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28章 6日目〜曇り空〔中村顕子〕

今日は曇りのようだった。

ラジオの気象予報士が曇りであることを告げ、暖かい格好をすることをお勧めします、と言った。実際、少し外はいつもよりも涼しい。冬なのに涼しいという表現もおかしいかも知れないけど、

「今日はなんだか涼しいね」

うちは咲希にそう声をかけた。

うちは咲希と家を出た。

うちはちょっと考え事をしていた。そのせいか、いつもよりも注意力が散漫になっていて、ものにぶつかりやすくなっていた。咲希にも言われてしまった。

「中村さん、何か考え事をしているんですか?いつもよりも物にぶつかりやすくなってますから、少し気をつけたほうがいいと思いますよ」

「……そうだね、わかった。ありがとう」

分かってはいるけど、でもやっぱり、無理だった。いつも以上にものにぶつかってしまった。そうこうしているうちに、学校に着いた。

「じゃあまた部活の時に会おうね。そういえば今日も音楽の授業があるみたいだよ」

「わかりました。ありがとうございます」

うちは咲希と別れた。そして教室に向かった。

教室にはいつも通り、一番乗りだった。一通りいつも通りであることを確認すると、うちは考え事を再開した。

……咲希のことだ。

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