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二度目の転生!


目を覚ますと、先ほどまでいた場所とは全く違う場所にいた。


「(あぁ…どうやらまた転生してしまったようだ)」


何故『転生した』と分かるかって?


そりゃあ分かるさ。

ついさっきまで魔王と戦っていて、相討ちに近い瀕死になるような状態で勝ったと思っていたところを仲間だと思っていた奴らに殺されちまったからな。

アイツら…念入りに止めまで刺しやがって。絶対に許さん。…と言っても転生してしまったのなら復讐はちょっと無理だな。


まあ、そんな感じで次に気が付いたら仰向けで寝かされていて、自分の手は小っさいし、今現在俺を見下ろしている執事さんらしき人物とメイドさんらしき人物はやたらデカイし…あっ、コレは赤ちゃんになってるな俺…と推測出来るワケだ。


あと俺…この状態、二回目なんだよね。

正確には三回目になるんだけれど一回目はリアルに赤ちゃんだったから…いや、ソレは今もか。

人生的には一回目が日本人。二回目が異世界転生した勇者。…で今回が三回目ってワケなんだけれど…。


執事さんやメイドさんがいるってことは、貴族か大きめの商家にでも生まれたのかな?まだ全然情報が足りない。

でもまあ叶うなら、ゆっくりまったり生きたいものだ。前世の勇者時代は酷かったからなぁ…。


日本人の頃は平々凡々、可もなく不可もなく…な人生だった。

まあ、ちょっと早死にだったなぁ…とは思わないでもないが…。


異世界に転生した時はまさかの勇者。

チートな力を貰って若返り、かつ何やらイケメンになっていた俺は、この異世界での主人公になったな…と思っていたら現実は全く甘くなかった。

最後はさっき言った通りだが、それまでもまあ酷かった…。


成人して勇者の称号を得ると、王候貴族は俺に群がり無茶難題ばかり押し付けてくるわ、魔王軍の相手だけかと思いきや隣国との戦争にも参戦させるわ…。

出身が平民だったこともあり、やたらマウント取ってくるわ、嫌がらせもそれなりにあったな…。


…アレ?異世界…碌でもねぇな…。


あっ、でも異世界の両親には優しくしてもらったんだよな…。平民だったからお金はなかったけれど、しっかりと育ててくれたし…。

俺は死んじゃったけれど、両親はどうなったかな…。幸せに暮らしてくれてたら良いんだけどな…。


あっ、あと今回もがっつり異世界だね。


執事さん、メイドさんも現代日本でも無くはないだろうけれど…。見える範囲に電気製品とか無いし、なんと言っても俺の視界には『ドン』とステータス画面が鎮座していらっしゃるし…。


〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


『ステータス』


名前:ユーリウス=フォン=ゼハールト(0)

種族:人間

職業:ーーー

称号:準男爵家五男 


レベル:1

筋力:1

耐久:1

敏捷:1

魔力:27

幸運:71


〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


名前はユーリウス…準男爵家の五男か。これはまた…微妙なポジションだな…。まあ今はまだ赤ちゃんだし、その辺りはこれからだな…。

能力値は…レベルも1になって軒並み下がっている。仕方がないとはいえこれは…紙装甲が怖すぎる。転んだだけで死んじゃいそうなんですが…。


魔力が1じゃないけれど、赤ちゃんでコレはこの世界ではどうなんだろう?まだ周りの情報が無いからな、追々確認していこう。

幸運は…よくわからないな。前世でもまあまあ高かったような気がするけれど、結果は酷かったからなぁ…。期待しないでおこう。


スキルも無さそ……ん?コレ…。


デフォルトで『隠蔽』のスキルが使われている…?


「だあ」


俺はまだ言葉にならない声で『隠蔽』を解除した。


お読みいただき、ありがとうございます。次回もよろしくお願いします。


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― 新着の感想 ―
[一言] 「出身が平民だったこともあり、やたらマウント取ってくるわ、嫌がらせもそれなりにあったな…。」 前回、力があったんだから、嫌なことは断ればよかったのに。
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