第7話
ナビさんにだれか起きたら起こしてくださいとお願いして眠りにつく
心地よく疲れ果てぐっすり眠れた
ナビさんの声が脳内に響き
目覚めるといい天気
雨降らないって言ってたし当然か
下に降りて顔を洗いたいとおかみさんに言うとクリーンをかけてくれた。
ありがたい。
マーガレットさんとマーサさんも程なくして来てくれた。
小波「おはようございます。今日も炊き出しの手伝いよろしくお願いします。」
おかみさん「まかせておくれ!」
マーサ「頑張るわ」
マーガレット「ええ、もちろん!」
小波「朝なので、卵とスープとパンがいいかとおもうのですがいいですか?」
おかみさん「卵なんて高級品出したらダメよ!」
小波「え!!そうなんですか? 私の住んでた村では鶏がたくさんいたので毎日のように卵食べてたので普通だと思ってました。」
おかみさん「そうなのかい。もったいないからスープに入れましょう。みんなで食べられるし、数を節約できるわ。」
マーサ「じゃ、今日は丸ネギは薄切りがいいわね。」
マーガレット「ほかの野菜はあるの?小波ちゃん」
小波「今回は昨日出した3種類だけです。7日後には別な野菜も手に入ります。」
そう言いながら野菜を出して、卵のパックを一つ出した。
3人の顔に???が浮かんでた
おかみさん「ん”んん、ごほん。 じゃ、かきたまスープ作りましょ。野菜は薄切り。」
マーサ「わかったわ!」
マーガレット「すぐにとりかかるわ!」
小波「私は体調不良の方のお家から鍋を回収してきます。」
おかみさん「村長の家に行って、だれかついて行ってもらいなね。みんなクリーン使えるから~」
小波「はーい」
早朝の家に行くとロバートさんが来てくれた
ナビさんが昨日より元気になっているから、もう感染はしないよと脳内で教えてくれた。
小波「ロバートさん元気になったようで良かったです。」
ロバート「わかりますか?すごく体調がいいんです。あんなに美味しいスープもパンも初めて食べましたよ~」
小波「作ってくれたのはおかみさん達ですよ(笑)」
くすくすと笑いあいつつ病人のいる家を回る
鍋は空っぽになっていてクリーンをかけてくれていた。
すぐに次を作ってくるからと約束して宿屋へ戻る。
みんな一生懸命野菜を刻んでくれていた
一つの鍋だけ、薄切りを細かくしてもらい煮込む
おかゆも作成
卵は1パックでは足りないので2パック追加で出しておかみさん達をぎょっとさせた
たまごたっぷりかきたまスープは村人たちをびっくりさせたのだった。
パンは同じもので悪いが4袋出して病人宅へスープとおじやを持って向かう
食事もまだだろうにロバートさんがついてきてくれた。
みんな、よろこんで昨日のスープとパンもとってもおいしかった。貴族にでもなれた気分だったわ。と大喜びだった。
子供の回復も早く、卵入りのおじやを見て大喜びだった。
具合が悪い人も基本、脱水と栄養失調がおおもとの原因で弱り具合が悪くなっていたので
少しずつ栄養をつければ自然治癒するとナビさんが教えてくれて
ほっとした。
また、夕方来ますと伝えて水などは足らなくないか確認した。
全て済ませて宿屋へ戻り、宿屋の前でロバートさんにクリーンをかけてもらう。
中で食事をして
片づけをする。
小波「おかみさん、ここの村の人はお米って食べないの?」
おかみさん「病人食に使ってた白いのかい?あれはみたことないねぇ」
小波「あれは、あの煮込み方と、炊き上げるって言ってもう少し硬めに仕上げる方法もあるの。で、そっちは普通の元気な人が食べるんだけど
炊いてみませんか?こっちの人の口に合うか確かめたいし。口に合うなら別な料理ができるんです。」
おかみさん「じゃ、これ片付けたら試してみようか!」
マーサ「私たちも居てもいいの?」
小波「もちろんです。お家の方が平気なら」
マーガレット「この天気じゃ、何もできないから平気よ ふふふっ」
小波は米を出してボウルに入れる
ナビさん指導の下、3合ほど炊くことにする
ただ、水を結構使うのに気づき
浸透させるには水不足を解消しないとダメだと思った小波だった。
最初はさっと水を通す
水を切ったら20回程度とぐ
水を入れてすすぐこれを2回ほど繰り返して鍋にいれ水を灌ぐ
米が水を吸って白くなったら炊く
蓋をして、中火から沸騰させ2分程度
そこから火を弱めて10分程度
水気がなくなったら、蒸らして10分
蓋を取って混ぜたら完成
小波「これがプレーンの出来立ての状態です。これとおかずを一緒に食べます。
これを炒めて味をつけたりしたりもします。」
おかみさん「水不足さえなければ、優しいふんわり甘い良い匂いね。」
小皿にとりわけ塩を少しふってそのままパクリ
マーサ「噛むたびに甘みがでて美味しいわ!」
マーガレット「そうね、癖がなくて食べやすいわ。塩が甘みを引き立ててる美味しいわ」
好評だった。
小波「今回の水不足の原因は分かっているのですか?」
おかみさん「こっちではまだ何も聞いてないねぇ。領主様のところで何かわかるといいんだけど」