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SE・I・ZA

「「「「すみませんでした…」」」」


四人の貴族学生が教室内で土下座している。


もちろん俺にだ。


「(何なんだよアイツ…俺が身体強化してもビクともしなかったぞ…)」

「(そんな…先輩が…)」

「(あっさりとやられるなんて…)」

「(兄貴…アイツはそんなに?)」


土下座しながらコソコソ話してるけどさぁ、全部聞こえてるからな…。


「「はいっ!?」」

「「すいませんしたっ!!」」


…で身体強化云々言ってたけど、全然足りてねえから…。


「えっ!?」


先輩…アンタの身体強化程度じゃあ、俺の素の力に全然足りてないんだよ…。

もっと強くなりたいのなら、レベルアップと魔力の強化、あと身体強化そのものを鍛えるんだな…。


「お…おう」


…でお前ら、アレだろ?初日から俺に絡んできた奴らだろ?

何で絡んできたんだよ?


と話を聞こうと思ったところでタイムアップ。

昼休み終了の五分前の予鈴が鳴り響いた。


ちっ………まあ、いいや。

次、来たら潰すぜ…物理的にも精神的にも…な。


「………うっ!?…わ、わかった」

「「「ひいっ!?わ、わわわ、わかりましたっ!!!」」」


よし!帰ってよしっ!


こうして初日から続いた連鎖(チェーン)イベントを終わらせた俺は準備をして選択授業、冒険科へと向かう。

しかし………アイツら、結局誰かわからんかったな…。まあ、何処の誰か…なんて興味無いから別にいいか。


「ユーリウス君…それでいいんだ…」

「さすがゼハールトだな…」


とか聞こえてくるが気にしない気にしない。


「でもユーリウス君?」


…なに?


「冒険科って…今日」

「ギルド集合って、他の冒険科の奴から聞いてるんだけど…」


………………な、なんだってぇぇっ!?っていや、そうだった。

くそぅ、アイツら今度見かけたらゴッドデコピンフィンガー三連をお見舞いしてやる!

すまん、ありがとう。


俺は身体強化を最大に、気功での強化もして、最速で走り出す。

うおおおぉぉっ!!


「なるほど………アレが身体強化…」

「あの魔力量も尋常じゃないね」


そんなことを話していたらしいが、それは俺には聞こえていなかった…。


俺は冒険者ギルド内の受付をスルーして奥の訓練場へと到着。

扉を開けた瞬間…


『ゴチンッ』


教官が『瞬動』で接近してきて、俺の頭頂部へ拳骨を落とす。が…


「か…硬えな、お前の頭…俺の拳の方が(いて)え…」


身体強化中の俺にはまるで効かない。まあ正直なところ見えていたし、避わすのも悪いな…と思い、甘んじて受けたのだが、痛いのはイヤなので身体強化は解かなかっただけだ…。


「お~(いて)…」


と言いながら拳をぶんぶんと振る教官。


「三日目で遅刻とはいい度胸だ、が説明中だ。お前も早く来て説明を受けろ」


と言って集団に戻る。


俺は教官の後に続き、集団に合流したのだ…が…


「お前は説明が終わるまで正座な」


………なん…だとっ!?


お読みいただき、ありがとうございます。次回もよろしくお願いします。


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