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テスト以外で4人はうるさい

朝の騒がしい教室、というわけにはいかない。今日はみんな机に向かって黙り込んでいる。理由は簡単、期末テストが今日から始まるからだ。


「ねえねえ悠斗、私静かなのいやなんだけどー」


いつも元気な分、ここで静かにするのはもどかしくなるのだろう。だが、ひかりは勉強ができない。なので今の時間が嫌と渋っている暇はないのだ。


「高校初のテストなんだから、いい点取れるように勉強しろよ」


「かけっちー、悠斗がいじわるー」


翔に助けを求める。翔の勉強する手が止まった。


「ひかり、勉強しよう。留年もあるし」


「かけっちも裏切ったぁー!」


いつもの翔とは違い、完全真面目モードだ。翔はなにかと勉強を頑張るような性格だ。ひかりは、目をうるつかせながら一の方を見るが、俺たちに共感したようにうんうんと、頷いた。


「お前の勉強できない具合はすごいからな。」


「やれよー」


「ううっ、わかったよーー」


3人の熱に当てられたのか、前を向き、教科書を開き勉強を始めた。勉強勉強と言っている割には、俺は全くしていない。昨日も夜は眠たくて気づいたら9時に寝てしまっていた。そのため、今ものすごく焦って勉強している。


「一限目なんだっけー」


「数学、ひかりは散々やったからな」


勉強会の日の後から、放課後残ってひかりの数学の勉強を手伝っていた。ここで良い点数でなければ俺たちの頑張り損ということになる。


「まっかせてよ!みんなより高いの取れる自信あるし!」


「私は負けないかもー」


「勝てるし!!」


クスクス笑う。結局静かにすることなんてできず、少しうるさくなった。



一限目:数学

範囲は主に二次関数の問題。翔と一は基本を理解してしまえば、簡単に応用まで解けるようになったが、ひかりは基本すら理解できなかったので教えるのに苦戦した。テスト問題を解いていくと、勉強で解いたような問題ばかりだったので、ひかりでもいけるだろうと安心した。


「終わったー。私はなんとか80取れるかなくらい」


「俺もそんな感じ、悠斗とひかりは?」


「俺も普通に解けたかな」


「私もいけたよ!だいしょーぶ!」


その言葉に3人とも安堵しながらも、まだ危機はさっていないことを感じていた。


「テストはまだまだ続くぞ。次は理科だ」


「理科も悠斗が教えてくれたからいける!」


4人で赤点回避の約束を交わし、席に着く。



二限目:理科

基本的に物理で、計算系が苦手だったひかりだが、数学と同時進行で進めた結果、ある程度は解けるようになった。一は元から理科が得意であり、翔も普通なりにできるらしい。


二限目も終わり、テストの解答についての話をする。これがテスト後の過ごし方の基本だろう。


三限目:国語

ひかりは国語はできるので、逆に一が教えてもらっていた。国語は解答がこれと定まっていないので苦手らしい。珍しくひかりが勉強を教えるという構図を見ることができて新鮮だった。


四限目:社会

一学期の範囲は歴史であり、記憶力が良い翔と一が得意としていた。人物と年代、出来事の結びつきが難しく、ひかりが数学に次いで苦戦していた教科だ。


五限目:英語

文法は基本的に中学の復習だったので4人とも大丈夫だった。問題は単語だけだったが、他の教科の暗記に比べてただ単語を覚えるだけだったので比較的みんなできる教科であった。



「いやー!おわったー」


「この学校は期末五教科だからなー」


他の学校では専門教科などがあるが、この学校の普通科は五教科から派生する単元もすべて合わせているので1日でテストが終わる。しかし、凝縮された分テスト時間は一教科60分と普通の授業より多い。


「みんな順位どうかなー?悠斗大丈夫?」


「俺よりひかりだろ。勉強したけどちゃんと解けたか?」


「だいじょぶだいじょぶー。たぶん、、」


自信たっぷりだった顔から自信がなくなっていった。


「たぶんて、、、ひかりだめじゃん」


「かけっちそんなこと言わないでー。でも、ほんとは全然わかりませんでした」


しゅんとした顔になる。ひかりがここまで自信がなくなるのはまずい証拠だ。今回は赤点を覚悟したほうがいいだろう。


「でもまあ!まずはテスト終わったことをよろこぼ!」


「切り替えの鬼か!」


そんなことを気にせずにいられるひかりのメンタルはすごいと感心を隠せなかった。ひかりに急かされ早く支度をして久しぶりに4人で帰っていった。


テスト中以外の4人はうるさい

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