表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
彼女のいない世界  作者: 酒屋さん
5/5

4話 護衛

「・・・護衛っていっても流石にこれはねぇよ」


「そんなに嫌なら任務降りてもいいのよ?というより貴方の腕慣らしのためにわざわざ依頼したのに・・・」


「まぁ気遣いには感謝するべきなのかもな。ありがとう、リリィ・・・あと普通に名前で呼んでくれるとこっちとしては楽だよ」


「別に気にしてないわ、こっちとしてはいい暇潰しになるわ・・・ジュン」


俺は現在リリィの護衛についている

内容はリリィの職場への往路の護衛

片道5kmほどあるらしい、この世界でも距離や時間の単位は同じようだった。

石畳で構成された道、モンスターの姿はない。


「ほんとにモンスターっているのか?さっきから全然姿を見かけないんだが」


「ここまで3kmほど歩いてきたけどそれまでで大体10匹はいたはずよ」


「・・・まじですか」


気配とか全くしないんですけどーーーーーーー!!!!


「もちろん。ただ、ここら辺の雑魚モンスターってのは基本的には私達より立場が低いの。何故だかわかる?」


「・・・わかりません」


「それは彼らが“駆逐される側”ってこと。それだけよ」


なるほど、RPGなどでは確かにモンスターは最終的には搾取される側である。言葉では理解できた。


ただ脳内ではどうしても受け入れられない

あの時見たゴブリン

鮮烈な印象、圧倒的な恐怖、そして悟った。殺されると。


「俺の見たゴブリンは俺を殺そうとしてたぞ、殺気が凄かった・・・」


「それは貴方・・・ジュンが怯えてたからよ」


「怯えてたって!あんな場面に遭遇したら誰だって怯えるだろ!!・・・あんなの見たの初めてだったんだから・・・」


リリィの言葉に思わず語気を乱してしまった

しかし、なるほど。

怯えることと殺す殺される立場に関係があるんだ


「俺が怯えてたからゴブリンは殺す立場であると認識した」


「そうよ、中々理解が早いのね。ジュンの住んでいた世界はどうだか知らないけど、この世界は弱肉強食。弱い者は強い者に虐げられて生きていく。ただ弱い者はそう簡単に強くはなれない。だから隙を狙って生きていくの」


「大体の事情はわかった、だがわからないのがひとつ、護衛の必要性だ。リリィは現にモンスターを寄せ付けてない上に、モンスターの気配まで把握してる。護衛なんていらないんじゃねぇのか?」


そうこう会話している間にリリィの職場に着いた、が。

・・・なんだここは?酒場のような雰囲気で皆揚々としている。


「・・・先に謝っておくわ、ごめんなさい」


リリィは踊り場で宣言する


俺の異世界物語の幕を開けるのは彼女だった


「彼を私のバディにします!!!!!」



バディ 相棒


おひさしぶりです

気が向いたので更新しました

すげぇ話が飛びましたが許してください!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ