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寝落ち、だけども魔王

 その後も、リストを流し見しながらめぼしいものをチェックしていくフィーン。

 店員に絞り込みしてもらった商品を粗方見終えた後。再度チェックした商品を見直し、考え直した末要らない商品のチェックを外します。


「――うん、大丈夫そうかな」


 懐が暖かいにも関わらず、財布の紐を締めるところは締める。頭首としてアッパレな心構えです。

 購入する物を決めたフィーン。タブレット内の“精算”ボタンをタッチします。


「お決まりになりましたか?」

「取り敢えずチェックしてあるので。ローレライだけは買取で、それ以外の派遣でお願いします」

「契約期間はどうなさいますか?」


 契約期間とは、派遣兵を雇えるレンタル期間のようなものです。


「うーん、取り敢えず3ヶ月で」

「かしこまりました。計16点で三百五十万になります」

「うわっ、3G超えた!? 流石Wギフテッド、高いなぁ……」


 タブレットを操作して『お小遣い帳』の画面を出します。




《三百五十万を引き落とします》


よろしいですか? ――YES,NO




“YES”







「――お買い上げありがとうございました。それでは此方に記入等をお願いします……」




 その後は、契約書のような物を書いていき、購入は完了しました。

 そして買い上げた兵達は明日、城内に運ばれてくることになります。


「ありがとうございました〜。またのご来店お待ちしておりますっ」


 深々とお辞儀をし出送る店員さん。

 フィーンはそれに微笑みながら“買い物を終える”を押し、ショップとの通信が切断。

 画面は元のトップ画面へと戻り、本日の買い物は終了です。


 「――ふぅ」と息を静かに吐いたのち、疲れたのかそのままゴートゥベッド。フィーンは眠りに落ちていきました。


 ※長時間画面を見ていると目に良くないですよ。よい子の皆さんは気を付けましょうね。


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