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第二話
「おいおい、あんまり比べるな。俺達はチームなんだ。日本一を目指すな。いくらうちのチームにエースが2人いようと関係ない。同じチームでいる限り俺たちは1つだ。それに、ここで争いをして将来には結びつくことがあるのか。」
この言葉を言ったのはレギュラー捕手の佐橋だった。
「2人共今日のピッチングはよかったよ。」
そう言いながら、レガースをはずす。
「集合。」
10分後コーチが集合をかけた。
「紅白戦お疲れさま。これからは年末年始の休みに入る。しかし、各自体を鍛えておくように。今日の中村はよかったな。しかし、うちの2大エースは千葉ライアンの日本一に必要だ。凹凸つける必要はない。みんなそれぞれ、特に2人は互いを意識しないようにしてくれ。ではいつもので終わろう。ご苦労様。」
千葉ライアンはリトルシニア中学硬式野球のチームである。設立から27年、全日本の大会での優勝経験はまだない。しかし、地元で相馬信、中村孝が千葉ライアンに加入したあとチームの成績はぐんと伸びた。もはや日本一も夢ではない。




