心と心
皆さんどうも干からびたナマコです。第五十二話、投稿しました!
「わかった…出て行く。」
ライダーは俯き、決断を告げた。
「もう二度と会うことはない。じゃあな、ノレア。」
ノレアに背を向け、不思議な空間の中を泳ぐようにして外側に向かう。そして外界と隔てる壁に触れようとした瞬間。
「やっぱりな…わかったぜ。」
「……何が?」
ライダーは身を翻し、先程の発言とは裏腹にノレアに接近する。ノレアは彼に背を向けていた。
「来ないで。あっちに行って。」
「ノレア!」
ノレアの肩を引っ張り顔を見る。ライダーはその顔を見ると、
「この馬鹿っ!」
涙のつたうその頬を、思い切り引っ叩いた。一瞬遅れて、ノレアの脳が現状を理解する。
「…何よ!何のつもりよ!私にかまわないでよ!
ライダーさんに何がわかるの!」
泣き叫び、ライダーを殴りつけるノレア。しかし、ライダーは吹き飛ばされずに食い下がった。
「わかってねえのはお前だ!いや、わかってはいるのか。だからこそタチが悪い!前から子供っぽいやつだとは思っていたが、お前今、最悪に子供っぽいぞ!」
ノレアが拳を放ち、ライダーが受け止め、反撃する。ライダーは荒々しく胸ぐらを掴むと、ノレアに組み付く形で密着した。
「離して、離してよ!」
「誰に指図されたわけでもないのに、自分の頭の中だけで変に考えて!変に取り繕って!そうした先に、望んだ結果なんて待ってないくせに!」
「そんなことない!」
「じゃあ何で、泣いてんだよ!」
ライダーが体制を変える。組み付くのではなく、抱きしめに。
「取り繕わなくて良い!辛いなら正直に言え!他の誰が何を言おうと、俺が受け止めてやるから!」
自身も大粒の涙を流しながらライダーが訴えかける。ノレアの拳に、もう力は入っていなかった。
「泣きたいなら泣け!泣き叫べ!独りだなんて考えるんじゃねぇ!ずっと、ずっと一緒にいてやるから!」
「…ライダーさん。」
弱々しく、ノレアが言葉をこぼす。それは大天使などとは程遠い、一人の少女の声だった。
「何だ。」
「…怖かった!怖かったよぉ!」
ライダーに抱きつき、泣きじゃくるノレア。その身体を、ライダーは優しく抱き返した。
「もう大丈夫だ。安心しろ、ノレア…!」
「うんっ、うんっ…!」
泣き止んだノレアの肩に、ライダーが手を置く。そして、今までずっと被っていたヘルメットを脱いだ。
「えっ?ライダー、さん…?」
「愛してるよ、ノレア。」
驚いて固まるノレアの唇に、龍牙は静かに自分の唇を重ねた。
前に荒斬との入浴シーンを少し書いたはずなのに、今回のキスシーンの方が何倍も書いてて緊張したのは何ででしょうね?まあ荒斬は女というよりメスゴリ…ゲフンゲフン。とまあ冗談はさておき、残すはエピローグのみとなりました!エピローグではバトルシーンはありませんが、見ていた抱けると幸いです!今回短くて申し訳ないです!龍の牙と龍の腕、第五十二話でした!




