もしも。
もしも、もしもだよ。
もしも、あの日や、あの日。あ、あとあの日も。過去の僕に会うことが出来たら。
僕はきっと彼らを殴り飛ばす。
「どうしてあんなことしたんだ、この愚か者が」
と蹴り飛ばす。
彼らは泣いて謝る。
「ごめんなさいごめんなさい」
それを聞きながら殴り続け、
「許してください許してください」
小さくなるのを眺めながら蹴り続ける。
どれだけ彼らを蹴り飛ばしたら、僕の気は治まるだろう。
何人彼を殴り飛ばしたら、僕の気は晴れるだろう。
わからない。わからない。
わからない、わからない。
「ごめんなさいごめんなさい」
殴り飛ばされるべきは、
「許してください許してください」
蹴り飛ばされるべきは、
「お願い。許して。」
本当はきっと僕の方。