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51.大聖女


 当たりになれて、何だかスッキリした私はニッコニコだ。

 みんなから微笑ましく見られてたけど、気にしない。ルーシャス様はそっと私の頭を撫でてくれたし、満足満足。





 お昼寝して午後から王妃様達とお茶会。

 

 全員、王妃様だけあってとても美しい。

 色白の人も居れば、褐色の肌の人もいる。ほっそりした人や、がっちりした人、出るとこ出た官能的な肉体美の人や、眼鏡をかけて知的な人まで。

 様々な種類の美人に囲まれるって、どんなハーレムですかね? 


 それでも黒髪は居なかった。

 みんな色素が薄い。

 

 それゆえに誰もが私の髪を珍しがって、美しいと褒めてくれた。


 いや〜、絶対貴女方の方美しいですって。

 ホントこの世界の美意識って分かんない。


 エリザベス様に抱っこされて、それぞれのテーブルに連れて行ってもらう。それを羨ましそうに見られるけど、他の人に抱っこされるつもりはないので、さりげなくスルー。

 でも一人一人に挨拶として握手して回ると嬉しそうにしてくれた。まあ、出された手に触れているだけだけど。


 私に政治的な話はタブーなのか、女性ばかりの場らしく話題は国独特の伝統的な衣装やお菓子が中心で、とても楽しく過ごせた。





 夕方になり王様への謁見が認められたので、ディアナさんに抱っこされて、カールさんと共に応接室に通された。

 中には王様とエリザベス様が待っていた。


「まずは報告があります」

「何でしょうか?」

「先程、神殿にてアリスガワ様が大聖女と正式に認められました」

「大聖女……」


 歴代で最小なのに大聖女とは、これ如何に?


 そんなツッコミを心の中でしていると、王様が胸に手を当て軽く頭を下げた。


「大聖女であるアリスガワ様を我が国にお喚び出来た事、誠に光栄でございます。何か希望がお有りとの事、どうぞ何なりとお申し付けください」


 あーうー。

 どうやら私は王様よりも偉くなっちゃったみたい。


「あの……実は今後、お茶会や夜会などに出たくないのです。それで皆さんにお誘いをしないよう、陛下から伝えてもらえませんか?」

「……そうですか。すぐにでも全国に通知しましょう」

「有難うございます。あ! でもエリザベス様やアンジェリカ様とはたまにお会いしたいです!」

「嬉しいです! いつでもお越しくださいませ」

「今までお世話になりました」

「いや……その、こちらこそ安全を確保出来ず、ご迷惑をお掛けしてしまい申し訳ございませんでした」

「それはもういいですよ? 謝ってもらいましたし。そうそう、テイマーの先生は見つかりましたか?」

「ああ、それは勿論。冒険者ギルドにて個人依頼をしてあります。ただ所在が遠かったため未だ到着しておらぬが、依頼は受けてもらえたので安心してください」



 それから連絡事項を伝え合った後、部屋に戻った。





 私は明日王宮から出て、ルーシャス様の王都の屋敷に移動する。

 何でも大々的に発表したので、王都の民がパレードのように送ってくれるそうな。聞いた時には、何ソレ?  恥ずかしい! と思ったものだが、みんなが楽しみにしてると聞いて諦めた。

 一目見たいと思うのも分からなくもないし。


 結局私と共にルーシャス様の所に行くのは、ディアナさんとフリージアさんになった。

 ディアナさんはカールさんと、フリージアさんは私の護衛のダニエルさんと結婚して一緒についてきてくれる事になった。

 ダニエルさんも同じくルーシャス様が雇ってくれるそうで、彼も一緒。


 

 ようやくルーシャス様とずっと一緒に居られる。

 

 

 ────死ぬまで。




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