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龍の牙と龍の腕  作者: 干からびたナマコ
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会議と着地

クソ暑い夏に耐えながら日々を過ごしています。干からびたナマコです!第七話、投稿しました!

サールジニア王国の北に位置する暗い盆地の中には一つの帝国があった。

その名はギャルブリア帝国。盆地の北側にそびえ立つ城の主が支配する帝国である。

その城の会議室から、一つの怒号が飛んだ。

「いい加減にそのピコピコをやめんか、ラグナ!」

鎧を着込んだ騎士が、机の向かいに座っている白衣を着た男、ラグナに怒鳴る。

「いいだろ別に、話は聞いているんだし。ほら、続き言えよ、バール。」

ラグナが面倒くさそうに答える。それがさらにバールを刺激する。

「貴様も、意見を、出せと、言ってるんだー!」

机を叩きながらバールが叫ぶ。流石にこれ以上はまずいと思ったのか、ラグナが渋々ゲームをしまった。

「ほらやめた。これで文句ねぇだろ。」

「…今回はこれで許してやる。」

バールが椅子に座り直す。

「では龍牙捕獲作戦について改めて話し合おう。何か意見はないか?」

するとラグナが口を開いた。

「居場所わかってんだろ?ならそこに全勢力投入すれば良いだろ。」

「戦争じゃないんだぞ…」

バールが頭を抱える。するとラグナの横に座っていた女性がラグナに声を掛けた。

「ラグナ様。龍牙は王都にいますわ。そこに全勢力を投入したら、戦争になり、此方にも多大な損害が出てしまいますの。」

「チッ、面倒くせ。」

ラグナが舌打ちをしながらも自分の案を引っ込める。

「そういえばローザ、ドゥイスパーに偵察を頼んだ筈だが、結果は?」

その問いに、先ほどの助成が答える。

「龍牙に負けたそうですわ。」

その言葉にバールが反応する。

「待て、偵察は命じたが交戦は許可していないぞ。」

ローザがため息をついて答える。

「正直なところ、あの子に言うことを聞かせるのは至難の業でしてよ。」

バールが頭を抱え膝をつく。その姿からは、言うことを聞かない部下を持った中間管理職に似たオーラがあふれ出ていた。

「でも、それで得られた情報もありましてよ。」

「…話せ。」

「龍牙の覚醒が思ったより早いと、言っておりましたわ。」

「もうドゥイスパー一人では手に負えないと。」

「そうか…。ならばラグナ、メタルボクサーを出撃させろ。」

「わかった。」

「よし、これで龍牙捕獲作戦会議を終わりとする。各自部屋に帰ってよし。」

「…………」

すると、その声を聞いた軍服の男性が足早に会議室を去っていった。

それを見たラグナが口を開いた。

「おい、ローザ、バール。亜守斗のやつ、最近怪しくないか?」

「確かに、最近のあいつの行動も調べないとな。」

「だが、当面の目標は龍牙を捕まえることだ。それを忘れるな。」

「おう。」

「わかりましたわ。」


「暑い〜。」

コルソテクの近くの森を俺、川浪 龍牙は一人で歩いていた。

「溶けそ〜。」

そんなことを呟いていると、真横に轟音を立ててなにかが落ちてきた。

「うおっ!?」

風に飛ばされ地面を転がる。何かが落ちてきた方向を見るとそこには、

「龍牙だな。一緒に来てもらおうか。」

…体格の大変よろしいロボットが立っていた。

やっと書き終わった第七話!お楽しみいただけたら幸いです!次回も読んでくれると更に幸いです!

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