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青春は2人いるとうるさい!?  作者: 澄田 葵伊


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盆踊りにDJはうるさい

「すみません、おばあちゃんが」


「ああ、いーよいーよ。元気なお婆さんでいいことだし」


結局回ることになった。名前は四沢 鈴音 (よつざわ すずね)というらしい。


「ほんとにごめんなさい」


見ての通り、きちんとしているとてもいい子だ。


「そういや、何歳なの?」


一が問う


「4月の21が誕生日で、12歳です」


少しおどおどしながら答えた。


「今年から中学生か、ひと回り下だな」


俺たちも昔はこんな感じだったのだろうかと思った。会話も止まり、気まずい沈黙が流れる。


「えーっと、なんかたべる?」


耐えられなくなり、なんとか話題を振った。


「俺たちが奢るよ」


一も俺の提案に乗っかった。しかし、奢るのに俺も入っているのかと驚いた。


「え、そんな申し訳ないです」


「大丈夫。高校生だから。な、悠斗」


俺に振るなと思いつつ首を縦に振った。


「じゃあ、あれで」


と鈴音が指さしたのは、チョコバナナだった。


「うわでか」


その大きさに思わず声が出てしまった。普通のバナナのサイズの倍以上の大きさだ。


「すみません、一本ください」


「じゃあ、1000円ね」


チョコバナナにどんな値段つけてんだよと思いつつ、財布から500円が消えた。


「ありがとうございます!」


大事なお金が減ったのは悲しかったが、鈴音が美味しそうに食べているのを見て、少し誇らしげになった。



そのままいくつか食べ物を購入し、ベンチを見つけて座りながら食べることにした。


「それにしても、鈴音って友達と回らなくてよかったの?」


あえて聞いていなかったことを一が直球で聞く。鈴音は少し迷いながらも口を開いた。


「私、自分から何か行動するってのができなくて、それで、同じクラスの人に話しかけることもできないし。」


なかなか難しい悩みだ。俺たちはそもそもひかりの明るさで成り立ってるわけで、自然と誰かと話すことに対しての恥ずかしさは無かった。


「難しいよな、それは」


そう返すことしかできない自分が悔しかった。しかし、今回の一は一味違った。


「具体的に、恥ずかしいのか?それてもあっちが嫌なことするのか?」


「全然私から話しかけるのが恥ずかしくて」


「そうか、、、」


一が集中モードに入った。


「なんで恥ずかしいのかわかる?」


「嫌われないかなとか」


「あー、ちょっとしか話してないけどさ、俺からすると嫌いになる要素ないし、逆にいい子すぎるから大丈夫だと思うけどなー」


それを聞いて鈴音は恥ずかしそうにしていた。


「あ、ありがとうございます。頑張ってみます」


「おう!がんばれ」


珍しく一が誰かの相談に乗っていた。そうしていると、公園の中心が騒がしくなってきた。


「何か始まるのか?」


聞いてみると、鈴音が答えた


「DJが来てコンサートするみたい」


「行ってみるか、」


提案したら潔く承諾してもらえた。



中心にある塔を囲むように大勢の人がいた。


「それじゃあ盛り上がっていくZEー!」


「いぇーい!!」


大きな音楽と派手な照明で満たされて盛り上がりをみていた。


「どこのクラブだよ!」


早速ツッコんでしまったが、本当に盆踊り会場なのか疑うほどの輝き具合だ。


「ほら、いくぞ悠斗」


帽子を逆さにつけて、じゃらじゃらアクセサリーをつけた一に誘われる。


「お前それどこから出した!」


「四次元ポケット?」


「んなわけねーだろ!」


俺たちの会話にクスクスと鈴音が笑う。


「ほら2人とも、一緒に踊りましょう!」


俺たちに満面の笑みを向けて誘ってきた。


「おう!」


「ああ」


流れのまま、音楽に乗って踊り始めた。初めはぎこちなかった鈴音の表情も、今になっては元気な笑顔を見せていた。まるでひかりのようだ。



DJの出番が終わり、会場のざわめきが少し静かになる。


「楽しかった!」


「それならよかったよ」


鈴音が楽しそうにしているのを一が嬉しそうにしていた。


「あ、いたいた!おーい2人とも、、、って」


駆け寄ってきたのはひかりだった。鈴音の姿を見て止まった。


「誰??」


盆踊りのDJはうるさかった

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