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結果にはひかりがうるさい

期末テストから3日後、学校の廊下は騒がしかった。


「悠斗、あれなんだろ」


「多分テストの結果かな」


今日は珍しく一が係の仕事で先に学校に来ていて、翔は朝練だったので、ひかりと2人で教室まで歩いてきた。階段を登った先の掲示板にたくさんの人が群がっている。


「あっ、おはよう!ひかりちゃん」


「奏ちゃん!おはよ!」


「そっちにいるのは確か、、、悠斗くん?だったかな」


「は、はい初めまして」


クラスは同じだが、話たことはなかったので少し動揺した。ひかりなどと話しているのを見ていたが、遠くから見るより近くで見たほうが圧倒的にかわいい。これで文武両道なのだから、それはモテるだろう。


「私まだ見てないけど、2人もまだ見てない?」


「うん!今から見る!」


「じゃあ見よっか!」


人が多くて見えないので、隙間を通りながら順位の表を観に行く。デカデカと張り出されていた紙には名前と順位、点数が書かれていた。俺たちの学科の生徒は全部で50人、下から名前を見ていくと、41位の場所にひかりの名前が書かれていた。


「えっ、私41位だ。しかも点数241点、やばーー」


「私と悠斗くんはまだ出てこないね」


引き続き順位を見ていく、7位のところに奏の名前が書いてあった。点数は455点だ。


「えーっ、455点で私7位なの??」


「俺は、、、」


7位から上を見ていくと、5位に一の名前があった。点数は462点。上はかなり接戦なのかと思っていながら俺の名前がまだない。


「あっ、悠斗!」


「悠斗くんあったね」


俺の名前をやっと見つけたが、その上は空白だった。名前の横に書かれていた文字に2人が驚愕する。1位、494点。


「悠斗くん、よ、よんひゃくきゅうじゅうご、、」


「流石の悠斗だねー」


「今回は特段と難しいわけでもなかったし」


俺の成績がずっといいことはひかりは知っていたので、反応は普通だったが、その隣の奏はそうではなかったようだ。


「悠斗くん、すごすぎ!今度勉強教えてよ!!」


俺の手を取り、すごい勢いで迫ってくる。これほどのかわいさの女子が至近距離にいると、とても焦り、判断が鈍る。


「え、あ、まあいいけど、、、」


勢いに負けて承諾してしまった。


「じゃあさ!二学期の中間テストの勉強会に奏ちゃんも誘おうよ!」


「え、いいの?」


「全然大丈夫!悠斗の部屋もまだ入るしね!」


「え、また俺の部屋!?」


勝手にまた俺の部屋に決まってしまった。俺たちのうるさい日常にまた1人登場人物が増えた。




「、、、ってことがあって」


「朝から大変だな」


体育の時間に朝あったことを一に話した。さすがに大変だったということは理解してくれた。


「それにしても、あの渚さんと仲良くなるとは流石だな」


「そんなに人気あるのか?」


みんな奏のことをすごく尊いような言い方をしているが、自分が見た感じ普通の女の子にしか見えなかった。


「そりゃもちろん!あの整った顔立ちと可憐な立ち振る舞いからは想像できないほどの運動能力の高さ、そして頭脳明晰、極め付けには弓道の袴姿がこれまた世界遺産並みの美!」


「お、お前、犯罪だけはするなよ」


「しねーよ!」


これほどの熱を出している一は珍しいので、悪いことをしようとしてるのではないかと、少し怖くなった。


「にしても、一も順位高かったよな」


「あー、そうだけどさ、、、お前に言われたかねーわ」


ギラリと視線を強くし俺を見てくる。もちろん5位はすごいのだが、さらに上の俺に言われたのが尺に触ったのだろう。


「今度は負けねー!」


「俺も追い越されないようにしないとな」


一はまた闘志を燃やして熱が上がっていた。




「いやー、まさかひかりがあそこまで順位低いとは」


「まーあ、赤点なかったからよし!」


バレーの休憩時間に話している。


「私は17位っていう順位は納得できなかったなー、、、悠斗は勝てないとして、一に負けたのが悔しい!」


一と同じく闘志を燃やした。翔は一に対しての対抗心が強く、中学の時も勉強、運動、ゲーム、などで2人は対決してきた。


「ひかりちゃん、翔ちゃん、やっほ!」


「奏か、あんたも7位だったんでしょー!」


同じく奏にも鋭い目つきで投資を燃やす。


「いやいや、たまたまだよ、悠斗くんと39点差もあるんだよー」


奏もよほど悔しかったのか、その感情が顔に現れる。混戦していた上位にとって、39点はかなりの差になるからだ。


「あれはもう論外よ、論外。小学校から圧倒的だったもの。あいつが1位じゃないテストなんて見たことないし。」


「そうそう!中学の時、全国模試受けたって言ったけど順位教えてくれなかったし!」


「そ、そうなんだ、すごいなー悠斗くん」


奏の顔が少し赤くなったのに、ひかりと翔は気づいたが、その真相はまだ誰にもわからなかった。


ひかりのテスト結果は、うるさくしないとたまらないものだった。

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