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俺とお前と野球とあの子  作者: musicalyoi
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第44話 変化球

 1球はずす、2球目もはずす。

 打者にとってカウントがよくなった。

 3球目はファール。

 4球目セカンドゴロ、サードのランナーはホームに走った。

 こっちに来たときからホームに来るだろうとセカンドは予測していた。

 ここで練習の成果が試される。

 セカンド館山は素早くホームにボールを投げた。

 ボールはキャッチャー佐橋の足の左下に来た。そのままタッチに入る。

 「アウト。」

 主審が右手を上げた。

 「ナイスセカンド。」

 キャッチャーの佐橋が声を出した。

 そして次の打者を打ち取り3回の表は終わった。



 「中村、お疲れさん。次、相馬行くぞ。」佐々木監督は言った。

 「はい。」

 相馬が投球練習を始める準備をした。

 「頑張ってよ。」

 山口が声を掛けてきた。

 「おう。」

 「頼むよ。」

 投球を終えた中村も声を掛けた。

 「おう。」

 中村とは組み立ても違うが俺には俺のよさがある。相馬はそう思っていた。

 3回裏、千葉ライアンは先制した。



 1対0で迎えた4回表、相馬はマウンドにあがった。

 「ツーシーム。」佐橋のサインがでた。

 頷く相馬。

 右腕をしなやかに曲げ、投球する。

 ボールは浮き上がりながら打者の胸元から真ん中に入っていった。

 空振り。

 打者はこのボールに驚いたようで1度打席をはずした。


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