最悪、ヤっちゃうけれど…。

敵対するなら国が相手でも潰す…その覚悟は三度目の生を受けた時からしているからな。

お読みいただき、ありがとうございます。次回もよろしくお願いします。


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