我が家と示された意思
どうも、干からびたナマコです。少し短めですが、三十話投稿しました!
気がつけば、身体が固定されていた。
「では、改造手術を始める。ーーーーを。」
「こちらです。」
目の前には知らない人間たちが立っている。そのうちの一人が手渡された物をこちらに近づけると、
「ーーーーーーーーーーーー!!!?」
全身に激痛が走る。声にならない声をあげるが、そいつらは気にせずに続けた。
「接続完了。次はーーー」
「ーー!…………夢か。」
目が覚めると、見覚えのある天井が見えた。
「あれ?俺今まで…」
どれだけ思い出しても、家に帰ってきた記憶が無い。途中から記憶が朧げになっている。
「バールにやられた後…どうなったんだ?」
「起きたの!?龍牙!」
もう一度記憶を辿っていると部屋の扉を開けながらノレアが入ってきた。泣いた跡があるってことは…
「バカバカバカ〜!!!」
ノレアが泣きながら鉄拳を放ってきた。
「ちょっ、痛い!ノレア、手加減して!手加減!」
「心配したんだから!龍牙のバカー!」
「ありがとっ、でもっ、いまの俺の身もっ、案じて欲しいなっ!」
「ふぅ、ふぅ、ふぅ……居なくなったと思ったら、意識不明で見つかるなんて…何してたの!?」
「えーっと、その前に今まで何が起こってたか教えて?」
「大きな龍さんが暴れてて、それをよしよししたら大人しくなって何処かに走って行ったの。その後荒斬さんが家に来て、意識不明の龍牙を抱えてたの!」
龍ってのは多分、俺のことだろうな。あれから生き残るって相当ヤバいな。で、後処理を荒斬がやってくれたんだろうな。バールはどうなったんだろ。
「いたのは龍だけだったのか?」
「悪魔もいたんだけど…龍さんに構ってる間に逃げられちゃったの。」
悪魔ってことはラヴか。バールは…死んだか、もしくは生き延びて逃げたか。どっちだろう…わからん。
「そうだったのか。悪いな、ノレア。心配かけて。荒斬には今度会ったら礼を言っとくよ。」
「龍牙は心配かけすぎ。」
まあ俺が狙われてるから当然と言えば当然だが、それが言えないのが歯痒いな。
「あ、そう言えば。」
そう言ってノレアが急に部屋を出て行ったと思えば、新聞を持って来た。
「さっき言ったのも記事に載ってるけど、これ!この前絡んで来た男の人、前科持ちだったんだって!」
「マジか。」
どれどれ…年下の女の子に何度も声を掛け通報されたこともあり…ん?
ノレアは顔は良くて、子供っぽい。性格も、発育も…
「成る程。納得がいった。」
「なにが?」
「前科の奴に年下の、ってあるだろ?ノレアって子供っぽいじゃん。だから目を付けられたんだよ。」
その言葉にノレアが頬を膨らませる。
「ちょっと!それって私に大人の魅力が無いってこと!?」
少なくとも大人の魅力は無いな。
「あるもん!大人の魅力あるもん!」
「……フッ。」
「鼻で笑ったー!もうわかった!今日の夜、名無しのライダーさんに聞いてくるから!覚悟してて!」
何の覚悟をだ…てか、会うなら久々にヘルメット出さなきゃ。こっそり洗っとこ。
時を同じくしてギャルブリア帝国では、城内の会議室に四天王が集っていた。
「みんな、昨晩はすまなかった。」
バールが他三人に頭を下げる。
「気にするな…とは言えねえが、引きずってても仕方ねえ。」
「…バールの精神について、一つ気になることがある。」
そう言って手をあげたのは、亜守斗だった。
「何だ?昨晩部屋に居なかったのと関係あるのか?」
「ああ。実はアイラ様が寝ている隙に、アイラ様のデータを調べたのだが、アイラ様の影の神として力による副作用が見つかった。」
「副作用だと?」
「これを見てくれ。」
そう言って亜守斗は一枚の紙を広げた。
「これがアイラ様の身体、精神のデータだ。その内、精神のデータを見てくれ。」
「何だこれは…滅茶苦茶なんてレベルでは無いぞ!」
「この心の乱れは、アイラ様の普段の行いを見るに自分の思い通りにいかないことへの怒りなど…ざっくり纏めるなら『悪の心』から来ている可能性が高い。」
「成る程な。よーくわかったぜ。…ところで亜守斗。」
「何だ?」
ラグナは亜守斗の肩に手を置き、言った。
「そのデータ、どうやってとった?」
「………」
「特に精神のデータを取る器具の扱いは見様見真似でできるもんじゃ無い。…お前は、何を知ってる?何を企んでる?」
ラグナの問いに、亜守斗は言葉では答えなかった。
「………来い、『バゴス』!」
次の瞬間、亜守斗が掲げた両手に雷光と共に大きなハンマーが現れた。
その回で死んだキャラの裏設定公開するって言っておきながら、誰も死にませんね。…まあ、いつか紹介できるでしょう!と言うわけで、龍の牙と龍の腕三十話でした!




