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龍の牙と龍の腕  作者: 干からびたナマコ
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旅立ちと暗躍

第三話、投稿しました。もう前書きを書くのが疲れたよパト◯ッシュ…

窓から朝日が差し込み部屋を照らす。外からは沢山の人の話し声が聞こえる。

「…朝か。」

俺はあの後誰にも気付かれないように宿の部屋まで戻り、そのままベッドで寝た。そしてあさが来たというわけだ。

「左腕は…治ってやがる。」

左肩を確認すると、俺の左腕はまるで何事も無かったかのようにくっ付いていた。

「でも、あれは夢とかじゃねーよな…」

昨晩、確かに俺は外に出た。そして、ピンチのノレアを助け…

「人を殺した、か。」

イマイチ実感が湧かなかった。あの時は自分が自分で無くなったかのような感覚だったからかもしれない。

「正直そんなことより、俺の腕の方が心配だしな。」

試しに変わるよう念じながら力を加えると腕は当たり前のように変化し、昨夜見た異形の腕が付いていた。

今度は戻るように念じてみる。するとすぐに腕は元に戻った。

「こんな簡単に変わるもんなのか。」

正直自分の意思でコントロールできなかったらかなり困る。

それ以前に何故俺の腕はこうなったのか知りたいが、現状何も手掛かりが無いためどうしようもない。ただ、ノレアや他の人には見せない方が良いだろう。

「そうだ、ノレア…!」

あの後ちゃんと逃げられたのだろうか。何か別の事件に巻き込まれていないと良いのだが…

外に出てノレアを探そうと決意した時、俺の部屋のドアが開けられた。

「…龍牙?」

そこにはノレアが立っていた。余程心配してくれていたのだろう。顔には涙の跡が残っていた。

色々言いたい事はあるが、まずはこれを言っておこう。

「ただいま、ノレア。」

その一言でノレアの目から涙が溢れ出す。

「…おがえり〜!龍牙〜!」

「ははは、泣きすぎだっての。」

「だっでぇ〜!」

腹に抱きつき、泣きじゃくるノレアを撫でる。かなり心配されていたらしい。

「そういえば、馬車は?」

感動の再会に浸るのも良いが、馬車に乗り遅れたら不味い。

「グスッ…もうすぐ来るわ。来る前に着替えを済ませておいて。」

「わかった。すぐ済ませる。」

「あ、そういえば昨日の夜…」

「あの後、どうしたの?」

「すぐに逃げたさ。流石に凶器を持った相手には勝てない。」

俺は嘘をついた。事実をノレアに教えるわけにはいかない。

「じゃあ、龍牙じゃないのね…」

「違うって、なにがだ?」

「うん、あの人、誰かに殺されたって。」

あ、俺だわ。

「あの人、連続殺人犯だったらしいの。指名手配されてたんだって。」

「それでね、現場に駆けつけた人達がその人を殺した人を見たらしいの。」

「誰だったんだ?」

「それが、暗くてよく見えなかったって。」

良し。身バレしてない!

「それで、みんながその人を『ヒーロー』って言ってるの。」

…え?

「だって凄いわ!悪い人を倒して颯爽と去っていくなんて!」

まじか。まさかヒーロー扱いされるとは思わなかったぞ。

だがまあ、名乗り出るのはやめておこう。これ以上面倒ごとに巻き込まれるのは御免だ。

「あ、馬車が来たわ!」

ノレアが窓の外を見て叫ぶ。外を見てみると二頭の馬が馬車を引っ張って来ていた。

「あ、着替えるの忘れてた。先に行っといて。すぐ来るから。」

「わかったわ。」

あ、そうだ。

「ノレア」

部屋から出ようとしていたノレアを呼び止める。

「ん、なあに?」

「お前、昨夜縄で縛られてる時…」

「なんで魔法使わなかったの?」

「…………あ。」


そして二人が馬車に乗り街を出ていく頃、街外れの森の中では、高貴そうな女性が二人の僕と休憩していた。

僕の一人が大声で叫ぶ。

「ヤッパーリィ!アイツがマスター達が探してる奴だよぉ!」

「お手柄ですわよ、ドゥイスパー。…ようやく、ようやく見つけましたわ。」

「で、これからどうするにゃ〜?」

そう言いながらもう一人の僕がダルそうに寝転がる。

「今日の目的は偵察ですわ。一度報告しに戻りますわよ。」

「オーケェイ!」

「やったにゃ。帰って寝るにゃ。」

そう言うと、彼女らは立ち上がり街と逆の方へ歩き出した。

先程葬った山賊達の死体を残して…

「龍の牙と龍の腕」第三話を読んでいただきありがとうございます!最後に出てきた彼女らは一体何者なのか?龍牙の力の秘密は何なのか?次回もお楽しみに!

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