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2.障壁を敵の体内に展開したらなんとかなる

真っ白な光が止むと、洞窟のような場所にいた。


俺は今どこにいるんだ?

把握結界を展開して調べた。


把握結界には何階層もある、ダンジョンのようなものが見えた。

ふむ、どうやらここはダンジョンの128層のようだ。


しかし、おかしい。

把握結界には250層のダンジョンが見えているのだが、50層から100層、150層250層までの詳細が一切わからない。なんというか、魔力がないのだ。


把握結界は風や気圧、熱などを把握できるのだが、把握した情報は魔力で俺の脳に送られてくる。

ならば、魔力がない状態ならどうなるのだろう。今のが答えだ。

脳へ把握した情報が届く道がないので、情報が俺に届かない。


まあ、それは置いておくとして、今、俺は滅茶苦茶ピンチな状況にある。

えー......ダンジョンというものは総じてモンスターがいるものなんだが、もちろんこのダンジョンにもいた。ヤバい奴が。

そいつのステータスを表示しよう。




火竜

レベル:67

生命力:B

魔力量:A

体力 :B

筋力 :A

耐久 :A

俊敏 :A

魔攻 :A

知能 :D

スキル:火属性魔法  (A)

    火の理    (A)

    炎気     (D)




こんなもう、あの化け物騎士を相手に逃げれる可能性があるような奴がうようよいるわけよ。

128層でこれだからな、250層のラスボスはどうなってるんだ.....

うん、継続と不壊を付与した結界を展開して寝よう


体が疲れていたのか目を閉じたらすぐに眠ってしまった。



どれぐらいの時間眠っていたのかわからない。

腕時計を寮に置いてきてしまったのが仇となったか。

しかも、床が岩の中寝ていたので体中バッキバキだ。


調子が良くないが、これからの予定を考えなければいけない。

水も食料もないし、最大の敵は魔物ではなく飢えになるかもしれない。


とりあえず、今の目標はこのダンジョンから脱出することなんだが、モンスターがヤバくて一筋縄にはいかない、ということがわかった。


ここで俺には4つ選択肢がある。

1.下の階層へと向かって行く

2.上の階層へと向かって行く

3.動かず助けを待つ

4.諦めて死ぬ


一つずつ考えていこう。

まず、4は論外だ。人生に悔いありまくりだからな。


4を除外した選択肢は3つ。

1、2、3のどれかなんだが、3はないな。

こんなヤバいモンスターがうじゃうじゃいる場所に救助にこれるわけがない。


残る選択肢は1か2。

どちらかを選んだ場合のメリット、デメリットを考えよう。


1を選んだ場合のデメリットは、

⚪下の階層の魔物ほど強くなっているため、攻略が困難な可能性が高い。

⚪最下層を攻略しても、地上に出られる確証がない。


1を選んだ場合のメリットは、

⚪レベルが滅茶苦茶上がる。


2を選んだ場合のデメリットは、

⚪レベルが1を選んだ場合より上がりにくい。


2を選んだ場合のメリットは、

⚪下の階層の魔物ほど強くなっているため、攻略が1を選んだ場合より簡単な可能性が高い。

⚪確実に出口がある。

⚪地上に近づけば近づくほど人に遭遇する可能性が高くなる。

⚪3層近い。

これくらいかな?


メリット、デメリットの数だと2が勝っている。

2の方が確実、安全。

2の方が近い。


うん、2だな。


こうして俺は上層へと進むことになった。



把握結界に従って、俺は次々と現れる敵を倒しながら順調に上層と進んでいった。

攻略を開始して3時間でスタート地点から1層上に上がっている。


現れる竜や狼といった敵は内部に障壁を展開させてぐちゃぐちゃにして倒す。

どんなに体表が硬くても内臓は柔らかいものだからな。敵はほぼ即死だ。

予想よりも苦戦しなかった。


しかし、食糧問題は依然として解決していない。

空腹はまだ我慢できるが、喉の渇きが酷い。

が、それも解決する目処がついている。


看破を取得した時に表示された次に成長可能になるまでの時間があと8時間。

それまで耐えて栄養と水分を補給できる機能を追加する予定だ。


魔力は維持消費魔力0と継続的を付与した結界の中で休憩をすることによって回復するから大丈夫。

不壊を付与できないから眠ることはできないが仕方ない。


こんな感じで順調とは言えないが、着々と攻略は進んでいる。


よし、上層への階段があった。

階段を上がっりきったところに頑丈な扉があり、把握結界が中に狼型のボスらしき魔物がいると知らせている。

5層ずつボスと戦わせられるらしい。


頑丈な扉を開けた。

中には予想通り狼型の魔物が待ち構えていた。

が、内部に障壁を展開して瞬殺。


ボスが瞬殺できるなら大丈夫だな。

これなら100層までなら余裕で進めそうだ。



ダンジョン攻略開始から8日。

俺は101層にいた。


栄養と水分を補給する機能は二回に分けて追加し、今は生命維持という名前になって回復に統合されている。


怪我や病気になることはなく、順調に攻略できている。


レベルが6つ上がり、ステータスが上昇、スキルが増えた俺のステータスを表示しよう。




サイジョウ マサキ 16歳 種族人間

職業 :結界師

レベル:26

生命力:A

魔力量:S

体力 :S

筋力 :B

耐久 :A

俊敏 :B

魔攻 :S

知能 :A

スキル:結界術    (A)

    疲労耐性   (C)

    不眠不休   (C)

固有 :神結界    (SSS)


称号 :異世界人

    人外

    狼殺し

    竜殺し

    飯を食わぬ者

    最強の盾



神結界(SSS) 結界に 変形 操縦 継続 不壊 対生鑑定 対物鑑定 偽装 把握 物理反射 魔法反射 展開消費魔力無し 維持消費魔力無し 隠蔽 生命維持 の14の内の2つを付与できます。結界、障壁ごとに別の能力を付与することは出来ますが、2つ以上展開している結界、障壁ごとに別の能力を付与する等は出来ません。相手を直接攻撃するスキルの取得が不可能になります。



こんな感じにレベルが1上がるごとにステータスが1ランク上がるらしい。

スキルは早く外に出たくて無理していたらいつの間にか獲得していた。

神結界の機能は、統合されたのを1と数えると11から14に増えた。

俺のパワーアップポイントはたぶんこれで以上だ。


お、100層のボス部屋への扉に到着した。

ここからは把握結界が使えないから攻略に倍以上の時間がかかることになるだろう。

だがそんなことは関係ない。

ダンジョンをさっさと攻略して外の空気を吸うだけだ。

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