2話 ステータス
うん、テンプレですねぇ
「…は?」
てか、軽くね?
「だよね、私もあんまり理解できてないもん。でも、ここが日本でも、さらにいえば地球ですらないのは確実だよ」
え?異世界って、あれだよな?
剣とか魔法とか、怪物がでてくるやつ?
「ちょっと待て、何でそうなるんだ?」
「んー、とりあえず向こう見てみて」
と、理愛が俺から見て右手の空を指差す
その指が指す方向には…
「なんだよ、そっちに何が…嘘だろ?」
月があった。
それだけなら驚くことはないのだが、その月は、
「多くねぇか?」
そう、多いのだ
大中小揃ってるし小さいのに至っては二つある
「ね?地球じゃないでしょ?」
「あ、あぁ、そうだな、地球じゃないな」
確かに異世界だ。
「それに魔物とかもいるんだよ」
あぁ、まぁ何も居なかったら武装なんかしないだろうしな
「で、なんだけどとりあえず【ステータス】って唱えてみてくれる?」
「【ステータス】?」
ポーン
「おわっ!?」
【ステータス】
菊文字 帝
Lv1
種族 人
職業 なし
能力値
HP7800
魔力量 12600
魔力濃度 97
筋力 624
防御力 521
素早さ 967
知力 1400
運 500
スキル
刀術Lv8 抜刀術Lv9 弓術Lv6 槍術Lv5 合気道Lv9 学問Lv12 並列思考Lv3 魔力強化 魔力操作 睡眠Lv10 言語理解Lv15
称号
転移者
武術家
魔刀士
睡眠愛好家
「おぉー、すげぇな」
男子ならかなりの人が憧れる光景に感動していると今まで会話に入ってこなかったロイスが話しかけてきた
「ちょっと見せてくれるか?」
「お、おぅ、どうぞ」
すると、
「ん?おかしいな、レベル1なのに強すぎないか?俺の時は最高で240あたりだったはずだが…」
「ホント!?私にも見せて!」
「おう、いいぞ」
と、見せると
「すごいすごい!魔力量以外私より高いよ!あとスキル多いね」
ちなみに理愛のステータスは、
【ステータス】
荻野 理愛
種族 人
職業 なし
能力値
HP 4000
魔力量 17000
魔力濃度 89
筋力 180
防御力216
素早さ 312
運150
スキル
家事Lv9 料理Lv10 学問Lv13 調和Lv9 薙刀Lv3
称号
転移者
自然な調和
淀みなき信念
奇術師見習い
魔法少女
ふむふむなるほど、とりあえず自分と理愛くらいは守れそうかな?
と考えていると後ろからルゥメスに抱きつかれた
「うおっ!?」
うむ、柔らかいな。何がとは言わんが。
「すごいね!これなら冒険者ですごい稼げるよ!」
「冒険者?」
「そうだ、俺たち冒険者は各町にあるギルドで登録し、依頼を受け、各地の魔物を討伐したり、指定の素材の収集などを行っている」
なるほど、まぁテンプレね
「どうかな?冒険者登録してみない?身分証も仕事ももらえるし戦えるなら損はないと思うよ!ていうかしない方が損でしょ!」
うーん、そうだな…。
ふと、理愛の方をチラッと見ると期待の眼差しを向けてきている
「うん、登録しとくか」
こうして俺たちは近くの街で冒険者登録をする事になった
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