表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

123/306

作ってもらおうか…

「武器防具は使い手を選ぶ…どういう意味か分かるかい?」


ニヤリ…と意地の悪そうな笑みを見せるグラム商会長。刻まれた深いシワが百戦錬磨の商人の顔を物語る。


クラスメイトたちは何かを感じとったのか、暫くの沈黙のあと…


「………『ちゃんと』教えていただけますか?」

「どういう『意味』なのかを?」


真剣な眼差しを向け、商会長に問う。


「良いクラスメイトじゃないか!なあユーリウス!」


バンバンと俺の背中を叩く商会長。………痛いんですけど?


「当たり前のことだが高い方が性能が高い。安ければ性能はその分落ちる」


コクリ…と頷くクラスメイトたち…。


「高い武器防具を装備して楽に安心して勝てるのと安い武器防具を装備して苦労しながら勝つ。どちらが後々伸びると思う?」


「「「………………」」」


「個人差はあると思うがな…苦労した分は間違いなく糧になる。楽をした方はいずれ格上と相対した時に抵抗する術すらなく負けてきたのを儂は見てきた。使い手を選ぶ…と言うのは、その武具を持つに相応しい技術やレベルを持て、と言うことじゃな」


「「「………………」」」


最後はニカリ、と好好爺を思わせる笑みを向けた。………がクラスメイトたちは商会長の言葉にしっかり何かを感じたようだ。


………でもそれ…義祖父さんが言ってなかったっけ?

俺が隣の商会長にジト目を向けると、笑って誤魔化したのは言うまでもない。


「「「ごちそうさまでしたっ!!!」」」


飲食代は全員分商会長が持ってくれた。ゴチになります。


「ああ、気にしないでくれ。せっかくユーリウスのクラスメイトに会ったんじゃ。これからもユーリウスを頼んだ」


「「「頼まれましたっ!!!」」」


「頼まれんなっ!?商会長も止めてくれ…」


マジで義祖父さんがもう一人いるみたいだ…。


商会長は本店に戻り、俺たちもここで解散だ。


「良い話、聞けたねぇ」

「そうだな。講師の冒険者の先輩も教えてくれたら良かったのに…」

「まあ、貴族出身の奴もいるし、その辺りは触れられないんじゃね?」

「そうかもね」

「メイドさん………素晴らしかった」

「だな」

「それな」


クラスメイトたちも、いろんな感想を持ったようで何よりです。

あと最後の方の奴らはちゃんと話、聞いてた?


そして俺はと言うと…


「新しく入った猫人族の娘、可愛かったな…。今度、商会長に猫耳カチューシャを作ってもらおうか…」


とまったく関係の無いことを考えていたのは内緒である。





お読みいただき、ありがとうございます。次回もよろしくお願いします。


【ポイント評価】【いいね】【ブックマーク】【感想】【レビュー】ご協力のほど何卒よろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ