Merry Christmas
魔王「ふわっ………寝よ…………」
男「…………」ガチャッ
魔王「ん?」
男「あっ」
魔王「………えっ、誰?」
男「あーっと……すいません間違えました」
魔王「いや待て待て待て待て!!」
男「……なんですか?」
魔王「…………泥棒……だよな?」
男「いや違います違います!泥棒じゃないっす!」
魔王「じゃあなんだよ」
男「えっと………アレっすあの………サンタっす俺」
魔王「サンタ自分のことアレって言わねえだろお前」
男「いやほんと……あっ!これ見てくださいこれ!髭!ほら俺髭生えてんすよ!」
魔王「いや青ヒゲじゃねーか。やだよお前そんなジョリジョリしたサンタ」
男「ここまでやっても信じてもらえませんか?」
魔王「まだ髭しか見せてもらってねえよ」
男「いやーマジサンタなんすけどねえ……」
魔王「お前さぁ、ここ魔王城だってわかってる?」
男「まあ、はあ」
魔王「魔王城にサンタくるわけねえだろお前」
男「ああいやいやそれは違っすよ!サンタそういう差別とかしないんでマジで!魔物だろうと魔王だろうとよい子の元に必ず」
魔王「よい子じゃねーんだよ!!!!魔王なんだよ!超ワルなの!!くるわけねーだろ!!サンタなんて!!!」
男「てか一つ言わせてもらっていいすか!?」
魔王「なっ、なんだよ」
男「魔王さんパジャマ可愛いっすね」
魔王「おい舐めてんのかお前」
男「すいませんすいません!!!でももう一つだけ!もう一つだけいいすか!!」
魔王「なんだよ!」
男「魔王さん寝る時ナイトキャップ被るタイプなんすね」
魔王「よし殺すぞ」
男「ごめんなさいごめんなさい!!!」
魔王「いやもうダメだ。お前は許さん」
男「すいません!!!警察だけは!警察だけは勘弁してください!!!」
魔王「いやワシにビビれよ!!!今お前の目の前にる魔王にビビれよ!!!警察よりも!!」
男「なんでサンタって信じてくれないんすか!!」
魔王「信じさせる努力してねえだろ」
男「てか逆にっ!俺がっ!サンタじゃないって根拠あるんすか!!」
魔王「今日が何日か知ってんのかお前」
男「今日……?今日はえっと……」
魔王「12月30日だよ。とっくに終わってんだよクリスマス」
男「あー痛いとこ突くっすねえ」
魔王「もうウチもツリーしまってしめ縄飾ってんだわ」
男「俺初めて見ましたよ門にみかん付いてる魔王城」
魔王「うるせーよ」
男「はっはっはっ愉快愉快……ではまた来年」
魔王「おい待てコラなんだそのキャラお前」
男「まだ何か?」
魔王「何も終わってねえんだよ」
男「早くしないと次の子供たちがプレゼントを待ってんですよ!」
魔王「もうとっくに全員行き渡ってんだろ」
男「はぁ……もうしょうがないっすねえ。ちょっとだけっすよ話聞くの」
魔王「なんでワシがわがまま言ってるみたいになってんだよ」
男「とにかく俺サンタなんで。それはガチなんで」
魔王「あの……100歩譲ってお前がサンタだったとしてもさ、それでも不法侵入には変わりないからな?」
男「あーでたでたそういうやつっすね」
魔王「なんだそういうやつって」
男「サンタの犯罪描写は子供に悪影響だからやめろとか言うんでしょ」
魔王「言わねーよ。よっぽど俺の存在の方が悪影響だろ」
男「じゃあいいじゃないっすか。結局何が言いたいんすか」
魔王「サンタがどうとか子供がどうじゃなくてお前は泥棒だろって言ってんの!!」
男「だから俺はサンタだって言ってんすよ!」
魔王「だったらプレゼント出せよ!」
男「えっ、プレゼント欲しいんすか」
魔王「いや欲しいんじゃなくて本当にサンタなら持ってんだろ出してみろよ!!」
男「欲しいんならあげますよ?」
魔王「えっ、持ってんの?」
男「はい」
魔王「……ホントに?」
男「はい…………欲しいんすか?」
魔王「………まあ貰えるなら……欲しい………かな」
男「魔王さんさぁ……欲しいなら欲しいってちゃんと言わないとダメっすよ?欲しいんすか!?どうなんすか!?」
魔王「…………欲しい」
男「何が欲しいの!?」
魔王「プレゼント!」
男「誰が!?」
魔王「魔王がプレゼント欲しい!」
男「じゃあサンタさんになんてお願いするの!?」
魔王「サンタさんプレゼント欲しいので魔王にください!!」
男「魔王は良い子じゃないのでダメでーす」
魔王「…………」
男「…………」
魔王「うおおおおおおおおおおこのクソ野郎があああああああ」ゴオオオオ
男「すいませんすいません魔王さん落ち着いてくださいwwwww」
魔王「このワシをコケにしよってえええええええええ」ゴゴゴゴゴゴ
男「やばいっす魔王さん揺れてます!!魔王の怒りで世界が揺れてます!!!」
魔王「ぐおおおおおおおおおお!!ギエエエエエエエエエエエエエ!!!!」バリバリバリバリ
男「ああ魔王さんが最終形態に!!!!こんなことで!!!!」
魔王「エエェェ……エ………」バリッ……
男「おっ?」
魔王「スゥーっ………ギエエエエエエエエエエエ!!!!」バーリバリバリバリ
男「ああ息継ぎしたんだ!!!」
魔王「キサマだけは……キサマだけは許さんぞおおおおおおおお!!!」
男「うっわめっちゃキレてる」
幹部「魔王様ー!!!」ダダダダ
男「あっ、なんかきた」
幹部「魔王様どうなされたのですか!!!ああなぜそのようなお姿に!!」
男「なんかサンタさんからプレゼント貰えなくてイヤだったみたい」
幹部「ええ!?そんなことで!?」
魔王「ちっ……違うわ!!!色々あっただろうが!!!はしょるな!!!!!」
男「まあどっちにしてもサンタが原因なのは間違いないみたいっすね」
幹部「はあサンタが………てかお前誰だ!?」
男「泥棒っす」
魔王「はあ!?」
幹部「どっ、泥棒だと!?」
魔王「いやそいつがサンタだ!!」
幹部「ええ!?」
男「いやいや何言ってんすか魔王さん、どう見ても泥棒っすよ俺。ねえ?」
幹部「うんまあ………どっちかっていうと泥棒かな」
男「ほら」
魔王「あああもうめんどくさい!!!ともかくワシは今そいつにキレてんの!!今からそいつ殺す!!」コォォォォ
男「ヤッベ」ダッ
幹部「落ち着いてください魔王様!!今そんな攻撃したら魔王城ごと壊れてしまいます!!」
魔王「知るかあああああああああああ」ゴオオオオオ
幹部「て言うかもういませんよあいつ」
魔王「えっ」
幹部「今さっき窓から飛び降りて逃げちゃいましたよ」
魔王「あっ…………」
……………………。
勇者「あーこれ可愛い…………」
戦士「おっ、勇者おはよう。どうだった魔王城潜入作戦」
勇者「戦士か。ええとそうだな……とりあえず魔王の部屋までのルートはわかったわ」
戦士「へーすげえな」
勇者「あと、最終形態もチェックできた………んーこれはなんか違うな………」
戦士「マジかよ」
勇者「マジマジ。なんか竜みたいになってたよ……あ、これいいかも」
戦士「てかお前さっきから何やってんのスマホばっか見て」
勇者「うーんちょっとねえ………俺のせいでバリバリに破れちゃったからさぁ……」
戦士「何が?」
……………………。
魔王「〜♪」
幹部A「今日なんか魔王様機嫌いいな」
幹部B「朝起きたら枕元にサンタさんからのプレゼントが届いたんだって」
幹部A「へー何届いたの?」
幹部B「新しいパジャマ」
幹部A「なんだそりゃ」




