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ツッコミに呈する、だけども魔王

※フィーンちゃん暴走気味

 タブレット内に無数に並ぶアイコンの一つ“SHOP”をタッチ。

 すると画面が切り替わり、柑橘類を連想させるフレッシュな店内が画面内に映されます。

 其処との間に割り込むかのように、画面の右側にはメニューが、左上には所持金。さらに左下には“精算”と“買い物を終える”のボタンが表示されていきます。

 そう、ディスプレイが三次元なのに対して、間にあるメニューはゲーム画面のような平面的なもの……そんな捉え方で構わないと思います。




「いらっしゃいませ!」


 そうこう考えているうちに、来店(どちらかといえば、アクセスですが……)に気付いた店員である緑髪の女性が声を掛けてきます。


「あ、どーも〜」


 フィーンも気さくに画面からご挨拶。……“気さくに”という所が彼女らしいですよね。


「魔oッ……フィーン様でしたか〜。話は伺っております。本日はどういった御用件で?」

「今あからさまに言おうとしましたよね……?」

「いえいえ、滅相もありません。この私、『魔王』などとは一言も申しておりませんっ」


 今、完璧に言ってるじゃないですか……。

 といいますか、パニックになり過ぎですよ……。きっと神に圧力でもかけられたんでしょうね。かわいそー。




「取り敢えず、派遣兵を雇いたいんですが?」

「あ……ハイっ! 現在、当店で取り揃えております派遣兵の種類は……ギフテッド種を含め総計延べ三千体にも上りますっ」


 ジト目なフィーンに訊ねられ、思わずたじたじな店員さん。……頑張れっ。


「三千!? ちょっと多いですよね……」

「如何なさいましょうっ?」

「んー、じゃあ絞り込み頼めますか?」


 絞り込みとは、沢山の商品の中から条件に合うものだけを選び抜くことです。……って皆さん知ってますよね。


「項目はどうなさいますか?」

「取り敢えず、“ギフテッド”オンリーで」

「はい、今やってみます………………出来ましたっ」

「おおっ、早いですね。どれどれ〜」


 画面に送り込まれた商品リストを覗くフィーン。仕事の早さに機嫌が若干直ったようですね……単純。




ゴブリンgLv5【強化:腕+】

ゴブリンgLv6【強化:足+】

ゴブリンスピアーgLv6【強化:腰+】

ゴブリンスピアーgLv8【強化:腕+】

ゴブリンメイジgLv11【強化:肩+】

ゴブリンメイスgLv14【強化:眉+++】

 :

 :

 :



「……ゴブリン多ッ! アンドゴブリン弱っ!! レベルも全体的に低いし、ギフトも低っ。あ、でもメイジ強いかも……って『強化:眉』!?」


 誰もツッコむ人がいないので、代わりにフィーンちゃんがツッコんでくれましたー。普段はこういう事する子じゃないんですよ?

 作者のボケを流さずに受け止めてくれる辺り、とっても優しいですよねー。


……やっぱりツッコミキャラは必要だと、感じる作者でした。ごめんね、フィーンちゃん?

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