第2話
村へと歩き出した
てくてくと草原を歩きながら、若いっていいわ~と思う小波
全然疲れない、死んでるけど転移前?現代の日本のデスクワーク中心の小波ならすでに座りたい
自転車かなにか乗り物で移動したいと思っていたはずだ
でも全然すいすい歩けるなんなら走れそう
ただテンション上げ上げもちょっとおかしな人かもと思い直し周りに珍しいものはないかと見まわしつつ
歩き続けた。
遠くの林で生き物が見えたような気がした。
サイズからいってウサギくらいの大きさだと思う
目もいいんじゃない?
デスクワークでPCと睨めっこ、目はかすみがちだった
思い出したくない記憶ばっかりね。
ま、いいや。
______________
ようやく村の入り口らしき門?木でできた柵のようなものがある場所に来た。
脳内ナビさんに連絡、
勝手に入っていいのよね?打たれたり刺されたりしない?
大丈夫ですよ。たぶん入口に門番役の人がいるはずです。
よしっ!と気合をいれて入る
門番「よ、嬢ちゃん初めて見る顔だね。どっから来たんだい?」
小波「遠くの村よ。海を渡ってきたの、この大陸の常識はあまり知らないの。このままこの村に入っていいの?」
門番「嬢ちゃんの住んでたところはこんなじゃないのかい?」
小波「ええ、全然違ったのよ。なんだか皆さん疲れてるみたいだけど大丈夫?」
門番「いや~しばらく雨が降らなくてな。井戸が枯れてるんだわ。病人も出始めてる。
村の代表が領主様のところに助けをもとめてるところだ。」
小波「そうなの。大変ね。素泊まりでいいのだけど宿とかある?」
門番「この状況の村に泊まりたいとはあんた変わってるな。他は大都市まで行くってのに。」
小波「歩きなの、近くで休みたいの。馬とか乗り物があれば別でしょうけど。」
門番「そうかそうか、小さい村だからな。宿屋はほれあっちの一番大きな建物だ。」
小波「ありがとう、じゃしばらくお邪魔するわ。雨が降りますようにって祈っておくわ」
門番「おう、ありがとよ。」
ナビさーん、この村まずくない?大丈夫なの?病気とか
水がないって、週1の買い物いつできるのーーー?
小波様落ち着いてください。週1は曜日で限定ではなく週1回使えるので、いつでも可能です。
ただ一度使うと最短1週間後まで使えないだけです。
じゃ、さっそく宿屋にいって一時拠点を作って必要なもの買いましょう。
きっと水必要よ。配ったりした方がいいんじゃない?
小波様がする必要があるとは思えませんがやりたいようにどうぞ
などと脳内の会議をしながら宿屋に向かい
小波「すみませーん」
おかみさん「いらっしゃい。まさかお泊りですか?お食事出せないんですけど…」
小波「素泊まりでいいです。あと、今この国のお金持ってなくて。ここで必要なもので支払ってもいいですか?」
おかみさん「水とか持ってるの?手ぶらだけど」
小波「収納魔法使えるので大丈夫です。必要なもの販売もしたいのですけど、何かルールとかあります?
商人じゃないとダメとか」
おかみさん「そうね、商人ギルドに登録しないとダメね。物々交換くらいなら何も言われないわよ。ここ小さくて支部すらないから」
小波「なら、寄付とかなら大丈夫ですね。」
おかみさん「寄付。教会の聖女かなにかなのかい?」
小波「困った時はお互い様とかいうでしょう。」
おかみさん「聞いたことないけど…必要なものこの板に書くからあるもので宿賃にするわ。まとめるから、部屋に先にいてもいいわよ。
この階段上がって、一番奥の部屋どうぞ。」
小波「ありがとうございまうす。お世話になります。」
すたすたと部屋に上がり、準備開始だ。