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ワン・モア・ソング  作者: 杉本敬
9/41

告白

「みなさん、今日はありがとうございました。見に来てよかった」と沙也夏は3人の顔を見ながら嬉しそうに言った。

スタジオでの練習を終え、4人で〝ロコ〟に来ていた。4人とは健太、淳之介、純子そして沙也夏だった。圭子とヒロシとジョンは用事があると言って帰って行った。

「お礼を言うのは、むしろこっちよ。沙也夏さんが見に来てくれたおかげで、みんなはりきってたわ。特にボーカルがね」と純子は健太をチラッと見た。

健太は苦笑するしかなかった。


「でも谷川さんって、人が見てようと見てまいとあまり歌い方は変わらないんじゃない?」と沙也夏は健太の顔をのぞきこむように言った。

「さすがすね。そのとおりなんすよ。健さんは、ライブの本番前はめちゃめちゃ緊張してるんすけど、実際ライブが始まると自分の世界に入っちゃうんっすよ。だから俺なんか、健さんとリーダーにグイグイ引き込まれるような感じなんっす。沙也ちゃんは見るべきところは見てるなぁ」

「こらっ、淳之介!初対面の人に、その言い方は失礼だぞ」と健太は淳之介をたしなめた。


「まあいいじゃない、健太。淳之介は気に入った人を気軽に呼ぶんだから。なかなかいないわよ、こういう奴は。沙也夏さんも健太とことを谷川さんなんて呼ばないでいいわよ。私なんか、健太でいつもとおしてるから谷川さんってのを聞くと、変な感じがしちゃう」

「そういえば、純子さんも敬語あまり使いませんね」と沙也夏も、この場の雰囲気に慣れてきたようだ。

「あ、ごめんなさい。そう言われればそうね。このふたりの影響なのよ」

「人のせいにしないでください」と淳之介が口を挟む。


「純子さんと谷川さん・・・じゃなくて、健太さんは同じ会社なんですか」

「うん、そうよ。一応、健太が先輩なんだけどね」

「一応とはなんだよ。これでも二年先輩なんだぜ。まあ、いろいろ世話になってるのは事実だけど・・・」

「そうよ。遅刻はごまかしてやってるし、ランチもたまにおごってるじゃない。大体逆じゃない、こういうことって。だけど、ノルマはちゃんとあげてるとこは、認めてますから」


「あ、言うの忘れてた。遅刻で思いだしたけど、私が病院に連れて行ってもらった時、会社遅刻したんでしょ。ほんとにすみません」

沙也夏は急に真顔になって、テーブルに頭がつかんばかりに謝っていた。

「いいんですよ、もうその話は。あの時は・・・」と健太が話そうとしたら、また純子が口を挟んできた。

「いいの、いいの。健太の遅刻は日常茶飯事だから。あの日も私がうまくごまかしておいたから」

「健太さん、いい後輩もって幸せですね」

「いい後輩というか、頭があがんないんだ。純ちゃん、そういじめるなよ」

「わかればよろしい」


「でも、健太さんがうらやましいな。純子さんや淳之介さんのようないい友達がいて・・・私にはそんなにズバズバ言える友達がいないな」

「なに言ってるの。もう私たち友達じゃない。今日から沙也夏さんは私たちと友達よ。沙也夏さん、マイナス思考はダメよ。人生、何でもプラス思考に考えないとね」

「ありがとう。純子さんの言うとおり、この頃落ち込み気味だったから。こんな私ですけど、よろしく。ところで、みなさんの得意なのは楽器と思いますけど、実は私も得意なものがあるんですよ。なにかわかります?」

沙也夏は急に目を輝かしながら言った。


「絵が好きだから、油絵かなんかじゃないの?」と健太は一般的なことを言った。

「残念でした。違います。健太さん、もっと詞を作る時のようにひねって考えてほしいな」

「こりゃぁ、一本取られたな。でも、だんだん俺たちのペースに慣れきましたね。ちょっと待って、今考えてみるから」

3人ともしばらく考えていくつか言ってみたが、どれもはずれだった。ついには降参してしまった。


「実は、人の生まれた月を当てることなんです」

「なーんだ」と思わず純子は言ってしまった。

「あ、純子さん、ばかにしてますね。そりゃね、楽器が弾けるとか比べるとなんでもないこともかしれませんけど。いいわ、純子さんの生まれた月を当ててみせる」

「ゴメン、ゴメン。ばかにしてるわけじゃないんだけど。あんまりもったいぶるもんだから、もっと大それたことかと思ったのよ。それほど言うんなら、当ててもらいましょう」

「純子さんは簡単なの。7月生まれでしょ」

「あ、すごい!当たった。なんでわかったの?」

「性格でわかるの。例外もあるけど、夏に生まれた人は、奔放で明るいの。花で言えば、ひまわりね」

「ひまわり?」

「そう。ひまわりっていうのは、いつも太陽のほうを向いてるでしょ。影なんかみじんもなくて、いつも堂々としてるように見えると思うな」


「ひまわりか。純ちゃんにぴったりだな。いつも明るいし、細かいことを気にしないしな」

「ちょっと、健太。それじゃまるで、私が悩みなんかないみたいじゃない。失礼しちゃうわ!」

「まあまあ、純子さんもそうふくれないで。いいじゃないすか。ひまわりって言われたんすから。ひまわりっていいっすよ。まさにサン・フラワーって感じで。俺は好きっすよ」と純子の顔を見ながら淳之介は言った。


「そうよ。純子さん。ひまわりを見てると、私すごく元気になれるの。だって、いつも堂々としていて、自分はここにいるんだぞって自己主張してるみたいじゃない。だから、さっき純子さんのことをひまわりみたいだと言ったの」

「私って、そんなに自己主張してるかなぁ」

「というよりも、人に元気を与えてる感じがするの。純子さんと話していると、それだけで前向きになれるのよ。私もすこし見習わなくっちゃね」

「もう、そんなに言わないでよ。照れるなぁ」と純子は顔を赤らめた。


「純子さんのはそれくらいで、次は俺、俺!」と淳之介が自分で顔を指差して、催促してきた。

「ええ、いいわよ。淳之介さんもわりとわかりやすいのよ。性格からして、にぎやかな時に生まれたと思うのよね。たとえば、お正月とかね」

純子と健太が思わず顔を見合わせた。


「うーん。よし、こうなったら大胆にズバッといくわね。ズバリ、クリスマス!」

「ゲッー!なんでわかるんすか!まあ、自分でもにぎやかなほうとは思うけど・・・。でも、何日まで当てられた日には、喜んでいいのか、わからないすね」

「そうだな。一歩間違えば、ノーテンキと言われそうだな」

「そうそう。淳之介の性格からして、これ以外にはないって感じだわね。これが、クリスマス・イブとかいうと、エーッって感じだけど」

健太も純子も勝手なことを言っている。


「純子さんも健さんも、それは言いすぎっすよ。なんだか落ち込んできた」

「それじゃ淳之介さんがかわいそうよ。だけど淳之介さん、いいじゃない、クリスマスに生まれたなんて。これぞ偶然と奇跡が同時に起ったようなものよ。みんなに祝福されて生まれてきたんだから」

淳之介は苦笑いした。そうかと思うと、急にニヤリとして健太を見た。


「さあ、今度は健さんの番っすよ。健さんの性格を沙也ちゃんがどういうふうに見ているか、おもしろいっすね」

健太は淳之介を睨んだ。

沙也夏は笑ってそれを聞きながら、考えていた。

〝健太さんの場合は、むずかしいな。歌っている時のこの人は、自分の世界をもってるし、そうでない時は少年のように無邪気だ〟

沙也夏は健太の性格をいまいち読み取れず、なかなか言葉にできなかった。


「どうしたの、沙也夏さん?俺の性格って、そんなに複雑?」

「えっ?」

「だって、さっきから俺の顔をじっと見てるし・・・」

「あっ、ごめんなさい。うーん、難しいというよりも、不思議な感じなの」

「不思議って?」

「私ね、人の生まれた月を当てる時は、ひとつの月がだいたい浮かぶのね。月というよりも、季節かな。だけど、健太さんの場合はふたつなの」

「ふたつ?ということは、二重人格なのかな。俺って」

その途端、純子と淳之介が大笑いした。が、沙也夏はいたって真面目だ。


「違うの。二重人格っていうのは、相反するものがひとりの人間に同居することでしょ。そうじゃなくて、似たような感じの季節が浮かぶのよ。つまり、春と夏」

「そう言われても・・・わからないなぁ」

「歌ってる時の健太さん、自分のために歌ってる気がする。人に聞かせようとか、そんなんじゃなくて。歌うことが好きなのね。喋ってる時は無邪気だけど、歌ってる時は、なにか近寄りがたい感じがする。どっちが本当の健太さんなのかなって思うの。だからさっき春と夏って言ったのは、そういう意味なの」


健太はグラスに残っているグレープジュースを一気に飲んだ。

健太はライブ前一ヵ月ぐらいになると、アルコールはやめることにしている。

「そうだね。歌を歌っている時、俺はその歌の主人公になることしか考えていないと思う。仕事のことも、悩んでいることもすべて忘れている。いや、忘れられるんだ。そして、目に見えるのは観客じゃなく、自分のイメージなんだ。イメージといっても、わからないかもしれないけど、風景や人だったりいろいろなんだ。実は、最初のライブの時、めちゃ緊張したんだ。さあ本番だという時、頭のなかが真っ白になっちまった。コードもなにかもわからなくなって」


 健太は一息ついて、グレープジュースのおかわりをした。

沙也夏はもちろんのこと、純子も淳之介も真剣な表情をして、健太の次の言葉を待っていた。

「いやぁ、あの時はどうしようかと思ったよ。観客はじっと俺を見てるし、スポットライトがぼやけて見えたよ。そして、ピアノのイントロが流れ始めた。。心がすこし楽になったような気がした。その途端に歌詞が浮かんだんだ。その時初めて感じたんだ。心のまま歌おうってことを」

「よく歌詞が浮かんだわね」

純子が健太の顔をまっすぐに見るようにして、言った。


「たぶん心が反応したんだと思う。歌いながら、ひとりの女性が目の前に浮かんでいたよ。俺はその女性を見ながら、歌っていたんだと思う。まあ、ここまで言ったら白状するけど、その女性っていうのは、初恋の人だった。その頃のことを思いだしながら歌ったんだろうね。だから、心のままに歌うってことはそういう自分の思い出っていうか、想いをさらけだして歌うってことかなと思うんだ」

健太はなにかに憑かれたかのように、話していた。


「だから健太さんが歌う時って、一点を見つめているのね」

「それは私も思う。プロだったらそういう人いるけど、アマでは初めて見た。その点は見習わなくっちゃね」

 純子は自分に言い聞かせるように言っていた。

「健さんには、もっとバラードを歌ってほしいっす。バラードはだいたいピアノで始まるでしょ。ドラムは一番というのは出番がないんすよね。だけど、二番からいきなり入るんすよ。その入る時俺、全身に鳥肌がたつんすよ。のっている曲もいいけど、バラーードのだんだんと盛り上がっていくいう感じも好きなんすよね。ドラムやってよかったなって思うっす」

淳之介がめずらしく真顔で言った。


「バラードは難しいよ。俺が歌っているバラードは空想で、実際経験した人が歌うと、なにか心に訴えるものがあるんだよね。さっき歌った〝ティアーズ・オブ・ヘブン〟にしても、俺がどんなにうまく歌おうとしても、心に訴えるのは無理だろうな。あの歌は実際子供を失った人でないと、絶対歌えない。まあ、そういうことはあまり経験しないほうがいいだろうけど・・・だから、人にカバーであまり歌ってほしくはない。クラプトンだけに歌い続けていってほしい」


 沙也夏は健太の話す顔を見ながら思っていた。

〝似てる。あいつによく似てる。自分の好きな事を話す時の目の輝き。そして、どこまでも追求する貪欲さ。あいつはスピードだったけど、この人は音楽なんだな〟

風が吹いていた。

沙也夏は心のなかに懐かしい風が吹いているような気がしていた。

そしてその風がすこしずつ、さざ波をたてているようなのもわかり始めていた。


「あっ、肝心なことを忘れていたわね。健太が音楽の話を始めるときりがないから・・・」

純子が思い出したように、沙也夏に笑いかけていた。

3人とも完全に健太の話に引き込まれていた。

「そうね。つい健太さんの話に夢中になっちゃった。そうそう、生まれた月だったわね。ん~とね、ちょっと待ってね・・・」


 健太は苦笑していた。

〝また悪いクセがでっちまった。音楽の事となると、我を忘れるからな、俺。これだから女に嫌われるんだよな〟

もちろん、純子と圭子は除いてである。


「むずかしいなぁ。イメージ的には夏なんだけど・・・よし、やっぱ夏よ!思いきってサマー・ボーイということで、8月!どう、当たった?」

沙也夏も3人の話し方に感化されたようで、口もいつしか軽くなっていた。

「はずれ。でも、まんざらはずれじゃないよ」

「どういうこと?」

「実は5月なんだ。春のようでもあるし、夏のようでもある。子供の日の次の日なんだ」

「そうか、5月なの!そう言われてみると、わかるような気がするわ。五月っていうと、子供の日のイメージね。少年の心をもったボーカリストってとこね。健太さんにピッタリじゃない。そこまで気がつかなかったわ!」

「うまい!沙也ちゃん、うまいっすね。少年の心をもったボーカリストか。うまいこと言いますね」

「沙也夏さん、喋り方が変わってきたわね。なんか、最初と違うわよ。もう、私たちの色に染まったかな」

沙也夏は、3人を楽しい人たちだなと思った。


いつのまにか〝ロコ〟も騒がしくなり、ステージではいつものライブ・バンドがセッティングしているようだった。健太たちとは顔見知りらしく、ベースを抱えた青年が手をあげていた。

「沙也夏さん、ライブ見ていく?」

健太は沙也夏に尋ねた。

沙也夏は自分の腕時計を見た。

「見ていきたいけど、時間も時間だし・・・そろそろ、失礼しようかな」


 健太は残念だった。一分でも一秒でも沙也夏と一緒に過ごしたかった。

沙也夏が席から立ち上がろうとすると、純子が言った。

「私と淳之介は見ていくから・・・健太は明日出張だから、準備もあるんじゃないの?ちょうどいいじゃない。沙也夏さんと一緒に帰ったら?」

「・・・・・・・・?」

健太は一瞬なにがなんだかわからなかった。


〝明日、出張! なに言ってるんだ純ちゃんは?〟と思わず口にだして言おうと思ったが、純子と淳之介の顔を見て思いとどまった。

さすがの鈍感の健太も納得したのである。2人とも健太に気を使っていたのである。

まったく、よけいな気を遣いやがって・・・〟と思いながらも、ほんとうは嬉しかった。


「じゃ、駅まで帰りましょう。あ、その前にごめんなさい」と沙也夏は奥の化粧室へ行った。

彼女はまったく〝ふたりの企み〟に気づいてないようである。

純子と淳之介はニヤニヤしていた。

「健太、ちゃんと言わなきゃだめよ。好きなんでしょ、彼女が」

「好きってまだ二回目だぜ、逢ったのは・・・」

「回数じゃないわよ。大事なのはき・も・ち」

「そうそう。健さん、ゴー・ゴー!」


 沙也夏はステージのセッティングが終わろうとしている頃に戻ってきた。沙也夏は純子と淳之介にお礼を言った。

健太と沙也夏はライブが始まる前の観客の拍手を後にして〝ロコ〟を後にした。


 外へ出るとムッとした熱気がふたりを包んだ。

沙也夏は駅に向かいながら、久しぶりに有意義に休日を過ごした気がした。

この頃は休日ともなると、家事か仕事のどっちかで外へ出ること

もすくなく、中途半端な気持ちだった。そういう意味では今日はすがすがしい気持ちだった。


 一方、健太はどうしようかと思っていた。

〝やっぱり言うべきだろうか?純ちゃんが言っていたように、自分の気持ちをはっきりさせるべきだろうか。今日、沙也夏さんを見てたしかに自分の気持ちがわかった。この人とつきあえれば、どんなに楽しいだろうかと思った。だけど、俺に言えるかな・・・〟

健太は考えながら、心臓が破裂しそうな気持ちだった。


 そうしているうちに駅に着いてしまい、ふたりとも切符を買った。

沙也夏は時間があまりないから急行で帰ると言ったので、ますます健太は慌てた。

沙也夏は今日のお礼を健太に言った。

「今日は来て良かったな。生の音楽を聞けたし、健太さんの違う一面を見たような気がしたわ。それになんといっても、友達ができたことが一番の収穫ね。ありがとう」と沙也夏は嬉しそうに言った。


 健太はそれをうわの空で聞いていた。心のなかでは、〝言わなければ、言わなければ〟と叫んでいた。

沙也夏は「じゃ、また連絡するから」と言って、急行列車の待つホームへ向かった。

ホームに向かいながら、彼女は考えていた。

〝健太さん、どうしたんだろう?ライブハウスを出てからなにも言わないけど。私、なにか変なこと言ったかなぁ・・・〟


 彼女が列車に乗り込もうとした時、後から走ってくる足音があった。その足音の主が沙也夏を追い越したかと思うと、彼女を遮るようにして止まった。健太だった。

健太は荒い息をしながら、沙也夏をまっすぐに見ていた。

「さ、沙也夏さん!今言っとかないと、俺一生後悔しそうだから言います。あ、あなたのことが好きです。あなたが俺のことどう思おうと、かまいません。こ、恋人がいようがいまいが、どうでもいいんです。あ、いやどうでもいいってことはないんですけど。ああ、俺なに言ってるんだろう!ともかく、あなたのことが好きになってしまいました。じゃ、おやすみ!」


 健太は言いたいことだけ言うと、またも走って行ってしまった。沙也夏はあっけにとられてしまっていた。そして、列車の発車のベルが鳴ってるのに気がつき、慌てて乗り込んだ。

列車に乗って、はじめて気がついた。乗客の視線が沙也夏にすべて集まっていた。それはそうである。健太は沙也夏に列車のドアの前で〝愛の告白?〟をしたのだから。


 沙也夏はそこではじめて、恥ずかしさをおぼえた。

〝健太さんったら、なにもこんなとこで言わなくたって・・・〟と顔を赤くしながら下を向いていた。

しばらくして、沙也夏は走る列車の窓から街の夜景を見ながら、心のなかで呟いた。

〝好きです・・・か〟

〝私には人に好きといわれても、どうしようもないのに・・・〟

沙也夏はやりきれない気持ちを感じながら、ずっと窓の外の夜景を見つめていた。

















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