九話 アリス無双のち、魔蚕の繭 3
本日もよろしくお願いいたします。
木漏れ日は、まだら模様に落ち葉を染めて行き先を照らし、この時期に咲くオニルの花の淡く甘い香りが、どこからともなく漂う。
ポーポッポポポポポゥポウ…ポーポッポポオポオポーポ…「ヒィィン」
わたしはジュピタルの、金木犀に似た香りも好きだけど、オニルの甘い香りも好き。
木立の下は、日があたれば暖かいけど、陰は昼間でもかなり涼しい。というかちょっと寒いかも。
お昼ご飯のあと、わたしたちは馬を使って、ロンダドールの音にあわせてぽくぽくと、とてもゆっくりと移動していた。
ポーポッポポポポポゥポウ…ポーポッポポオポピポオピポー…「ヒィィン」
お昼前に荒ぶったりぐすぐすいってた癖に、ご飯を食べたら、けろっとしてる。子供は天真爛漫が一番 ――― そんな大人たちの視線を浴びているとはつゆしらず。
曲調はケルティックぽい感じで、いつか聴いたメロディーを、ご機嫌で吹いていた。
馬に揺られながらは、存外と怖いけど両脇からビショップの腕が手綱に伸びて、わたしは間に挟まっているので、ジェットコースターのガードバーよろしく、おかげで落ちることはないのだ。
ポーポッポピポポポピポゥポウ…ポーポッポポオポオポー…「ヒィィン」
何故か、ビショップのお馬さんが、音色を気に入ったのかメロディーに合わせて、あいのてを入れてきて、すごく楽しい。
「アリス?それがろんだどーる?おもしろそう…わたしにもふける?」
「ポーポッポッ……セレスなら大丈夫だよ!吹きかたおしえるね」
「わかったあ!たのしみぃ!あ、みてみてあそこ!クメの実がまだのこってる」
「ん?と…あ、あった!あれだよね?」
斜め前方、少し遠くに実が見えた。
セレスはおとうさまの馬に乗せてもらい、わたしはビショップの馬に乗せてもらって、イアハートも伴って黒魔石が採取できる滝のある場所まで移動することになった。
この採取場所の確認は開拓村に来た、わたしの目的の一つ。
「アリスは変わった楽器を作ったのだね?」
すぐとなりを行くおとうさまが、興味深げに、わたしの手元を見てくる。
「すてきでしょう?おとうさま?」
ふふん、首から下げたロンダドールと共に、わたしは得意げに胸をそらした…一緒にお腹もぽこんと自己主張するけど…
「なかなか素敵な音に…それに…良い曲だ。アリスが考えたのかい?」
「はい、おとうさま」
「…なるほど…アリスは音楽の才能もあるのだな。私にも教えてくれるかい?」
「はい、おとうさま!では早速!」
「あ、いやアリス?それはお屋敷に帰ってからが良いね」
いけない…テンションが上がり過ぎて、移動中だということを忘れ、ロンダドールをおとうさまに渡そうと手を伸ばしかけ…落ちかけて、ビショップの右腕に戻された。
そうだった。今日は黒魔石の日。これ、重要。
「ヒィィンヒィン?」
えんそうはおわり?と、今度はおとうさまのお馬さんがつぶらな瞳できいてきた…気がする。
彼?彼女?にニッコリ笑いかけて、わたしはまた吹きはじめた。
ポーポッポポポポポゥポウ…
今は道のようで草むらのような、境目のはっきりとしない「ただそこだけは草がない」という獣道のような場所を進んでる。
あ!そうそう、クメの実だ!忘れるところだった。果肉をジャムに出来るから、菜園で収穫できるといいかも!
「ポオポオポー……クメの実、もって帰って(菜園に)植えられないかな?」
誰に問いかけるでもなく呟いた。
それにしても、このメンバー…
会話はほのぼのなのに、なぜビジュアルが世紀末なのか。
ちらっとイアハートがこちらを見た。
うっ…正直…この中にセレスとわたしがいなかったら、たとえ盗賊でも、出会って一秒で逃走を決意する強面…圧がすごい。
わたしは平気かって?
地球の海賊映画のバンダナをまいた主人公似のイアハートは強面だけど嫌いではないかな。
とりあえずニッコリしておこう。
あ、強面は、おとうさまはのぞきますよ?
さておき…目的は「資源探索」だったと思いだし、ついでに何か木の実がないか森をキョロキョロと見ることにするけれど、このあたりで欲しいのは、やっぱり熟れたクメの実ぐらいかな。
葉が紅や、黄色に色づき日差しが葉脈を透かして重なり、幾何学的な模様に見えて、見ていて飽きない。中にはドクダミ色の葉も見えるけれど。
「あれを落とせばよろしいので?」
やった!ニッコリ作戦成功!
視線を追って実を見つけたあと、わたしに問い返したのはイアハートだ。
「クメの実が欲しかったの。ありがとう!」
「なに、たいしたことではありやせん」
顔の左半分を革のマスクで被った彼は時おり、何か書かれた木札をもって森に入っていっていた。
「お嬢様がたの願いとあっちゃあ、張り切らないわけにはいきやせん。木札を埋めるついでにとっておきやしょう。旦那がたはどうぞお先に」
「ああ、助かる…イアハート。いろいろ頼んですまないが、崩れた標石柱の破片もとっておいてくれると助かる」おとうさまはそう言ってイアハートを送り出した。
「旦那、了解でさあ!」
と、そう言って片手を上げ、そのままガサガサと森に入っていった。
わたしは見送りながら、木札を埋める?というその作業を不思議に思って、軽くのけぞりながら手綱を握るビショップに聞いてみた。
「ビショップ?イアハートさまは何をしているの?」
「彼はウィンディアさまからお預かりした遅滞の刻印の入った木札を、親方さまが造成された岩壁に埋め込む作業をやっているのですよ」
おとうさまが、馬を横によせてきた。ちょっと自慢げに口角が上がってる。
「その地にある土を使ったから、岩壁は簡単には消えたりはしない。けれどほっといたら風化が進む。そこで遅滞の魔術の出番だ」
あ、なるほど遅滞か!
「…おとうさま?まさか、この右手側に見え隠れしている岩壁を全ておとうさまが?」
「そうだよ。魔獣に追われながらだったから、形も整えられなくてな」
えーと…なんと、おとうさまは人外だったと… そりゃセレスもわたしもあれな感じになるのは仕方ない…
え?仕方ないよね?
「おとうさま…すごい!」
セレスは目をキラキラさせて、おとうさまを見上げている。
「ろっくうぉーるすごいー!」って、はしゃぐセレスと鍵言を教えたくてウズウズしてるおとうさま……
わたしは額に手をあてて、天を仰ぐ…
おおう…何かしでかす未来しか見えない。
せめて我が家の常識はわたしが守らないと。
うん。
おや?ビショップ?眉をハの字にして、わたしを見ているのはどういう意味ですか?
☆
その後のわたしたちの調査で、滝のある周辺は、黒魔石がしっかり採れる採取地であることが確認できた。
現在はサクッと開拓村への帰路で、もうすぐ村というところ。
せっかくなので、坑道の中ではドサクサに紛れて黒魔石を収納にいくらか採っておいた。
最近では手に触れなくても、ちょっとぐらい離れていても、視線と意識さえ集中すれば収納できるようになってきた。
これはすごく便利!
ま、収納の話しはおいといて、結論から言うと、黒魔石の採取出来る滝間近の洞窟は、魔法王国時代の坑道の名残で、滝に浸食されて、坑道が途中から露出したみたいな場所だったよ。
コンクリートに似た材質の支えがあちこちに入っていたから、崩れはしないようだけど、入り口から30メートルぐらいから水没していて、大量に採掘しようとすると、この水が邪魔になる状態だった。
帰りはうんうんと唸って考えこんでいたから、気づけば村の手前だったし。
なんとか排出する必要があるよね…
ポンプが必要なんだけど…当然そんなものは無いわけで。
排出…排出…吸いだす、と…
!
愛子時代にバイクを弄った時に、「キャブは負圧で燃料を吸いだすんだ」って習ったことを不意に思いだした。
負圧…吸いだす…
ん!?
なんか閃いた!
閃いたよ!
筒を二重にして、内部の片側は閉じて……内筒と外筒の隙間で水破弾を解放方向に打ち出したらどうだろう?
これなら…構造も単純で、領内の鍛冶師でも作れるかも知れない。
「おとうさま!鍛冶師を紹介して下さいませ!」
思わず、はいはい!と手を上げて馬上の全員の注目を浴びた。
え?なんで三人とも眉がハの字なの?
☆
大人たちが、お茶を飲んでいる横で、わたしは木の棒を使って、地面で設計を進めていた。
セレスは疲れて、長椅子でおとうさまの旅装のマントをかけられて昼寝中。
この時「無心にお絵かきをする幼児を、山賊のような集団が温かく見守り、取り囲んでいる図」になってたみたいだけど、集中しすぎて、全然知らなかった。
わたしたちが坑道に向かっている間、おかあさまたちはどうしていたかというと、村に残って病人のいる家を村長のダンロックとまわっていたらしい。
普通の男爵家は領主夫人が直接領民の家を訪ねたりしないのだろうけど、元々が探索者だった我が家は違う。わたしたち領主一家と領民の距離はかなり近い。
ジークは元々の予定だった「各家まわり」を網元のおかみさんの代理で行っていたらしい。
冬越しの食糧にするブレイド・フッシュが、それぞれどのくらい必要か、交換する野菜や食材は何かを木札に書いて、持ち帰るのがジークの役目で、道中の安全のためにわたしたちと一緒にきていたのだ。
さっき集まっていた子供たちは、もうここにはいなかった。
ユリーナちゃんも…
「さ、始生祭の打ち合わせも終わったし、そろそろ引き上げ時だな…」
おとうさまの一声で、わたしたちは中央村に帰ることになった。
「旦那、助かりましたぜ」
村長は髭をなでながら、わたしたちを見送る。他の山賊…じゃなかった、村人たちからもそれぞれに労いの声をかけあって出立となった。
帰りは、おとうさまの馬にジーク、おかあさまの馬にセレス、ビショップの馬にわたしの組み合わせ。
おとうさまはジークと今後について帰りの道すがら話すらしい。
セレスは起こされて目がとろんとしてる。
「アリス?まだ若いが鍛冶師はこの村にもいる。帰りの道沿いに住居があるが…よっていくかい?」
と、おとうさまは声をかけてくれた。やっぱり、おとうさまはすてきです!
鍛冶師にテンションの上がる五歳児である……
☆
開拓村の鍛冶師は、もともとは北島で、工房をもっていたそうなんだけど、ザガ族の襲撃によって全てを失って、先に開拓村に移住してきていた知り合いを頼って最近移り住んできたそうだ。
もしその鍛冶師に注文するとしても、まだ資金は前回のアリス生の時に収納にたまたま入れてあったお小遣い程度のお金しかもってない。
でも…ポンプが作れそうかどうかだけでも聞いておかないと。
「ここだな」
村の端、中央村へ続く細い街道沿いに、ずいぶんと古い今にも崩そうな木造の建物があった。
普通の家より一回りは大きな石組の煙突からは煙が立ち上っている。
着いたらしい。ビショップが先に馬から降りて、わたしを高い高いするような手つきで、馬から降ろす。
セレスも見たいと言ったので、下ろしてもらって、隣でキョロキョロしてる。
他のみんなには、すぐに終わるからと馬にのったままで待ってもらうことにした。
付き添いはビショップ。
表の扉は壊れているのか、開けてあるのかわからないけど、ぽっかりと暗闇が口をあけているように見える。
「ここ?…こんにちは、誰かいますか?」
「開いてるから入ってこい」
ん?きいた声だね。
「あ?親分?…なんか用か?」
「え?あるデビルど?」
「…わざとか?微妙に雑味と悪意を感じるけど、まあいいや。アルって呼んでくれ。お・や・ぶ・ん」
「わたしにもアリシティアという名前が…」
「え?…なに?親分は親分だろ?さっきの威勢はどこにいったよ?」
「せめてアリスと」
「親分」
「アリ…」
「親分」
「…さっきはてかげんしてくれてありがとう」
不毛なやりとりをぶったぎる、これはセレスだ。
「手加減?そんなもん、する暇なかったけど?」
「ふところに入ったとき、ちゃんと目があったし、ほんきならかまえはしたからのきりあげ」
そう言ってセレスはじっとアルデビルドくんを見つめる。
彼はしばらく目をあわせていたけど、やがてぶんぶんと首を横にふって、手のひらを上に、お手上げのポーズをとった。
「まいったな…今日は驚かされてばかりだ。で何の用だ?」
「ようがあるのはアリス」
その流れでわたしは切り出した。
「作ってほしいものがあるのだけど…」
あなたに造れますか?と言いかけて、ごくりと唾と一緒にのみ込んだ。
壁面に、三本だけ飾られた剣はダマスカスブレードみたいで、どうみても普通ではなかったから。
☆
時と場所は変わり、ここはすでに中央村の漁港に到着している。
それにしても…アルのところでは、ものすごく困った。
土間の砂の上に簡単な設計図を書いて構造を説明したら「なんで、この構造で水を吸い上げるんだ?」から始まり「この角度でパイプを組み合わせておけば負圧が発生するから」と説明すれば「ふあつってなんだ?教えろ」と言われ、負圧の説明をして、その負圧を生み出すために刻印魔術で、水の流れを操るから、と言えば
「うちでは刻印魔術は刻めない」と言うので「わたしが刻むから大丈夫」と言えば「じゃあ書いてみろ」となって
水破弾を生成する刻印を書いたら、発動リソースはどうするのか?と聞かれ… とにかく質問攻めだった。ちょっと…いや、かなり…ちがう…とても激しく消耗した…Orz
こんなに時間がとられるのだったら、別の日にすれば良かったと思ったけど、アルのビルダーとしての魂に火がついた後となってはどうしようもなかったよ。
今は、おとうさまとおかあさまは網元のところで、始生祭と次の辺境伯の領都行きの打ち合わせ中。
ジークは木札を提出してきて、すでに解放され、わたしとセレスと一緒に漁港で明日の仕度をしている漁師の皆さんの見学をしていた。
ビショップは、護岸の石に腰掛けて、こちらに目を配りながら、細い竹を削っている。
材料も細工用のナイフも、わたしの収納に入れておいたやつだ。
漁港とはいってもコンクリートの護岸を想像してはいけないのだ。
内海に突き出たウィック島へつながる岬を挟んで、右手側は荒々しい地層が斜めに剥き出しに切り立ち、まるで何かで削りとったように崖がそのまま海中にストンと落ち込むような急峻な地形で、左手側は岬の根元近辺までは崖。
そこから先はひたすら砂丘に景色が切り替わる。
漁港は右手側。
浮き桟橋が何本も並んでいて、その浮き桟橋の間には、三角定規のような形の帆を、2つある胴から真ん中のマストに向けて張っている双胴船が何隻も係留されていて、波のリズムで気ままに揺れている。
そこを、補修の終わった釣竿だったり、洗い終わった桶をもった漁師さんが行き来している。
その桟橋の陸側は、干満の差で大きく動く浮き桟橋の動きを、うまく吸収できるような構造になっていた。
改めて見ると、とっても面白い。
細長いいかだのような桟橋は、飴色を深くしたような色の太いロープでつながれているのだけれど、まるで小型クレーンのような組み方をしている木製の支柱のてっぺんに鉄輪で通されていて、そのロープの端は、とても重そうな赤銅色の岩に穴を開け何重にも通されて結ばれている。
そのおっきな岩はアンカーのように支柱にぶら下がっていて、潮が満ちると、岩の重みでロープの張り具合を勝手に調節するようになってた。
すごい工夫。
見てて飽きないよね…
どうやらわたしは思考が男の子っぽいところがあるらしく、お人形よりも、こんなギミックに惹かれたりするのだ。
「おや?坊、おかえりなさい。お客さんかい?」
「見てくだせえや坊。こいつら餌のぶんざいでまた硬繭をつくっちまって」
見学していたわたしたちに気がついて、漁師の何人かはわたしたちに微笑みながら声をかけてきた。
!?
今、聞き捨てならないキーワードが!
「ジーク?硬繭って…」
「え?あ、これだよ譲」
と言って、漁師のおじさんが小脇に抱えていた竹籠から、白い楕円の物体を手渡してきた。
「なにこれ?たべられるの?」
あ、セレス…食べちゃだめ。
「餌だから、食わねえほうが良いと思うぜ」
漁師のおじさんは、ニカッと白い歯をむき出しにして、そんなやりとりを笑っていた。
「森にいつまでも葉を落とさない紫色の木がある。こいつらはそこで採れる魚の餌だ。ほれ」
と言って、もぞもぞ動く芋虫状態の魔蚕と紫色の葉っぱがもさもさいっぱいの中身を、わたしたちに見えるように傾けてくれた?
「……」
セレス?獲物を狙う目になってるけど、ほんとに食べちゃ駄目だよ?
☆
なんやかんやで、とても長く充実した1日になったと思う。
帰ってから、ミランダの用意してあった夕ご飯を食べて、すぐに湯網。
わたしとセレスは疲れているだろうからと、早々に子供部屋に放り込まれ…またわたしは、天井の節を見るともなく見ていた。寝る前の脳内作戦タイムだ。
セレスは隣で、既に寝息をたてている。
わたしが昨日、部屋の窓辺で郷愁にむせび泣いていた同じころ、おかあさまの錬金工房の片隅で培養していた青い液体が、コポコポと沸くような現象を起こしていたことを「不思議な現象だったわ」と、帰りの道でおかあさまから教えてもらった。
あと、おとうさまがイアハートから受けとった標石柱の破片を少しもらって、収納に入れようとしたら入らなかったことで、エラキドの侵略に対抗するための、もう一つのピースも揃ったことをわたしは確信した。
あの結界の要の石は、比喩でもなんでもなく生きている。
思った通りだった。
結界の役目を果たさなくなった石が「生きている」のなら、それは結界を生むための、おそらくは動力源だろうから…
あの繭が石のように硬くなる魔蚕も、育てていけば、この領の大きな産業になると思うし。
後は…辺境伯様の領都に行くならどこかの商会とすぐに取引できる売り物を用意しとかないと。
思考はあちこちに飛びまわる。
すぐに用意できる売り物なら…
もうラノベの物語ではやりつくした感はあるけれど、現実問題として、手作業で加工しやすい何かとなるとやっぱり「リバーシ」かな。これは開拓村での仕事にしたい。
あとは楽譜…すでに有名なクラシックから何曲か、この世界の譜面におこしてある。
レシピも、こちらの世界の材料で何とか再現できるものを三種類ほど用意したし。これは料理を作った時に少しずつ収納に入れておくとして…
あとは、黒魔石に塩の生産とメープルシロップの生産かな。
あ、地味に海水を汲み上げるにもポンプが必要と… 移動手段も欲しいね。
あーでもない、こうでもないと、いろいろ考えているうちに、すっかり熟睡してしまっていたようだ。
こうして、わたしたちの長い1日はようやく暮れていった。
次回は閑話 ビショップです。