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八重鏡  作者: 藤崎悠貴
人魚の島
55/122

人魚の島 4-2

  *


 人間の住む村にはあまり近づきたくない、というフローディアの台詞は、地上の楽園のような島においてもなんら問題がないわけではないのだと思い知らせるようで、正行は複雑な心地だった。

 しかし本人がそう言うならと、一方で斥候ならぬ先遣隊が手こぎの舟に乗り越えて港へ近づくあいだに、フローディアはいつものように正行に運ばれて海へ放たれ、


「こんな遠くの島まで送っていただいて、本当にありがとうございました。わたしはこの島の裏手にいますから、そちらにもぜひいらしてください。それでは」


 と海のなかで器用に礼をして、そのまま去っていくかと思いきや、くるりと振り返り、例の扉から見送る正行に、


「いろいろとありがとうございました、正行さん。わたし、あなたに会えてよかったです」

「なんだ、今生の別れみたいだな」


 と正行は笑って、


「あとでそっちにも会いに行くから、丁寧なやつはそのときでいいよ」


 フローディアもくすくす、


「じゃあ、そうしますね。またあとで!」


 と明るく手を振り、紺碧の海をだれよりも自由に泳いでいった。

 甲板からもそれを見送る声が上がって、どうやら長旅をともにしているあいだにある程度の親しみも育まれたらしい。

 正行はそれをうれしく思いながら甲板に上がると、ちょうどアキレウス船長が操舵室から出てくるところ、眩しい太陽に目を細めながら空を仰ぎ見て、


「真冬とは思えねえな、このあたりは。いますぐ海にでも飛び込みたい気分だ」

「先遣隊は」

「もう出た。いまごろ湾のなかだろう。この巨体で行けば、村の人間も驚くだろうからな。おまえさんも行くかい」

「もちろん」


 と正行はうなずき、一月のあいだ雨風と荒波に耐えてきた船体を撫でた。


「おれはそのためについてきたわけですから。なんとかしばらくのあいだ、滞在できるようにお願いしてみます」

「まあ、最悪この船の上でもいいがな。魚はいくらでも取れそうだし、別段この島に用があるわけでもねえ。あの海を越えてここまでこられた時点でおれは満足してるよ」

「それで満足されちゃ困りますよ。無事に帰るまで、気合いを入れないと」

「ふん、言うじゃねえか」


 アキレウス船長は正行の背中をばんと叩き、前につんのめって急き込む正行に哄笑する。

 正行も苦笑いで応え、甲板から垂れ下がる縄ばしごを見下ろした。

 それが海へ降ろされた小舟へと繋がっていて、正行が乗り込むのを待っている。


「じゃ、行ってきます」

「おう、しっかりな」


 正行はするすると縄ばしごを下り、それを待ちかねたように水夫たちが櫂を入れて、力強く凪いだ海を進む。

 紺碧の海は、相当な水深を持つらしいがやけに澄み渡っていて、水面は淡い青色、海底は濃紺で。

 水のなかに指を入れれば、ほんのりと冷たい程度の水温、じりじりと焼けつく太陽に追われて飛び込めば体温もほどよく下がるだろうというくらい。

 振り返れば、いままで乗船していたアリス号の巨体が、ほとんど揺れることもなく威圧的に控えている。

 たしかにこの威容で湾に入るわけにはいかないか、と正行がうなずいたとき、長く伸びた船首から、黒い影がぽろとこぼれて、水面に激しく叩きつけられた。

 その波で小舟が揺れるのに、待ちきれず飛び込んだらしい船員の眩しい笑顔、甲板からは本当にやりやがったと笑い声で。

 正行は小舟の縁にもたれかかって、青い空を見るに、


「平和な雰囲気だなあ」

「何度か襲った嵐もうそのようだな」


 水夫も櫂を漕ぎながら、ようやくほっと安堵した顔である。


「嵐もそうだけど、大陸でもこのところ物騒で血なまぐさいことばっかりだったからさ。なんか、心休まるよ」


 白い雲と海鳥が舞うだけの青空に思えば、半年前。

 なんの因果かこの大陸へ飛ばされた正行は、いくつかの偶然が重なり合い、気づけば戦争というそれまでの現実から大きく離れた世界へ身を投じていた。

 それが夏の中頃、いまはもう冬の終わりになっている。

 戦争といって、つらいことばかりでもないし、すべてを忘れて笑い合った夜もあるが、心のどこかで常に争うことを考え、他人より優位に立つことばかり考えていたせいか、このあるがままの南国を見ていると、ここには敵もおらず、だれの上に立たなければならぬというわけでもなし、この世界へきてからようやく心の底から安心できるような雰囲気なのである。

 正行の乗る小舟も、岩に抱かれるような狭い湾の入り口を通りすぎ、色とりどりの家が並ぶ村の正面へとたどり着いている。

 湾の外は海の色も深い濃紺だったが、湾のなかにはどうやら白い砂が溜まっているらしく、輝くばかりの透き通った緑、砂地が透けて見えて、それが発光しているようでさえある。

 美しい湾内の水に見とれているうち、船は桟橋へ近づいて、すでに先遣隊が横付けしているところに加われば、屈強な水夫の向こうに老人がひとり。

 正行は多少よろけながら下船して、老人に向かって丁寧に頭を下げた。


「ぼくたちは大陸北端の国、グレアム王国からきました。いかなる敵意もなく、ただ外海にわれらの船、アリス号を逗留させておくことと、乗船している者の上陸の許可を求めます」

「わしはこの村の村長をしておりますが、大陸の北端からきなさったか」


 老人は、正行が若いことにも驚いたようだったが、目には田舎らしい穏やかさがあって、


「それは、どんな航路できなさったか知らんが、ずいぶんと長い旅でしたでしょう。なにもない村ですが、ごゆっくりお休みください」

「ご丁寧にありがとうございます、ご厚意に感謝いたします」

「いや、なに、大陸からの船など久しぶりでしてな、多少驚いている村人もおりますが、見てのとおりのんきな村です」


 老人は日焼けした腕で背後の村を振り返り、口では卑下しつつ、その実この静かで美しい村に誇りを持っているらしいとわかる。

 正行もゆっくりと村を見回し、色とりどりの鎧戸や、暖色系で塗られた家々、見慣れぬ花をつけた木や穏やかな波音を感じ、すぐにこの村を気に入ったらしい。


「本当に、よい村ですね。大陸では、いまは冬のまん中、毎日のように吹雪いておりますから、それに比べてここの気候のよいこと。つい海で泳ぎたくなりますね」

「はっはっは、そうでしょうなあ」


 と村長、いたずらっぽく目を輝かせ、


「その誘惑は、ときにここで生まれ育った村人にも耐え難いものです。しかし外洋で泳ぐのはお気をつけください、このあたりは鮫もおりますから。湾内であれば、鮫が入り込むこともありませんから、女子どもでも安全ですが」

「はあ、鮫ですか。それはまた」


 正行の脳内にちらり、アリス号の甲板から飛び降りた男が浮かんだが、まあ大丈夫だろうと思うことにして、村長に導かれるまま、白い砂浜を歩く。

 よほど粒子の細かい砂なのか、歩く度に小動物のようにきゅっと鳴いて愛らしく、水夫の一部はさっそく交流成功を伝えるために小舟でアリス号へ引き返している。

 それを振り返りながら、細い路地へ案内されて、緩い坂道、上る右手に赤く揺れる花と葉で。


「この花は、なんというんですか」

「はあ、これですか」


 と村長は手を伸ばし、だれのものでもないらしい植え込みから伸びる枝に触れながら、


「カルミアと言いましてな。もともとこの村に自生しておる植物なのですが、このあたりに生えているものはすべて植えられたものです。この島、そしてこの村自体、カルミアという名前なのですよ」

「そうなんですか。カルミア、か――」

「それも知らずにいらっしゃったとは、いったいなにか目的があったのですか、この静かでちいさな村に?」


 村長の目にかすかな警戒が宿るのを、だれも非難できるまい。


「目的といえば、目的はあるのですが」


 フローディアのことを正直に伝えたものかどうか、正行は悩みながら、


「このあたりには、人魚が住んでいるのですか」


 と切り出した。

 それで村長の表情がどう変わるかといえば、目に見えた変化はなく、ただ笑顔もないまま、


「同じ島の、ちょうどこの村とは反対側に集落を作っております。それが目的で?」

「いや、実はすこし前にひとりの人魚がわが国の港に流れ着きまして。それを送り届けるために、ここへ」

「ほう、なるほど。わざわざそのためだけに、あれほど巨大な帆船を率いてやってこられたとは。いま大陸では冬だとおっしゃっておりましたが、それでは嵐にも遭いましょう、よくご無事に」

「幸運だけには自信があります」

「はっは、それは心強い――しかし、これは親切で言うのですが、この村であまり人魚の名前は出さぬほうがよいでしょうな」

「どうしてです? 敵対でも、しているのですか」

「敵対というほど剣呑な関係でもありませんが、まあ、同じ島に暮らしていながら友好的ではありません。お互い、できるだけ会わぬようにしておるのですよ。会っては余計な諍いの火種となりかねません。ご理解いただけんかもしれませんが、このように閉じた島ですから、一度諍いが起こると際限がないのです。お互い、この島以外どこへゆくこともできんのですから」

「なるほど――すこし理解できました」

「お若いのに、聡明なようだ」

「どうでしょうか。おっしゃっていただけるほど聡明ならよいのですが」


 歩きながらぽつりぽつりと歩くうち、坂の勾配がきつくなって、ずいぶんと山を登ったらしい、振り返れば腕に抱かれたような形状の湾が一望できて、どうやら本格的に物資を運び込む船がアリス号から出てきたよう、外海のアリス号から湾までのあいだを、いくつもの小舟が往復している。

 家々は石造りで、二階建てがほとんど、限られた敷地に建てられているから、縦長の家屋が多い。

 雪深いセントラムの町に比べれば、屋根の傾斜はほんのわずかで、南国特有の微睡みに似た乳白色の光に充ち満ちて、それを彩るカルミアとハイビスカスが、浜からの風に重たい頭を揺らしていた。


「どうぞ、こちらへ。なんのもてなしもできませんが」


 と案内されたのは、村のいちばん高い位置にある一軒家、壁は白く塗られて、深い緑の鎧戸が大きく開いている。

 なかへ入ると、明るい室内は素朴な暖かみに満ちて、円形の机にゆったりとした肘掛け椅子、奥には食器棚といくつか食器が残ったままの台所で、どうやら寝室は二階にあるらしい。


「おい、お客さまだ」


 と村長が言えば、二階からゆっくり痩せた老女が現れ、正行にぺこりと頭を下げると、なにもかも心得たふうにもてなしの用意をはじめた。


「お気遣いなく」


 正行は勧められるがまま肘掛け椅子のひとつに腰を下ろして、家庭的な室内を見回す。


「どうも、質素な暮らしでしょう」


 さすがに村長は照れた顔で。


「大陸に比べればまるで話にならぬ家でしょうが、資源もあまりない島では、ものはあまり使えませんからな」

「いや、温かくて、居心地がよいですね――大陸では城に住んでいますが、ここだけの話、どうにも広すぎて落ち着かないんです。もとは普通の民家で暮らしていましたから、余計にそう感じるのでしょうけど」

「お城に仕えてらっしゃるのですか。失礼ですが、その若さで、城ではなにを?」

「見習い軍師というか、まあ、戦争をやってます」


 正行はどことなく恥じ入るような顔つきである。

 しかし村長ははあと椅子の背もたれに身体を預け、


「戦争ですか。それはまた剣呑な。このような島では、考えられぬことですな」

「大陸でもできれば考えたくないことですよ、戦争は」

「しかし兵士ではなく軍師を志されたということは、軍を指揮するのがお得意なのでしょう」

「いや――得意ではないはずなんですけど」


 応えるうち、そういえばなぜ自分はこんなことをしているのだろうと不思議に思った正行、小首をかしげて。

 そこへ差し出された茶と簡単な菓子に、礼を言ってつまむと、それがまた素朴な味、あまりしつこくはなく、するすると身体に入り込むようなやさしい味なのである。

 村長の妻らしい老女は、またぺこりと頭を下げ、二階へ戻っていった。

 それを充分見送ってから、村長は机の上で手を組んで、


「ところで、ひとつ確認しておきたいのですが、あの船には何名が乗船しておるのですか」

「水夫が二十数名、ほかにも航海士やら船長やら、積み荷の管理人やら記録係やらも入れて、全部で四十名弱でしょうか」

「四十ですか。なるほど」


 村長はちらと正行の顔を上目遣いで、


「見てのとおり、わが村はほんのちいさな集落ですから、四十名もの方々の食料や寝床の提供はむずかしいかもしれません。これを歓迎していないととられると困るのですが」

「いや、わかっています。食料は極力持ってきたもの、あるいは海で調達したものにします。寝床も、ほとんどは船で寝起きすることになるでしょうし、この暖かさですから、屋根さえあればどこでも構いません」

「そうですか。実はそれが不安だったのですが、それならこちらも満腔の歓迎ができます」


 村長ははじめて正行に手を差し伸べ、正行はその手をしかと掴んで、ここに友好的な交流が約束されたのだった。



 カルミア村の外れ、いかにも急ごしらえな木造の二階建ての一軒家にも、巨大帆船到着の報は届いていた。


「師匠、師匠!」


 と若い弟子、ブルーノが部屋へ飛び込むと、師匠たるコジモは窓辺で古い本を読んでいるところ、その後ろでは年長の弟子のファビリオが黙々と今夜の食事に使う魚を捌いている。


「師匠、大変ですって、師匠!」


 軽躁な弟子に、コジモは紙面からゆっくりと顔を上げて、


「なにが大変なのだ、ブルーノ。海が割れ、なぞの巨大生物でも現れたか」

「それよりも大変ですよ」


 とブルーノはじれったそうに首をぶんぶん振って、


「いま、港のほうに船が着いて。それが、たぶん、例の船なんですよ」

「例の船といわれてもわからん。なんの船だ」

「ほら、ぼくらがセントラムを発つ前に造船所で作っていた、あの巨大帆船です!」

「なに、あの船がこの島に?」


 これにはコジモも本を閉じ、ファビリオも料理の手を止めている。


「なぜ、そうとわかった」

「形がいっしょですもん。名前はちがって、たしか、アリス号って書いてありましたけど」

「アリス――なるほど、ではセントラム港にあった船と同じ船かもしれん。アリスといえば、グレアム王国の王女の名、もしその名前を冠した船とすれば――」

「やはり、セントラム王国はグレアム王国に敗北しましたか」


 ファビリオがぽつり、老コジモは重たくうなずいて、


「そうなった、ということであろうな」

「お師匠さまの見立てが当たったということですね」

「敗戦の予想など、だれにでもできるよ。わしは立場として、それを食い止めねばならんかったのだ。義務を放擲したわしにとっては、まるでセントラムの悪魔が追ってきたようだが――わしらがこの島に流れ着いたことを知ってきたわけでもないのであろうな」

「まさか、そんなはずありませんよ」


 ブルーノは肩をすくめ、


「嵐に遭って、ぼくたちにだってこの島がどこにあるのかわからないのに、そのぼくたちを追ってたどり着けるはずがない。たぶん、偶然でしょうけど」

「とんだ偶然もあったものだ」

「どうします、お師匠さま」


 とファビリオはあくまで真剣に、コジモはすこし考え込む顔で、


「かつてのセントラム王国の船であれば無視するわけにもいかんだろうが、もはやグレアム王国になったのであれば、名乗り出る義理もないが……かといって、船も失い、ここで永久に暮らすというのもどうかの」

「島に残されていた古い本も、あらかた読み尽くしましたしね」

「うむ。ここはひとつ船員と会って、いろいろと情報を得てみるのも手かもしれん。とにかく港へ行ってみるか」


 コジモが立てば、ブルーノはぶるると身体を震わせて、


「やった! ようやくこれでこの島から出られそうだ」

「なんだ、おまえ、きたときは暖かくていい島だって言ってたのに」


 とファビリオが笑えば、ブルーノは唇を尖らせ、


「そりゃ、最初はいいって思ったけど、何ヶ月か住んでるとやることがなくてひまなんだよ。毎日魚獲ってばっかりでさ」

「それが人間の生活ってもんだろ。おまえはやっぱりもうすこし思慮を身につけたほうがいいな。ひとりでこの島に残るか?」

「や、やだよ、そんなの! し、師匠、ぼくのこと、置いていかないですよね?」


 コジモも笑って、


「どうかの。たしかにお主は、まだこの島で学ぶこともありそうだが」

「な、ないですって! もうこの島は充分堪能しました! 寒いとか暑いとか、もう文句言わないから、もっと広いとこに行きたいですっ」

「現金なやつだよ、まったく」

「しかしまあ、島から出られると決まったわけでもない。乗船を断れればそれまで、あまり過大な期待はせんほうがよいと思うがの」

「だめですよ、師匠。もっと明るく考えなきゃ」

「ブルーノ、おまえ、お師匠さまに対する口の利き方がなっていないぞ」

「ぼく、先に港へ行ってますね!」


 ひとり駆け出すブルーノに、ファビリオはため息、コジモは明るく笑った。


「いいんですか、お師匠さま、あんなのが弟子で」

「夕食の材料でも弟子でも、種類は多いほうがよい。あれもひとりの人間、天真爛漫であるがゆえにはっとするようなものの見方をすることがある。わしの弟子としてあれがなにを得るかはわからんが、わしがあれから学ぶことはまだまだ多いよ」

「まあ、お師匠さまほど勉強熱心なら、なにからだって学べるでしょうけどね」

「うむ。身近にあるもの、あるいは見たこともないもの、等しく示唆を含んでおる。それをすべて知ることはむずかしいが、気づいたかぎりの示唆は取りこぼしたくないだけよ」

「その姿勢はお師匠さまらしいけど、あいつはどうかなあ……」


 のろのろと出てゆけば、ブルーノはすでに細い路地の先で手を振っている。


「ふたりとも、早く早く!」

「そう急がずとも逃げやせんよ、ブルーノ」


 聞こえたか聞こえていないか、ブルーノはひとりでまた駆け出し、その若い背中が真武らしいらしい、コジモは目を細めて笑った。


「ほんと、あいつは……」

「まあ、よいのだ。人間はあるがままでいるのがよいのだよ、ファビリオ」


 ふたりはあくまでゆっくりと、右手に美しい風を感じながら港へ向かって降りてゆく。

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